さっちゃんのお気楽ブログ2

さっちゃんのお気楽ブログ2

2017年04月07日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類






鶫(つぐみ)

一度見れば忘れられない粋な茶褐色の鶫は
尾をピンとつっぱらせて、今日もまた庭にやって来た。
二、三年前までは名前も知らず、
そんないたずら者で下品な食いしん坊とおもわなかったので
「寒禽や」と一句ひねったりもしたものだ。

しかし今では彼の姿をちらりと見つけるや、
眉を吊り上げんばかりして、

大人気ないと心に咎めるが仕方ない。
彼は追われても、人を馬鹿にしたように、高く飛ばず、
ブロック塀をすれすれに隣の庭へスイスイと渡って行く。

我が家の自慢の南天に雪が積もったら、
さぞ美しいだろうと、毎日楽しみにしているが、
彼に見つけられたら最後、
一日か二日の間に一粒残さずくりくり坊主にされてしまう。

竹棒をもって追えば、弁慶と牛若丸のように、
ここと思えばまたあちらと、
東のテラスにブチュ、南の玄関にまわってブチュと、
真っ赤な糞を撒きちらして、私はすっかり翻弄されてしまった。

身のこなしが一層憎らしい。    昭和五七年三月






2016年3月13日 ブログ記事より

「第2の故郷の山に向かって」



朝は晴れていたのに
雲が隙間なく詰まってきた。

毎日こうしてべらんだからやまなみの姿を見る。
何故か日増しに気持ちが深くなってくるようだ。
情感という言葉が浮かぶがまだ使いたくない。
ありきたりの感じがするから、
もっと心のこもった言葉を見つけたい。
日増しに深まるこの思いを
あの山たちにどう伝えたらいいのだろう。
とつぜん、離れてきて
遠くから見て思いがけず深まる想い。
戦後70年の時代の波に流されて
暮らしの中でいかに深くあの山たちと
付き合ってきたか思い知らされている。


2016年3月16日ブログ記事より

「夕陽さんさようなら」



夕陽が雲と雲の間に挟まれて窮屈そう。
それでも、ニコニコと白く輝いている。
6時になるのにまだかくれないで
「さよなら さよなら」と名残惜しそうに
手を振りたそうに見える。
またあした会いましょう。
ところで、夕陽さん、これからなにするの?
ちょっと考えて見ましょうか
また、あしたになると地球の東から現れる
それまで、お空の旅をつづけるのね。
お気をつけて、さよーなら。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017年04月07日 11時46分25秒
コメント(11) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

さっちゃん211029

さっちゃん211029

カレンダー

コメント新着

アルプス@ Re:今年も良い年になることを願っています(01/01) さっちゃん先生 こんにちは いかがお過ご…
アルプス@ Re:今年も良い年になることを願っています(01/01) 令和七年 2025年 新年があけました …
アルプス@ Re:今年も良い年になることを願っています(01/01) 間違いました。傘寿でした。 誠に申し訳あ…
アルプス@ Re:今年も良い年になることを願っています(01/01) さっちゃん先生こんばんは。久し振りにお…
アルプス@ Re:今年も良い年になることを願っています(01/01) syun様 こんばんは さっちゃん先生の霊山…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: