she says... but who's reading?

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SUMMERSONIC 06 @Makuhari

SUMMERSONIC 06を終えて

今年も例年通り行われたサマーソニック。史上最強との呼び声も高かった今回のラインナップ。
初日の雷雨やKEANEのキャンセルや、若干ハプニングはありましたが個人的にはほぼ予定通りに回れて満足でした。
ちゅーことでレポ行ってみますか。


 今回体験したバンドは以下の通り(全て観ていないものも含む)
8/12
HAWTHORNE HEIGHTS
STONE SOUR
TAKING BACK SUNDAY
AVENGED SEVENFOLD
HOOBASTANK
DEFTONES
METALLICA

8/13
中ノ森バンド
COPELAND
FALL OUT BOY
LOSTPROPHETS
MY CHEMICAL ROMANCE
MUSE
BUCK-TICK
TOOL

8/12

 到着は10時過ぎ。もともとマリンメインで行こうと思っていたのでさっさとマリンへ。猫ひろしと梅垣義明がしっかり温めてくれて、SaschaのMCっぷりも板についてきたな~と(この時点では)思いました。

 さぁ今年の始まりは HAWTHORNE HEIGHTS 。G.3人で、なかなかパワフルな音だ。3本ギターということで迫力倍増。今後が楽しみだと思いつつ、初日でまだパワーが有り余っていたボクは少し観て外に飯を食いに。

 で、腹ごしらえもして、戻ってきたのは STONE SOUR を観るため。言わずと知れたSLIPKNOTのCorey(とJames)の別プロジェクト。スパイダーマンのサントラからBotherがヒットし見事に成功を収めた。今回は2ndアルバムを発表し、完璧なタイミングでの初来日。dr.が元SOULFLYのRoyってのもなかなかねぇ。
で、ライヴはというと、Coreyの嬉しそうな表情が印象的だった(SLIPKNOTでも嬉しそうにプレイしてんのかもしんないケド)。SLIPKNOTでもお馴染みの“つぎのきょくわぁ~”とか“とべ~”は連発してた。当然SLIPKNOTのファンが多いんだろうからヘヴィな曲で盛りあがるのは分かる。ただ、個人的にはBotherでCoreyが弾き語りをやった場面が一番印象的だった。SLIPKNOTとは違うメロディの美しさがこのバンドのウリだと思う。それだけに、ニューアルバムからのThrough Glassをやらなかったのは残念だった。他のメンバーは堅実な演奏だけど、どうしても地味に見えちゃうね。CoreyだってSLIPKNOTのメンバーだって知らなかったらヴィジュアル的にはやたらと平凡だ。それでもこのバンドには曲で勝負出来るだけの力があると思う。きっと行われるであろう単独公演で、彼らの真価を確かめたい。

 次はそのままマリンにとどまり TAKING BACK SUNDAY 。今秋のTASTE OF CHAOSにもヘッドラインとしての参戦が決定している、エモ界のトップ。個人的にはほとんど馴染みのないバンドで、それだけに期待をしていた。結論としては、弱かった。曲のつかみ所がなさ過ぎる。vo.のナルシスティックな踊りとマイクブンブン振り回すパフォーマンスはさておいて、印象に残る曲がほとんどないのにはまいった。演奏も特に可もなく不可もなくといった感じ。TASTE OF CHAOSも行く予定にしていたが、これで悩み始めちゃったよ。

 さてさてやってきました本日の目玉のひとつ AVENGED SEVENFOLD 。まさに待望のという言葉がふさわしい初来日だ。今年のメタル界に旋風を巻き起こしている彼ら、日本でもようやく情報が追いついてきて、だんだんと彼らの姿が見えてきた。しかしより深く知るためにはやはりライヴを体験するしかない。ということで血気盛んなメタル野郎が押し寄せてきたのでボクはそれよりやや後ろ目に陣取った。SEが鳴り、メンバーが登場。昼間という時間からか、それともバラバラと出てきたからか、思ったよりのインパクトはなかった。フツーの兄ちゃんという感じだ。そしてBeast And The Harlotsでライヴスタート。よくあることとは言え、最初の方は非常に音が悪い。こんなもんかよ。とも思い始めていたが、サウンドは曲を追う毎に良くなっていった。そして中盤。vo.が

 “12、3年前に戻ろう。”のMCを始めた。。。

 もうその時にはアレが来ることが分かってしまった。そしてvo.は

“偉大なギタリストがいた。Dimebag Darrelだ。”

 と続ける。この辺でボクの理性は吹っ飛ぶ。

 “PANTERAを知っているな”の掛け声で始まったのは。。。

Walk

 行、使いすぎか。我を忘れた。いつもの“普段何やってんだお前”ガイジン達の暴れようはウザかったが、ボクも絶叫しまくっていた。Re! Spect!! Walk!!!なんて重く威厳のあるフレーズだろう。Dimeがいなくなってしまった今、その光は一層輝きを増している。名曲はこうやって何年にもわたって受け継がれていくのだ。みると両g.は南十字軍のシンボルの入ったあのギターを弾いている。曲が終わると、隣で同じくノリまくっていた見知らぬ兄ちゃんとハイファイヴをしていた。普段のボクではあり得ない行動に出ている。これもメタルマジックか。
この頃には音もすっかり良くなり、爆音での大メタル祭りが繰り広げられている。最後はBat Countryで壮大に終了。ゼブラヘッド目当ての客よ!これがメタルじゃ!しっかり見ておけ!!

 でここからがハプニング部門。思う存分メタルを浴びてスッキリサッパリしてマリンを出ると空には絵に描いたような雷雲が。メッセを背にアイランドステージに向かっていたが、メッセに向かって歩いている人から幾度となく悲鳴が。ライトニング~!!そう、稲光がしていたようだ。イヤな予感がしつつも次の狙いは マキシマムザホルモン 。アイランドステージに向かった。森の中をズンズン進んでいきアイランドステージのテントが見えたところでヤツは来た。。。
豪雨ごううううぅぅぅぅ!!!!
テントに駆け込む。変なとこで運がいいのかまさにちょうどテントに着いたところでの豪雨だ。ステージではMONORALが演奏中。テントの中からはステージを見ることができないが、恐らくエラいことになっていたんだと思う。しばらくいればなんとかなるだろうと思い待機するも、いっこうに上がる気配がない。そしてついにはアイランドステージが中断になってしまった。こ、これはエラいことになった。とりあえず雨の中再びマリンに走る。入り口に飛び込んで、ゼブラヘッドの音をバックに雨宿りだ。さぞかし凄いステージになっているんだろうことは容易に想像出来た。
30分程度経ったのだろうか。ようやく雨が上がる。いろいろ考えた結果、マキシマムは飛ばしてマリンに滞在することにした。苦汁の決断だ。マリンはシートがビチャビチャで、当然ながら座ることすら出来ない。ここから約5時間立ちっぱなしになる。

 そんなこんなで HOOBASTANK が始まった。個人的にはあまり興味のないバンドだ。淡々と曲が進んでいく。客は結構盛りあがっている。中盤vo.がひとりの人物をステージへ上げる。
vo.の婆ちゃん(日本人)!!
って実は前番組で言ってたから知ってはいたんだけど、ホントに上げたかー。って感じ。一通りvo.が説明した後、婆ちゃんへマイクを渡す。婆ちゃん日本語で“よろしくおねがいしますぅ”。盛りあがる。さらに“お世話になっております”盛りあがる。そろそろいいだろうとvo.がマイクを取ろうとすると婆ちゃん彼を制しまだしゃべり続ける。な、なんという婆だ。。。盛りあがる。この後やった曲がThe Reasonだっただけに、上手く感動させればかっこよかったんだけど、とんだ喜劇になってしまった。まぁそんな感じで日本大好きHOOBASTANKですからきっとまた来日してくれることでしょう。

 お次は DEFTONES 。これも期待値が高いバンドだ。今あるヘヴィロックの創始者といってもいいバンド。ヴェテランの味を見せてくれると思っていた。しかし。。。出て来たのはコロコロちゃん。。。そうChinoは太ってしまった。いきなりのMy Own Summer (Shove It)も、イマイチ迫力がない。彼らのライヴを観るのは初めてだったが、イメージ的にエッジをガツガツ立てて進んでくもんだと思ってた。でも今回観た限りでは、もっとスペーシーな感じ。フワフワ揺れてたら終わっちゃいました。Chinoは観客席に飛び込んで行ったりして、一生懸命動いてたけど、どうも音とのギャップが気になってしまい、何とも消化不良でした。こういうバンドだっていわれてしまえば、それほど入れ込んでいなかった自分としては返す言葉がないんですが、なんか、もうちょっと、欲しかったな。

 実はこのレポ、前後バラバラに進めてまして、最後にいろんなパーツを時系列にドッキングさせるというやり方をやっております。で、最後に残ったのが METALLICA 。ベストアクトはTOOLに譲ったけど、やっぱ思い入れとしてはMETALLICAがトップ。ということで、DEFTONESでぐったりしてしまった気持ちを再度引き締めてMETALLICAレポートです。

 今回の目玉はなんと言っても

Master Of Puppetsアルバム完全演奏。

 このアルバムが発売された時ボクは9歳。当然ながらメタルのメの字も知らなかった頃だ。しかし後追いしていく中で知ったこのアルバムの重要性、Cliff Burtonという人間の存在。伝説と現実が一体になる今回のライヴは、むしろMETALLICAのオールドファンにとって貴重なライヴになるはずだ。逆に言えば2時間30分にも及ぶサマソニ史上最長のセットは、METALLICA初心者にはうまくアピールするのかどうかが難しいところだったと思う。満員になったアリーナブロックはボクより若い人の方が確実に多かったはずだから。

 開始予定時刻を20分くらい過ぎて、昼間の荒天がウソのようにスッキリと晴れ上がった夕空にEcstasy of Goldのテーマソングが響く。いよいよ彼らの登場だ。前回観た3年前は当日券だったため豆粒のようだった彼らを、今回ははっきりと捉えられる位置にいる。サマソニのステージに彼らが立つということが未だに信じられない。
そしてテーマソングも終盤にかかり、メンバーがそのステージに現れた。一発目はCreeping Deathだ。ノリは若いがみんな曲を良く知っているコトに驚く。絶妙のタイミングでHey!Hey!!の声が上がり、当然ながらDie!!!は大合唱だ。次のFuelは唯一やったブラックアルバム以後の曲だったが、この曲も良く浸透している。メンバー全員調子はよさそうだ。Jamesは若干歌が辛そうな時があったが、全体的に表情が穏やかだ。特にMCの時に、日本ということを意識してか、ゆっくりと丁寧にしゃべりかける姿が印象的だった。丸くなったとは言いたくない。数々の困難を克服して人間的に更に成長した姿であるのだと思っている。そして曲はWherever I May RoamからThe God That Failedへ。いずれもブラックアルバムの曲だ。彼らにとってこのアルバムはいつになっても重要なアルバムであるのだろう。ボクの記憶では2曲とも前回はやっていなかった曲なので貴重だった(あとで大阪ではThe Unforgivenをやったことを知り溜息をついたが)。ちょいちょいKirkのソロが入り、Fade To Blackをやったあと、いよいよその瞬間はやってきた。。。

 メンバーが下がり、両スクリーンにテロップが映し出される。このMaster Of Puppetsアルバム発表から今年が20周年であること、このアルバムはファンにとって非常に重要であるとみなされていること、そしてそれをバンドも理解していること。そして、、、

今夜、そのアルバムから全曲演奏するということ。。。

 見事な演出だ。日本用に英語の文字にちゃんと日本語のナレーションをかぶせてくれたこともありがたかった。その時ステージ中央のスクリーンにはスタジオの映像、そしてCliffの写真が映し出される。そして最後にあのジャケットが映り、Batteryのイントロが流れ始めた。

 それぞれのイメージ映像をバックに、曲順通り、完璧な演奏を続けていく彼らはまさしくメタルの王者と呼ぶに相応しい貫禄だ。2006年というこの時代に、奇しくもメタルという音楽が盛り上がりを見せているこの時代に、メタル界の名盤と呼ばれるこのアルバムの曲を演奏していく。温故知新と表現するにはあまりに壮絶な過去と現在の融合だ。
Batteryが終わった後はもう次に何が来るのか知っている。Master Of Puppetsだ。無数の手がMaster!Master!!と叫びながら突き上げられる。冷静にこの状況を見たらこれは宗教としかいいようがない。数万の人間が“ご主人様!!”と絶叫しているのだ。メイドカフェの客も裸足で逃げ出す迫力だ。
そしてボクの中でのウルウルシーンはいきなりやってきた。2コーラス後の曲が変調する場面の美しいソロパートだ。こんなに素晴らしい機会を提供してくれたMETALLICAに感謝の気持ちがこみ上げて、ついでにウルっと来てしまった。おっさん涙もろくてあかんわ。
そしてThe Thing That Should Not BeからWelcome Home (Sanitarium)へ。この2曲はライヴでもわりと演奏されている曲だが、アルバムの流れにのると興奮度もまた別格だ。特に前者はかなりヘヴィにキまっていて前半のベストパートだった。
さあいよいよここからが今回のヤマ場。Jamesの“次の曲は何だ?”の問いには"Disposable Heroes!!"。"Back To The Front!!"の声が夜空に響く。そしてLeaper Messiahでは"Bow To Leaper Messiah!!"のシャウトをかまし、いよいよ曲は最大の見せ場"Orion"へ。夜明けの映像をバックに一音一音を感情込めて紡ぎ出していく。ここはRobertの見せ場でもあった。泣きそうな顔をしながらベースを弾く奏法は、Cliffに対する尊敬の念がひしひしと感じられた。
ついに全曲演奏もラスト。壮絶なラストを飾るべくDamage Inc.のイントロがテープで流れ始めた。この曲は何度聴いても凄まじい。リフ、リフ、リフの洪水だ。めまぐるしく変わる展開に豪快なシンガロングパート。超速ソロから全楽器一体となってのエンディング。もはや敵はいない。Cliff R.I.P.の映像と共に、この全曲演奏は幕を閉じた。早くも伝説を体験したとの実感が沸々とわき上がってくる。ボクはきっと、きっと凄いものを観たに違いない。

 彼らが凄いのは、これが終わった時点でまだ2時間経っていないということ。つまり彼らのライヴはまだまだ続くのだ。再びブラックアルバムに戻りSad But Trueが炸裂。このアルバムよりスローでヘヴィなヴァージョンは極悪だ。そのあとはJamesの弾き語りによるNothing Else Matters。この辺まで来るともうお腹いっぱいすぎて仕方ないが、まだあの曲をやっていない。One。この曲はパイロ効果が存分に発揮される曲だ。残念ながらここではパイロを使うことが出来ない。それでも後半の畳みかけるようなリフパートは何度聴いても飽きない。そして最後はEnter Sandman。バンド的には外せない曲だろうが、個人的には大分飽きてきた曲だ。それでも皆で"Exit Light!! Enter Night!!"。
この時点で2時間を超えたところ。まだまだバンドには力が残っている。そして彼らはアンコールに応え、それを最大のサプライズという形で示してくれた。世界初披露の新曲だ。曲自体はMaster Of Puppetsを聴いてしまったボクにはハッキリ言って物足りなかった。ただ、今もなお進化し続けようとしている彼らの姿勢には賛辞を送りたい。最後はSeek And Destroyで大合唱。この曲も個人的にはありがたみ
はないが、シンガロングにはもってこいだ。そして見事に大団円となった。

 アーティストというものはプライドが高くなければ出来ないはずだ。それだけに、現在もコンスタントにアルバムを発表しているバンドからすれば、過去のアルバムの全曲演奏というアイデアは躊躇しがちだ。当然その思いは彼らにもあるはずだ。ただ、その思いを持った上で、ファンが何を望んでいるかを受け入れる。これほどまでに自分達とファンに正直なバンドが他にあるだろうか。今回のライヴが伝説になることは既にボクはもう確信している。今はそんな伝説の目撃をさせてくれたMETALLICAというバンドの存在にただただ敬意を表することしか出来ない。そしてファン。若いということで今回のセットリストについてこれるか心配だったが、そんな心配は全くなかった。若者の吸収力は強烈だ。少なくともアリーナは昔の曲に対してしっかりとレスポンスしていた。こういうしっかりと世代交代が出来ているというのはよい流れだ。
ステージ裏から上がる花火を横目に見ながら、ボクの1日目は終了した。

METALLICA are:
vo/g. James Hetfield dr. Lars Ulrich g. Kirk Hammett ba. Robert Trujillo

8/13

 2日目。昨日の疲れも取れて、朝はまったりメッセをうろつく。グッズやメシなど一通り済ませて、昨日の惨状の舞台アイランドステージへ 中ノ森バンド を観に行く。ガールポップ好きなんですよ。彼女らのメロディーは充分ストライクゾーン。人間関係が複雑そうなバンド名もいいじゃないの。で、天気だ。暑いぞ。今日は暑いぞ。
そしてゾロゾロとでてきたメンバー達。アルバムはなかなかロックしていたが、実際のライヴでもしっかりした実力があるのかどうか注目していた。見てくれ路線だとしたら痛烈に批判する気満々で。結論から言うと、、、よかったなぁ~。力ありましたね。女性にしてはというくだりはまだどうしても入ってしまうが、パワーはある。アルバムの写真通りvo.とkey.はかわいいケド、ba.の溌剌プレイも好印象だな。dr.はよく見えず。サポートの人なのかのもうひとりのg.はルックスはともかくロッカー然としてる。ソロまで弾いちゃってるし、なんかメンバーになるのに障害があるんだろうか。単なるセッションミュージシャンか。そんなこと思ってるとあっという間に終了。突き抜けるヴォーカルも良かったし、これは見ていて楽しかった。がんばれガールズバンド

 暑い暑いとぼやきながらもアイランドに残り COPELAND を観る。曲は一曲も知らなかったが、爽やかに駆け抜けた。。。と書きたいところだったが、暑さゆえか、結構単調に聞こえてしまった。演奏自体はしっかりしていたから、同系統のMAEよりは上かなとは思ったケド。こちらも盛り上げるまもなくステージ終了。とにかくこの時間のバンドは終わるのが早い。

 で汗かきながら更に暑さが予想されるマリンへ。今回個人的な超待望である FALL OUT BOY を観るためだ。傑作Under The Cork Treeをひっさげてのライヴだ。自然と前へ前へ。で、前に行って気が付いたんだけど、ある程度前に行くとステージの影になって直射日光は当たらないんだよね。まぁ別の意味でもっと大変だけど。
そしてBON JOVIのLivin' On A Prayerがかかりメンバー登場。

やた~!!!!

 ということでここからは音がどうとかメンバーがどうとかというレポは不可能な状態になりました。歌いまくりの暴れまくり。L側はそれほどファンがいなかったのかかなり浮いていた気がします。かんけーあるか~!うぇあいずゆあぼいとぅないあいの~!!昨日もいたウザ外人がまたいて暴れまくってましたが、かんけ~あるか~!さ~た~で~!!
で、次の日声が潰れてビビリました。。。
翌日も単独行って分かったけど、演奏の粗さはケッコウあったと思う。でも今回のライヴではそんなことを気にしていられる心理状態じゃなかった。素晴らしい楽曲群を創った時点で、もう勝ちだった。
When These Open Arms Are Open Ended

LOSTPROPHETS は引いて観ようと一旦外に出ると、パンツの裾がビショビショ、プラス紙が溶けたものが白くなっていっぱい張り付いていた。キチャナイ。仕方ないのでスタンドまで上がって乾かしながら観戦することにした。Coolishってケッコウ旨いね。バンド登場。うぁ~ビジュアルこんなだったっけ~?1stの頃からは別人のようですね。売れるとこんなんなるんだな~。vo.はH.IM.のヴィレヴァロとかRitchie Kotzen系の彫りの深い美形でした。煽る煽るで、曲もいいしでスタンド揺れてましたねぇ。こんなに人気あるとはちょっと驚いた。Rooftops, Last Train Homeあたりでスタンドのボクもいてもたってもいられなくなり、パンツも多少は乾いたので下におりました。下に着いたら丁度Burn, Burn。みんな燃え尽きてました。

 で、昨日のMETALLICA観ててもそうだけど、10代後半から20代前半が大半だと思われる客層は、音楽的にどの部分でかぶっているのかがヒジョーに興味ある。例えばLOSTPROPHETSが終わってダダダ~と帰っていく客はこの次のMY CHEMICAL ROMANCEには興味がないのか。とか。MCR観たあとはMUSE観るのか。とか。結局“音楽なんて個人の趣向だから”って結論になっちゃうんだけど、METALLICAにしても、LINKIN PARKにしても、“ヘッドラインだしぃ”的なノリで観るだけで何の発展もないと、日本人の耳レヴェルってのは上がってこないよなぁと思ったりした。なんて書いてる自分だって大物はとりあえず観たいし、マニアックに突き詰めて聴いてる訳じゃないから偉そうなことは言えないんだけどさ。どんどん吸収出来る若い世代には音楽を血肉に変えてもらって、本物を見極める目を養って欲しいと思うんだよね。

 話がそれました。 MY CHEMICAL ROMANCE 。直前にPV撮影で事故を起こしたとの情報が入りやきもきさせたが、無事やって来てくれたことにまず感謝。2年前のサマソニで観た時は無意味にハチャメチャだったイメージがある。DVDで赤裸々にGeraldのドラッグ克服激を語られてしまっていただけに、今回のステージは期待していた。
出てきたメンバー。Geraldの髪。金髪。アルバムから今までゴシック的“黒”のイメージを散々打ち出していただけにコレは驚いた。ただ個人的には悪くなかったな。クリーンになったという心意気の現われだと受け取ったから。
そして曲はなんと彼らのキメ曲I'm Not Okayからスタート。コレもまた驚き。いきなりキタか~ってな感じだ。全体的には演奏も凄く安定していたし、何よりGeraldの一皮向けた表情が印象的だった。途中MCでは“前回のサマーソニック後に、クリーンになろうと決断したんだ”と感謝の意を。ひたすら“愛してますトーキョー”を連発していたのは若干興醒めしたけど、ストーリーをミュージカル仕立てに演じるなど、シアトリカルな演出はしっかりもっていることに一安心。で、2曲演奏された新曲がまた強力だった。めまぐるしく回る展開に、彼ら独特のワルツ節、そして激甘のメロディと、今回のアルバムをまた一回り強力にしたような楽曲だった。この路線で次のアルバムが発表されるとすれば、彼らは再び世界を虜にするだろう。

 素晴らしいステージを観たあとはいよいよサマソニも終盤。今回の一番の悩みどころMUSE→TOOLの流れだ。MUSE終了予定が19:10でTOOL開始予定が19:20。余裕をもって移動した方がよいと思い(ソニックステージは押しているというアナウンスもあったが)、MUSEは途中退場することにした。

 で、その MUSE 。個人的な経験値は皆無。最新作も買っていない。そんなボクのような人間でもライヴが凄いという評判だけは常に耳に入っていた。これは観なければいけない。出口付近に陣取り登場を待つ。LINKIN PARK準備も含めてか、かなりの人がアリーナに押し寄せてきた。結局観たのは3曲程度だったが、g/vo.がギターを操る様はまさに体の一部。次元の違いを感じた。進めば進むほど盛りあがっていくことが想像出来たので、後ろ髪を引かれる思いだったが、TOOLは外せなかったためバスに乗ってメッセへ。今思ったけど、メッセでライヴ映像流してんだからそっちで観れば全部観れたなぁ。

 メッセ到着時は予想通りまだ BUCK-TICK が演奏中。大御所だけに見所があるかと少しは思ったが、キンキンうるさいだけだった。耽美的な曲もグランジ的イメージが重なって全く面白くない。大分疲れてきていたので後ろで座ってました。後ろはかなりガラガラでしたね。MUSE観てからでも充分入れたわ。

 そしてついにボクのサマソニゼロシックスも大トリ。 TOOL だ。このバンド、以前観た覚えはある。覚えはあるって程度だからたいした印象を持たなかったんだろう。基本的に音楽は難解だし、イメージも抽象的だから、単純頭のボクにはついていけなかったってのが当時。今回も難解さはほとんど変わってないし、ボクの頭も良くなってないんだけど。。。

今回はキタ。曲もほとんど知らなかったが確実にキタ。

 開演前に流れているラジオのトークショウらしき音。ステージに設置されたスクリーンを使っての映像。各々のメンバーの立ち位置。それらを全てひっくるめてTOOLのショウなんだと思った。そして最も重要な演奏に関しては、筆舌に尽くしがたい。全体としての完璧感である程度錯覚させられている部分もあるのかも知れないが、明と暗のコントラストを超人的なプレイで次々と表現していく。ライヴ中に“すげぇ”と無意識に呟いてしまったのは初めてだ。それほど彼らの演奏力は卓越している。今回MUSE、TOOLを連続して全て観た人は今回最もオイシイところを体験したと言えるんじゃなかろうか。

 演奏力と共に今回目を引いたのがvo.の圧倒的な存在感だ。スポットライトは全くあたらず、後ろのスクリーンの光に照らされたシルエットによって確認出来る程度。今回の出で立ちはジーンズに上半身裸でモヒカンだ。彼はその場を一歩も動くことなく、ひたすら曲調に合わせ体をスウィングさせている。楽器隊に関しては、3人の音が混ざったものがひとつの楽器という印象だった。プログレッシヴなリフをキレのいいリズムでバシバシ決められたらこっちとしちゃぁなす術ナシ。彼らのショウの間は自分は別世界に飛ばされていた感覚だった。そんな中で残念だったのがカメラ野郎。スクリーンを含めたこの幻想的な世界を撮りたい気持ちは分かるが、撮影は禁止なんだし、何より撮影を試みるたびにセキュリティーがペンライトを当ててくるもんだから気が散ってしょうがない。やってたのはガイジンばっかだったからまた腹立ったけどね。また言うケド、日本のフェスに来るガイジンはどーしてこーもタチの悪いヤツばっかなのか。普段何やってんのか教えてもらいたいもんだ。もしくはこのためだけに来日する文化に無知な金持ち野郎か。

 そんなことに気を取られながらも異空間で過ごした1時間半はあっという間に終わった。2月の来日を約束して彼らは去っていった。客入りが少ないという惨劇ないことを祈りつつ、次回彼らを目撃する時はしっかり準備をしていこうと思った。そうすれば彼らの世界観に多少なりとも近づけるはずだ。

TOOL are:
vo. Maynard James Keenan b. Junstin Chancellor g. Adam Jones dr. Danny Carey

 MASSIVEに行く気力も体力もなく、そのまま家路についた。

サマソニももう7年目に突入。売り切れ速度もどんどん速くなり、浸透度の高さを感じさせた。それに伴ってインフラも整ってきて大まかに見て個人的には不満はほとんどなかった。規制もボクの行ったところは一個もかからなかったから。そういう意味では、このフェスもかなり完成形に近づいてきてるんじゃないだろうか。逆に言うと、ここからどう伸ばしていくかが課題なワケで、来年はある意味正念場だと思う。早くも来年が楽しみになってきた。今年はメタル路線だったから来年はUKロック系になるのかなぁ。ガンズをまた呼んで欲しいんだけどね。


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