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扉の向こうへ・・・6
いつもの定番の言葉で、「こいつがどうなっても良いのか!?」と言いました。空鈴は迷(まよ)うことなく、床に落ちている笞を拾い、かまえました。「バカめ! このナイフはそんな笞など簡単に切れるぞ!」
パン! と空鈴がたたいたのは、林香でした。
「僕は林香を信じる。」男はふるえ始めました。
「な、なんと言うことだ。子供が子供をたたくなんて・・・。ワ~!」
そう言って林香をドサッと落とし、走っていってしまいました。空鈴はすぐに林香の元へ行って、「ごめん林香。こんな事するつもりじゃなかったんだ。本当だよ。信じてくれなくたっていい。」空鈴は夢の島に来て、今日初めて泣きました。涙は林香の笞でたたかれたところにかかりました。すると傷が治ったような感じになり、冷たくなりました。林香は目を覚ましました。「林香! ごめんよ。本当にごめん。」林香は空鈴を見てすこし微笑(ほほえ)みました。
そのころ、男は、男だけ光が見える闇の部屋で酒を飲んでいました。
「まったく、ばかげた話だ。まあ、あのときはあの場にずっといたらつまらなかったからな。」
「あら、あの子供らを生かしておく気?」
金の扇(おうぎ)に黄色いドレスを着た貴族がやってきました。
「ああ、少しあいつらの行動を見てやろう。こっちは見物人だからな。」
林香はゆっくり立ち上がり、空鈴に言いました。「イタタタ、ん? あ、この子、目が白い・・・。」
「あっ、林香! えっと、うん・・・、あの男らに心を奪われたんだ、きっと。」林香は時風の肩にそっと触れました。
「あ、海渡のことをすっかり忘れてた! 早く探さないと!」空鈴があわてて言ったので林香はびっくりしてしまいました。しかし、海渡を探すといっても、手がかりもないし、何しろ扉がありすぎて、どこか分かりません。この城の中にはいないということも考えられます。
「よし! 片(かた)っ端(ぱし)から扉を開けるぞ!」空鈴の目があつくなりました。「えい!」と気合いを入れながら、扉を開けていきます。林香は空鈴から離れないように時風の手を取り、走って追いかけました。
そのころ海渡は悪人たちに捕(つか)まえられ、蹴(け)られたり、笞でたたかれたり、ひどいことをされていました。
彼もまた、悪い思い出がたくさん出てきました。海渡の心は闇とともに、
『記憶の扉』という大切な扉の中に入れられました。実は、林香もそのようにされ、心を失いましたが、まだ瞳は黒く、感情もコントロールすることができます。
と、その時、偶然に海渡のいる部屋の扉を開けました。海渡が倒れているのを見て、空鈴は悲しみました。そして怒(いか)りのあまり、悲しみの顔を見せませんでした。空鈴はさっき男が走って逃げていった方に走っていってしまいました。林香が、「空鈴、待って!」といったのですが、もう空鈴の耳にはとどきません。空鈴は男たちのやることが許せなかったのです。
「空鈴はまだ心がある。そして希望もある。そのうち怒ってやってくるだろう。」
男はそう言ってあわてる様子もなく、その場に座って酒をまだ飲んでいました。
友達にいじめられて学校に行かず、心を閉ざしてしまった少年、少女の所へやってきた精神科の医者が「もう手遅れです。」と言ったとき、この城に連れてこられます。
「いくら自分でなくても、心を失っていなくても、自分がそうなってしまうと思うとじっとしてはいられなくなるんですよ、空鈴は。」と時風の心が言いました。ずっと昔、一緒に『夢の島』にいたのです。いつ離れたのでしょうか。いや、なぜ虐待から逃げられなかったのでしょうか。
空鈴は立ち止まりました。ハアハアと息をきらしながら前の扉を見ました。この扉は『夢の島』の地下にある「あの」扉です。そっくりなのです。林香は時風と海渡と一緒にその場に止まりました。あきらめたのです。ここで待っていることにしたのです。空鈴は林香を待つことなく扉を開けました。「うわっ!」ここは、扉の向こうは、『夢の島』でした。扉が浮いていました。扉から飛んで地面につきました。前を向くと、おじさん二人が木を切って小屋を作っていました。しかも空鈴、林香、海渡の住んでいた小屋と同じ場所にあるのです。このおじさん二人がこの小屋を作った本人たちだったのです。だからそこに住ませてもらっている三人は、その人たちに何も言わずに使っていたのですから、何か言わないとまずいなと思いました。しかし、考えてみると、
「こんにちは・・・。」
「・・・君、誰だい?」
「ここの島に住ませてもらっている空鈴です。」
「空鈴・・・、聞いたことがある名前だな・・・。」
こんな具合に、ひとつひとつ説明しなければならなくなってしまいます。なので、そっと回って小屋のうしろの地下を探すことにしました。しかしありません。砂に埋もれているかもしれないし、この時代がいつなのかも分からないので、あるかどうかも分かりません。見つからないようにそっと砂を掘(ほ)りました。でも、やはりありませんでした。
確かに、三人がこの島に着いたときと同時に地下が掘られたと男の人二人が言っていましたから、三人は今いないのでまだ地下はできていないのです。すぐに引き返すことにしました。走っている途中で絶対におじさん二人に見つかってしまいます。でも、何も答えず、ササッと行ってしまえば、逃(のが)れることができます。しかし、その時間がとても短かったため、まだ空鈴は怒りが残っているし、それに林香のことを思い出し、いやな顔をつくってから
「もういいや。」と思い一気に扉に向かって走りました。おじさん一人がすぐに見つけました。予想が当たったのです。するとなぜか扉が閉まっていました。ここに降り立ったときに閉めてしまったようなのです。後は開けて中にはいるだけです。
「ウワ! おい、そこの小僧(こぞう)、何やっているんだ。お前誰だ?」
おじさん一人が言ってきました。空鈴はそれでも扉に向かって走りました。扉の前に来ると、すぐに扉を開けました。すると土のようなものが扉の中からドドドと流れるように空鈴の体にかかりました。「なんじゃこりゃー!」なぜか扉の向こうの部屋が変わってしまっていたのです。
----この続きは「物語 扉の向こうへ7」でお楽しみください。----
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