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第二弾です~!
忘れないうちに、、、自分の記憶のために?書いてます(^^;
彼女のスタートはラジオの放送作家。森重久弥のドラマ「重役読本」で有名になり、その後
はテレビドラマの売れっ子作家として活躍!一時代を築くのだが・・・
46歳で患った乳癌が、その後の彼女の人生を大きく変え、仕事の方向も変わっていく。
まるで、彼女の書くドラマのように、筋書きのない、彼女の人生。。。
癌の手術時の輸血が原因で、患った肝炎の悪化。
肝硬変に移行した場合は余命数ヶ月と宣告される。
手術の後遺症で(リンパ節、切除?)右手も効かなくなり、仕事に支障をきたす。
再発の不安。。。独身で長女の彼女は誰にも相談せず、自分の人生方向を変えたのだ
と思う。癌であることは、母親には知らせなかった。妹にも詳細は語らなかった。
独り暮しの、マンションの一室で、、、厳しい、哀しい目をして考える彼女の横顔が浮かぶ
ようで、胸がしめつけられる。。。
そして、それからの彼女は締め切りに追われる、テレビの仕事から、小説家としての道を
歩み始めて、人生、家族の深淵の小説を次々と発表してゆく。
そして、亡くなる前年の秋、第83回直木賞を受賞し、時の人!になった。
彼女の人生はそのまま、昭和の歴史と重なる。
彼女が向かっていた、台湾の高雄市は、私の亡き父が生まれ、戦争が終るまで過ごした
故郷でもある。当時は日本の支配下にあった台湾、そこで暮した日本人は、戦後、家財
撤収され、裸一貫での帰国を余儀なくされたのだ。
その、父の故郷、高雄市に向かう途中の旅の空で、彼女は51歳の人生を終えた。。。
数年前、彼女の末の妹さん、向田和子さんの著書「向田邦子の恋文」を読んで、しみじみ
思った。あぁ!昭和の女性らしい、彼女らしい秘めたる恋のドラマだな~って・・・
そして、ますます、彼女のことが好き!になった。
展示されていた脚本の台詞を、いくつかここに書きます。
●恋愛にも停年があるっていうのかい。
自分が年とってみてやっと判ったんだがねぇ。年とっても同じなんだよ。
うまいもの食べりゃうまい。金もほしい。人も恋しい。
いや、若い時みたいに先の希望がないせいか、その気持ちはもっと切実だねぇ・・・・・
(だいこんの花 森重久弥の台詞から)
●世間ではいろいろに 噂されているが、私はいつも本気です。
この いっときを、一生と思っているのです。
(源氏物語 沢田研二 ジュリーの台詞から)
●みすみすと 実らないと判ったって・・・・
人は惚れるんだよ。 (あ・うん より)