りゅうちゃんミストラル

りゅうちゃんミストラル

2005.05.22
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テーマ: ニュース(97028)
カテゴリ: 社会問題

現場から「逃亡」した行動は批判が集まったし私も日記に何度か書いた。
私も日記でこの運転士を批判した一人だ。
今でもその考えは変わっていない。

少なくとも運転士は列車に詳しい。専門家だ。
だから列車内の装置について詳しく、事故に対する訓練も受けているはず。
また、事故現場近くにいた工場の人たちや市場の人は救出に努力した。
このことから考えても運転士はその場に残って負傷者の救助をすべきだった。

一部には運転士を弁護しようとする動きも見られたが、
その中で 「報道関係者は逃げた運転士を批判できるのか?
報道陣こそ取材しないで救助すればいいではないか?」
という意見があった。
(この意見については「誰の」ということはここでは意味がない。
私自身にもこの疑問はある。)

今日の日記はこのことについて述べたい。

まず「救助するか取材するか?」という点についてはかなり古典的な議論であると、
報道側にいる人がテレビ番組で言っていた。

なるほど、そうなのか。
しかしながらその議論とやらは、あまり一般的には知られていないようだ。
(私は今検索しているが、詳しい議論の資料にはまだヒットしない。
こうした基本的な取材姿勢は公開しないのだろうか?)

私はこう考える。

1、誰かが報道しなければならない。
2、「もし他に救助する人がいなかったら」という場合。
3、大切なのは人間か報道か?
4、有名なジャーナリストはどうだったか?


1について。事件事故は誰かが伝えなければ多くの人が事実を知らずにいる。
これでは報道としての役目を果たしてはいない。

だから列車脱線事故で「報道は人のことを言えるのか?」
という批判はある意味当然のこととしても、
完全な人などいるわけがないから不完全な人が「偉そうなこと」を伝えることとなる。
もちろん報道側が「身内には甘い」という批判を受けるのは私も当然のことと考えるし、
報道が救助の邪魔をするなど本末転倒だ。

2について。もし、報道側の人しか事故や事件の現場にいなかったら、
その場合は助けるべきではないか?

その場に起こっていることを伝えることも重要だが、
やはり救助が優先されるだろう。

3について。これは2にも関連していることだが、
もし報道関係者が救助することによって報道としての役目を果たすことが出来なかったら、
その人は所属する会社で批判されることだろう。
しかし、いくら批判されても後になって「あの時救助していれば・・・」
という後悔と会社に戻っての批判では、どちらが優先されるだろうか?

私は人間であることのほうを優先したい。
つまり報道としての役目を放棄しても救助に向かう。
そのほうが後に残る後悔は少ないのではないか。

今後も今の社会が存在する限り、「救助か報道か?」というジレンマは残る。
報道関係者にはこの点をよく考えてもらいたい。

4について。今回の列車事故で報道関係者が救助しなかったと批判されるならば、
ロバートキャパ は批判されるべきなのか?

沢田教一 はどうなのか?
撮影後に助けるのは遅いのか?

「戦場カメラマン沢田教一の生涯」

戦場カメラマンでさえ写真を撮らずに救助すべきなのだろうか?

このテーマは簡単には語りつくせない。
そのため、今後も時間をかけて考えたい。

皆さんも少し考えてみるといい。
以下に紹介する「ハゲタカと少女」(ケビン・カーター)が鋭く今回の問題を訴えている。
この写真でケビン・カーターはピューリツァー賞を得たが、
「どうして少女を助けなかったのか?」と批判を受けた。
彼はその後自殺した。
私は今でも「報道と救助」について答えが出ない。

日本では豊田商事事件が有名。
豊田商事事件では、報道関係者が会長殺害現場にいながら事件を傍観していたことが問題となった。


参考になったページ

カメラが伝えるもの(プリヴィエート!(やあ!))

ケビンカーターと写真、そして彼の自殺について述べている。
実に参考になる。私もこの記事を目標としたい。

忘れられぬ一枚の写真「ハゲタカと少女」 ―フォトジャーナリズムの倫理―(望月 祐貴子)

「ハゲワシと少女」のカメラマン自殺 ~“人命か報道か”の論議の中で~

Think difficult! ピュリツァー賞 写真展(Is seeing believing?)

NPO日豪国際・社会時評(95)知識人とは何か

強さがいじめられる時代

私の短説「切り取る覚悟」(水南の森-短説BLOG)

道徳 5年  ピュリッツァー賞『ハゲワシと少女』

ジャーナリズム教育かジャーナリスト教育か(メディアの責任)

ハゲワシと少女の授業に対するコメント

水俣ー患者さんとその世界(鏡の誘惑)

道徳☆授業「ケビン・カーター物語」

いやし系 こでぶぎゃもん日記

戦場報道---写真家ジョアン・シルバとの対話

「目をそむけてはならない残虐」と向き合う

フォト・ジャーナリストの苦悩(カフェ バグダッド)

報道の自由は生きる権利を上回るのか(浅井久仁臣 グラフィティ)

JR脱線事故に関する本質はずれの報道

運転士救助活動せず(ブログで情報収集!Blog-Headline)



豊田商事会長刺殺事件

豊田商事事件とマスコミ

ジャーナリズムの理念と「知る権利」

日本新聞協会





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最終更新日  2005.05.23 15:10:27
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