腎臓移植への道




運良く移植が出来ても拒否反応とかその他でまた人工透析に戻る事もまた最悪の時は亡くなってしまうこともあるというのも調べてそれでも勇気を出して登録に行ってきたのは昨年の秋の事だ。


登録したらすぐにも移植が実現すると思っていた私は考えが甘かった。
兵庫県だけで500人以上登録があるのに対し実際の移植は年に数件、登録しても何年待つやらという状態だった。


登録のための検査、診察に丸一日かかった。
登録と検査に健康保険はきかないので6万もかかった。
実際に移植の声がかかればもう10万かかるそうだ。


肉親の腎臓を貰う生体腎移植だとすぐにも移植が可能だけれど、私の場合は両親、弟は病気を抱えていてとても頼める状態ではない。


肉親でなくても配偶者からの腎移植と言うのも最近は増えてきたそうだが、夫にそんな事を頼むのも無理かと思う。
夫の両親姉妹も大反対をするだろう。


そうなると登録をして亡くなった方からの腎移植を待つ以外に道は無い。
平均待機年数は7~8年。アメリカや先進諸外国では2~3年で移植が可能だと言うのに日本ではまだまだ。


もしものときドナーになりますと言うカードに記入して持ち歩く。
自分が元気なときにはそんな風に人のために臓器を提供するなんて考えた事もなかった。


勝手なもんで自分の腎臓が悪くなると誰かくれる人は居ないかなどと考えてしまう。若くて元気な人が交通事故とか腎臓以外の病気で亡くなってその人がドナーカードを持っていたら移植が可能になる。でもなんか人の死ぬのを待っているみたいでそんな自分が嫌になる。


移植手術を行う病院は兵庫県では3ヶ所あって登録患者の血液データを保管している。提供者があった場合、白血球の型が合う人をリストの前から選んで連絡をする。

連絡のつかなかった人は飛ばされ次の人に連絡が行く。
普通1人に二つの腎臓があるが移植の候補者として6人くらい選んで呼び出し、最終的に色々な検査の後2人に決定する。


いつの事になるか分からないが、そのときが来たら他の病気とかで手術が出来ないのだけは絶対に嫌なのでそれまで他のところは健康でいたい。


手術に耐えられる体力、気力もいるだろう。
出来れば一つでも若いうちにチャンスがほしい。


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