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扉の向こうへ・・・5
男の人二人が同時に「過去から今へ、タイムスリップ!」と言うと、またタイムスリップして白い建物に戻りました。しばらくして空鈴は思いました。「あの夜、あの声がしたとき二人に言えばよかったんだ。言わなかったからこんなことになってしまったんだ。」
空鈴は自分がしてしまったことを思い、後悔してしまいました。
空鈴はもう一度、あの二人の男の人の言った言葉を思い出しました。
「この島に四人の子供たちがいました・・・。」
四人の子供・・・。空鈴はこの真っ白な建物の中で冷静に考えていました。四人というのは意味が分かりませんでした。空鈴は小声でみんなの名前を呼んでみました。
「僕と林香と海渡、僕と林香と海渡、空鈴、林香、海渡・・・?」
『夢の島』にいたのは三人です。四人なんていません。それとも、あの男の人の勘違(かんちが)いとも考えられます。
しばらく歩いていても何も分かりません。昔ながらの冒険好きという空鈴は、すぐ近くにあった扉を開けました。
開けて呆然(ぼうぜん)としました。なんと四次元空間のような「ワープ色」の世界が見えたのです。
次の瞬間に林香を見つけました。「林香! やっと会えた!」
しかし、林香はこちらに振り向きもせず、困った顔をして歩いています。実際、空鈴からすればそのように見えますが、林香が見ているものは全く違いました。
「うーん、困ったなぁ、ここどこよ? なんなのよ。」
と言っている林香は白いとても長い道を歩いていました。真っ白で、すべてが光源のようになり、白い光に包まれ、眩(まぶ)しすぎて何も見えません。ただ遠くに見える闇(やみ)がたよりです。林香は目を細めながら、何時間歩いたでしょうか。ついに真っ暗なところに来ました。ほかに道はありません。戻ることもできません。「行くしかないか・・・。」すると海渡の声が小さく聞こえました。「行っちゃだめだ。行くな!」でも、問いかけられる道はありません。ここしかないのです。本当の暗闇という暗闇に来ました。すると林香の耳にこのような言葉が入ってきました。
「おや、林香。帰ってきたのか?なんとまあ その顔はなんだい?そんな顔をする子にはお仕置きをしないとね・・・。おい、あれを持ってこい。」
暗闇の中から聞こえてきた声はとても不気味で、思いたくありませんが、懐かしく感じました。すると、何かを持った林香と同じくらいの背の人がやってきました。林香は、上から下をよく見ようとしましたが、暗いせいで何も見えません。きっと同じ歳(とし)の子供でしょう。その瞬間、パンッ! と とても大きな音と同時に林香は倒れました。何が起こったのかも分かりません。感覚からして笞(むち)のようです。なぜ笞と分かったのでしょうか。
空鈴が男の人二人に聞いた言葉です。「海渡と林香は虐待でこの島に行き着いた。つまり、逃げてきたということですね。あなたは生まれた頃からご飯ももらえず、最後にはこの島に捨てられたのです。・・・」そうです。林香と海渡は虐待で逃げてきたのです。実はこの白い建物は空鈴、林香、海渡の故郷だったのです。そんなひどいところにのこのことやってきた三人なので、とんでもないことが起こるに決まっています。しかし、あのときに三人で「また扉を開けよう。」と約束したのです。こうなってしまうことは、止められなかったでしょう。林香は、自分が昔、虐待されていたことを一度 笞でたたかれるたびに、思い出していきました。「早く夢の島へ戻りたい・・・。」林香は必死にこらえましたが、そうなっているにもかかわらず、いやな思い出がひとつひとつ頭の中に出てきます。林香はとうとう心が傷でいっぱいになりました。 鞭を持っていたのは、間違いなく林香と同じ歳の少年でした。
「帰ってきたか・・・。海渡もか・・・。」
林香は気を失い、少年に引きずられ、白い廊下へ出されました。男と少年はその廊下をゆっくりと進みました。ちょうどその道にウロウロしていた空鈴に出会ってしまいました。男は言いました。「これは驚いたな・・・。空鈴じゃないか。悪いがここには食べ物がない。帰れ。」
空鈴ははじめ訳が分かりませんでしたが、少年が荒(あら)い持ち方で林香を持っているので、悪い奴(やつ)らだと思いました。少年は裸足(はだし)で、白いボロボロの服を着ていて、死んだような瞳(ひとみ)をしていました。「どこかで見たような奴だな・・・。」と空鈴は思いましたが、考えている場合ではありません。その顔は無表情ですが、悲しく泣いているような表情です。
「り、林香を返せ!」空鈴が少し強く言うと、男は少しクククッと笑いました。
「時風(はるかぜ)、やれ。」すると少年は林香をバサッと落とし、空鈴に向かって笞をかまえました。「なんだこいつ。ハルカゼって言ってたよな。どこかで聞いたことがあるような・・・。」「だから考えている場合じゃないってば!」空鈴の心の中に声が聞こえました。
空鈴は両手を少年に、「まあまあ」というようにパーをつくり、後ずさりしました。しかし、林香を残して逃げるわけにはいきません。「さあ、やらんか!」男が言う言葉に、操(あやつ)り人形のように動きます。「どうした! また自分の持っているその笞でもう一度たたかれたいのか!?」
空鈴は思いました。「きっとこいつも虐待されたんだな・・・。この男、なんて奴だ。人の心を奪(うば)って、しかも手下にするとは・・・。」
空鈴は体勢をなおし、その少年に自分から近づいていきました。「食料なんていらない。」
空鈴はそう言った後、少年にもっと近づきました。そして、そっと少年の胸(むね)に手を当てました。 ・・・・・サーと風の音が聞こえました。木々が風でなびいています。
「島に子供が四人いました。」空鈴はやっと四人目が分かりました。時風(はるかぜ)です。この少年も、ひどい虐待で心を失いました。林香と海渡は逃げてこられましたが、時風だけ逃げることができなかったのです。この者たちは、子供たちを虐待し、食べ物をあたえないで苦しんで死んでいくところをおもしろがってやっているのだと、昔 城で空鈴は聞いたことを思い出しました。別の島からも子供を集めては虐待し、集めては虐待するのだそうです。空鈴はそのころは小さかったので、よく意味が分かりませんでしたが、今では、そんなにひどいのかと分かるようになりました。
空鈴は時風の顔を見て、笞を持っていない方の手をにぎり、笑いました。「心を傷つけることは簡単にできる。けれど、その傷ついた心を治すことは誰にもできない。そのままなんだ。すべての子供がそうなってしまわないようにだれか一人でも努力しなければ行けないんだ。」いつの間にか、時風の手から笞が離れていました。後ろで見ていた男は、ゆっくり拍手をして、「すばらしい。君の言葉は時風に通じたようだ。だがもう時風の心は戻らないさ!」どこから取り出したのか分かりませんが、その男はナイフを持って林香の首に押しあてました。
----この続きは「物語 扉の向こうへ6」でお楽しみください。----
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