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2006年02月20日
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カテゴリ: 読書



解説がすごく不親切。
そもそもこの「旅行(北京→奉天)」が何年のことで
その時筆者は何歳で、といった情報が全く無い。
195 旅行自体は15日間、春と夏の間(P39)

本文をざーっと読んだ限りでは西太后は70歳近く(P15)。
(1835年11月29日~1908年11月15日)だから1900年以降。
初めて汽車を見て初めて汽車に乗る。

時代的なことに、もう少し触れておくと
光緒帝(旅に同行)はすでに政治的囚人の状態だったから
(1898年戊戌の変法=別名戊戌維新)以降。
1900年の「義和団の乱」について書いた部分もある。

筆者は外交官の娘で、海外で教育を受けている。
後にアメリカの外交官と結婚し米国に帰化する人物。
妹ともに8人いる女官の中の一人。
※しかも妹によるとその記述は「不正確」らしい←解説から。

トリビアの部分は凄く面白いのだが頭の中で全体像が描けない。
大部の本の中からの「抄訳」の切り出し方の着眼点が良いだけに
損をしている本だと思う。

西太后汽車に乗る

西太后の前では誰も椅子に座ってはいけない。
数人の例外を除いて列車の中の別室でもダメ。
休むときは壁に寄りかかるか、床にうつぶせで寝る。

不始末があると首が飛ぶ、冗談抜きで。
旅行に持って行ったのは靴40足に服2000着(39)
1000名の宦官が付き従い、服は時折お盆に載せてご高覧に供する。
また宝石を眺めるのも趣味

食事は50のかまどが通路の左右に25ずつある車両で作る。
竈ひとつに料理人が3人(うち一人は竈の火担当)がつき、
この1チームが2皿の料理を作る。都合100皿。

55 もやしのヒゲ根はとる
57 厨房を時々視察した
58 軽食は30~40皿

好物
アヒルのシチュー、北京ダック、子豚の丸焼き、豚の炒め煮
「桜桃肉」「響鈴」「豌豆」
ナマコは嫌い。
アヒル好き。砂袋や内臓も食べる。
99 フナはご馳走

67 溥儀一家のものに対して強い憎しみを持っていた。
120 船遊びすき

130 丈が高いから高粱
81 汽車車両の四隅に花。牡丹、南天竹、迎春花、梨の花
30 日清戦争、まっとうな戦況の報告は無かった。
35 食客

42 毛皮。シロリス→リス→キツネ→クロテン
  明日から着るべし、という詔書が出る

このほか宦官は人と思われていないとか、犬を溺愛したとか。
籠が進む地面には黄色の砂を敷き詰める。
御召列車以外は走ってはならない。
庶民が車窓から見えてはいけない、などなど。

旅の目的は満州族王朝として故郷である奉天へ
盛京(奉天)宮殿の西太后。
夫と息子の遺物を懐かしむ。

中国ってすごいなあ。
出版当時に新聞書評欄で見てず~と気になっていた本。
1997年の本だから、かれこれ10年近い。
「蒼穹の昴」を近く読むつもり。

以下は目次

1 思い出の熱河離宮
2 御用列車
3 御用列車乗務員の苦労
4 随行大臣たち
5 豪勢な御衣装車両
6 一度の食事に百皿の料理
7 西太后の女官長
8 車上の小朝廷
9 西太后にとっての速度と時間
10 見事な沿線風景
11 西太后の故郷奉天着
12 盛京(奉天)宮殿
13 歴代皇帝の遺品
14 帰京






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最終更新日  2006年02月22日 02時23分38秒
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Re:西太后汽車に乗る(02/20)  
白鳥明日香 さん
支配者ってなんだか桁外れですね。

怖いもの見たさで読んでみたくなる本ですね。 (2006年02月21日 11時29分59秒)

Re:西太后汽車に乗る(02/20)  
ぽる子 さん
「蒼穹の昴」だいぶ前に読みましたが、「宦官ができあがるまで」の一部始終が詳しく載っていてそれまで漠然と抱いていた宦官のイメージがハッキリしました。それだけでも読む価値あり、です。中国は隣国ということで少しの努力で理解できると思ってしまいがちですが、とんでもないですね。ある意味アメリカやフランスなどよりよっぽど私たちの理解を超えている国・国民だとつくづく思います。 (2006年02月21日 21時43分32秒)

Re[1]:西太后汽車に乗る(02/20):白鳥明日香さん  
王道名なし  さん
>支配者ってなんだか桁外れですね。
>怖いもの見たさで読んでみたくなる本ですね。
 ↑
間違っていたので直したのですが持って行った服は2千着(最初は200着にしてました)。
一日あたり100着!

これを3着ずつお盆に載せて宦官が見せにやってくるわけです。
ひょぇー。
(2006年02月21日 21時49分34秒)

Re[1]:西太后汽車に乗る(02/20):ぽる子さん  
王道名なし  さん
>「蒼穹の昴」だいぶ前に読みましたが、「宦官ができあがるまで」の一部始終が詳しく載っていてそれまで漠然と抱いていた宦官のイメージがハッキリしました。それだけでも読む価値あり、です。

宦官については大昔に「宦官―側近政治の構造、中公文庫、三田村 泰助」を読みました。
切断後の尿道に麦わらを突っ込んで、穴が閉じないようにするとかあったと思います。

あと「断末魔」って「魔羅」を断つ時の声なんですよ。ひゃあ、痛そう。

中国は隣国ということで少しの努力で理解できると思ってしまいがちですが、とんでもないですね。ある意味アメリカやフランスなどよりよっぽど私たちの理解を超えている国・国民だとつくづく思います。
 ↑
そおうそう、この本でも宮廷に勤める中国人で面子を重んじないものはいない、などと出ておりました。
食べ物についての執着も凄いし。
謎の国。


(2006年02月21日 21時57分37秒)

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