物語 「扉の向こうへ」

扉の向こうへ 作・-落ち葉-
ある小さな島に、三人の子供たちがいました。一人は女の子で二人は男の子です。女の子は林香という名前で、男の子は海渡と空鈴という名前です。三人が住んでいるのはとても小さな島でした。この小さな島に名前を付けたのは海渡でした。
「よし、僕がこの島に名前を付けるぞ。」海渡はそういってしばらく目をつぶって考え込みました。「あっ。なら、まだ見つかっていない島で、ないみたいだから『夢の島』っていうのはどう?」 そうです。この島は世界で一番小さな島で、まだ誰にも見つかっていないのです。小さい島と言っても上空から見たら。と言うだけで、その島に立ってみるとそんなに小さいようには見えません。
林香も空鈴も、それがいいと言って、『夢の島』という名前になりました。
そんなある時、最近つまらないと言うようになったので三人でかくれんぼをすることになりました。三人でじゃんけんをしました。オニになったのは海渡です。「いち、にい、さん、しい、ご・・・」かぞえはじめました。空鈴は三人が入れる小屋の後ろに、林間は島に生えている木の後ろに隠れました。「さんじゅう!もういいかーい。」かぞえおわりました。林香は「もういいよ!」といったので、すぐばれてしまいました。「みぃーつけた!!」見つかってしまいました。空鈴は全然見つからないのでたいくつになりました。なので、しゃがんで小屋の後ろの砂を手にとってサラサラとおとしていました。少し多く手にとってみると石のような黒い物が見えました。あれ?そう思って周りの砂もどけると、鉄です。鉄のふたです。オニにみつからないようにそっと鉄のふたを開けました。階段です。どうやらこの島に地下があるようなのです。空鈴は、「これは大発見!!」とわくわくさのあまり言ってしまったのでみつかってしまいました。でも空鈴は気にしません。「なんだ。こんな所にいたのか。」などと言っている二人に空鈴は「こんな所に階段があるよ。地下があるみたいなんだ。」と言いました。二人は近寄って階段があるのを見て黙り込みました。しばらく三人は驚きすぎてただ立っているだけでしたが急に海渡が「うわー!すごいや!大発見だ!冒険ができるぞ!」と言ったので、林香も空鈴も少しうれしくて笑いました。しかし見つけたのは空鈴でしたが。
空鈴は、僕が見つけたんだぞ。すごいだろ。」と言いたかったのですがそこをがまんして笑いました。階段の奥を見ても真っ暗なので林香がランプを持ってきて空鈴にわたしました。先頭が空鈴、そのあとに林香、海渡と並んで進みました。あんがい中は広くなっていました。林香は蛇が出たらどうしよう・・・。というので真ん中です。 地面は鉄か石か土かわかりませんが平らで、壁には所々に白い点がありました。一番奥には扉があります。三人で話し合った結果、扉を開けるのは明日。ということになりました。「あんまりにもわくわくするからって、自分一人で開けるのはダメよ。必ず明日ね。」林香が二人にそういいました。林香も早く行きたかったのです。
----この続きは「物語 扉の向こうへ2」でお楽しみください----


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