路上の小部屋

路上の小部屋

Dec 9, 2005
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 それから、暫くの時が過ぎた。この国は相変わらず暑かった。


 しかし、外的に信頼を得つつあったシンだったから、相変わらず仕事の依頼はやってくる。実質的にユウが請け負う事が多くなってきていた。ユウに無理をさせるのは、シンにとって辛い事だったが、信用が一番のこの稼業は、そういった甘えを許してはくれない。

 ユウは良くやった。さすがに交渉や殺人はできないが、ブツを運んだり、依頼主と商売敵である店への放火、窃盗などは問題無くこなした。ユウは場数を踏み、仕事をこなすのが上手くなってきている。事前の調査、逃げ道の確保、そういったことまで、少年とは思えないほど綿密にやる。

「頼もしいやつだ」とシンは素直に思う。しかし、ユウも年を取るし、成長してゆく。やがて、世間を知り、自我というものに目覚め、自分のやっている事に疑問を持つ瞬間がきっとくる。そうなった時に、俺はどうすればいいか、とシンは考えてみるが、良案は浮かばない。仕事は上手く行き、評判は上り調子だ。

 いや、下り坂を疾走しているのだ、と同時にシンは思う。

 自分自身を振り返ってみて、この先、どこまでこの仕事をやればいいか、分からない。将来性のある仕事では絶対にないし、需要は尽きないかもしれないが、いつか自分の身に悪いことが降りかかってくるのは必至と言えた。
「やっぱり、俺も焼きが回ったんだ」とシンはぼやく。左腕を打ち抜かれて以来、シンはどこか臆病になっていた。

「今ではないが、近い将来、この街を出よう。もちろんユウを連れて」シンはそう結論を出した。シンは市場に行き、熟れたフルーツを物色した。仕事を終えたユウに食べさせてやるつもりだった。


「お帰り、ユウ。早かったな」とシンが言うと、ユウは嬉しそうに微笑んだ。

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Last updated  Dec 9, 2005 11:16:39 AM
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ゆう@ とうとう出ちゃったね うわさは本当だったよ。 http://himitsu.…
Vixiv @ こんばんは ぜんぜん色が変わってしまっていたので、…
さだ1111 @ アフィリエイトについて  今日もなんとなくブログを覗いていたの…
taotau @ 私のところも アフィリエイトはありません。 私のところも アフィリエイトはひとつもあ…

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