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chamomile.

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1周年。

(16)

テーマ：ロシアンブルー(118)

カテゴリ：ネコ

カモミール君がおうちにきて、1周年記念日です。

今日、お祝いの缶詰をあげました。
カモミール君、これからも毎日楽しく暮らそうね！

ボクはいっぱい遊びますよ

　　*　　*　　*　　*　　*　　*　　*　　*　　*　　*

カモ君は「24時間眠らない」といわれる街で、
お世辞にも、いい環境とは言えないお店に並んでいました。
蛍光灯で照らされる小さいガラスケースの中には、ごはんもお水もなく、
おトイレの代わりに、ひとつまみのティッシュが隅っこに置いてありました。

そんなお店の、一番奥の一番下のケースに狭そうに入っていました。
何にも興味がなさそうに、いつもガラスにおしりを向けて丸まっていました。

もともと猫好きだったのもあるけれど、
すべてを諦めてしまったような姿が、とても心に残りました。
「かわいそう。」・・・そう思ったのかもしれません。

野良猫は危険いっぱいだけど、自分の意思で行動できる。
ボランティアの人達が貰い手を捜している猫もいるけれど、
すでに、その人達のところで命の危険からは免れている。
売買されている猫達は、飼い主がいて初めて安住の場所が得られる。

･･･では、売れ残った猫はどこへいってしまうのでしょう？

噂では、どこかの一室でケージの中に押し込められ、

産まれた子供は店頭に並び、売れ残れば次の「産むための猫」として戻ってくるのです。

狭いケースの中で丸まって、諦めていたような背中に、
こんな一生を思い浮かべたりしました。
まるで行く末を知っているような姿を見ると、
この子だけなら、その悪夢のような運命の輪から出してあげられると思いました。

何度かお店に足を運びつつ、「今日はもういなくなっているかもしれない」
そんなことも思ったりしました。

でも今は、狭いながらも我が家で寛いでくれています。
もしかしたら、もっといいおうちに行けたのかも知れないけれど、
好きなときにごはんも食べられるし、
お水だっていつでも飲めるし、
行きたいところへ行って、おもちゃで遊んで、ゴロゴロして、居眠りして、
飼い主にぐしゃぐしゃになるくらい、なでなでされて暮らしています。

カモミール君だけでなく、私も猫がいる暮らしになって、
とっても幸せな気分が多くなりました。
どんな状況の猫も人も、こうやって幸せになってくれたらいいなあと思います。