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私 :ブログで長らく続いたこのテーマは今日で終わりにしたい。
今日は、例の朝日新聞連載「 スポーツと体罰 」欄の 12日目 の 脳科学者 林成之 氏の「 自ら判断する能力鍛える機会奪うな 」というコメントを中心にまとめておきたい。
A氏 :氏は、 脳蘇生治療 の第一人者で脳の考える仕組みを スポーツに応用 した著作や講演が多数あるという。
私
: 脳科学
の観点から考えると、 体罰で競技力が上がることはない
という。
体罰
で 技術
は上がるかもしれないが、 自分で判断する能力
を鍛えていないので 勝負に弱い選手
になってしまう。
体罰を受けて自分は強くなれたと 肯定的に考える選手
もいるが、これは原理的には「 洗脳
」に近いという。
A氏 :前に 内田樹 氏が指摘していたように、「 追い詰めて鬼にする 」型の教育プログラムの方が、短期的に効果があるから、時間的余裕がなかった 近代日本 は、その型を追いかけて、「 危機に対して、カッとならず、冷静に知的に、自分の論理を信じ、淡々と対応する力 」、すなわち、「 胆力 」のある人材の養成をしなかったというのに通ずるね。
私
: 林
氏は、競技力を上げるにはいかに自分で考えさせるかが基本という。
体罰に頼る指導者
は、 人を育てることの基本
を理解していないことになるという。
明快だね。
子どもも成長しようと悩むと同様に、育てる大人はそれ以上に、いかに効果的に成長させるかを、 同じ目線で悩む べきだね。
最後に、この新聞連載の 5日目
に載った アメフト
のことにふれよう。
1980年代
、米国の学校スポーツは 勝利至上主義
で、 道徳が荒廃
し、選手が 発砲事件
を犯し、卒業後も問題を起こしたという。
A氏 :それに米国は 人種問題 があるね。
私
:暴力をスポーツの指導に持ち出せば、 憎悪や報復に負の連鎖
がスポーツの中で起きる。
そこで、アメフトでは理想を掲げて 選手の全人格的教育
に力を入れ、国民の支持を集めるようになったという。
アメフトは、米国の国技だ。
日本の国技である相撲もそうありたいね。 今朝の報道で、日本の国技であった柔道のオリンピックの日本の監督が体罰していたという。
この問題は、まだ長引きそうだね。