のんびり幸兵衛夢日記

かつおぶしの佃煮


かつおぶしの佃煮

【材料】(5人前)

かつおぶし(削って粉にしたもの)1カップ 、酒2分の1カップ 、本みりん6分の1カップ 、しょうゆ2分の1~3分の1 、水1カップ 、梅干1粒、紅ショウガのみじん切り 適量 、ゆかり 適量

【作り方】

1.かつおぶしを粉にするには、平たい皿の上にかつおぶしを広げ、電子レンジで加熱して、水分を飛ばす。少し冷めてから、手で揉めば、簡単に粉になる。

2.ビタクラフト鍋に、1と各調味料、梅干、水を入れ、よく混ぜて弱火でコトコト、木べらで混ぜつつ炊く。

病人向けには水のかわりにコンブだし汁を用いる。これはなお一層焦げやすいので注意が必要。サラサラに仕上げたいときは、鍋の種類によっては最後に鍋ごと湯煎にかけるとよい。最後にゆかりと刻んだ紅しょうがを好みの量加える。





 辰巳芳子さんの言葉(抜粋)

●佃煮の誕生まで

60余年前、日中戦争に召集された父が、「たまらなく食いたい」と、握りずしとそばの絵を書いた手紙をよこした。
母は思案の後、かつおぶしを何本となく削って、酒、みりん、しょうゆをたっぷりと吸わせて炒りつけ、佃煮を作った。乾し蕎麦、のり、七味。それに佃煮には「これに湯を差せば、即刻そばつゆになります」と書き添え、大きな木箱で戦場に届けた。ネギは中国の野にあり、父の部隊は歓声とともに蕎麦を食べたという。

●利用法いろいろ

お弁当を残す日が続くと、母がもたせてくれたのが、巻き寿司。炒り胡麻の入った寿司飯、のりの替わりに薄焼き卵、芯のかつおぶしの佃煮にはゆかりと紅ショウガのみじん切りが混ぜてあり、ついつい食べ終えてしまう。
癌の末期の方が、この佃煮で最後までおかゆを召し上がれた、とも聞いた。

●素材について

調味料にも気をつけます。みりんは本みりん、酒は本醸造のもの、醤油もよいものを。



2005-11-19 13:04:57






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