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暑い毎日だけど、何年ぶりかで専業主婦を楽しんでいる日々。
気になりつつ、放置していた押入れの奥のカラーボックス、クロゼットの上の棚の物入れ
を整理していたら、1通のエアメールが見つかった。
宛先は私の実家の住所、私の旧姓になっている。
差出人はNY在住の日本人女性。
私が帰国して半年位の時、まだ結婚していない頃に届いた手紙だと思う。
アメリカ人男性と結婚し、子供も生まれ、米国籍を取得、一生を米国で暮すつもりでいた
矢先、旦那様が急死、失意の何年かの後、私と同じ職場で働き始めて知り合った女性。
私の母親の年齢まではいかないが、かなり年上で、歳の離れた姉のような存在だった。
10代で結婚し、渡米、出産、旦那様の転勤、、、
目まぐるしい日々を過ごし、終の棲家としてNY郊外に家を購入、その数年後に旦那様
が急死。小さな男の子を抱えて親子二人の暮らしが始まったという。
かなりの年齢差なのに、私達は急速に親しくなった。
その頃は息子さんも成人していたので、遅くなると彼女は私の部屋に泊まっていった。
コーヒーショップでお喋りしたり、時にはディスコで踊り明かしたり、、、、
「私は結婚が早くて、青春時代がなかったから、今がそうかしらね~」
「〇〇ちゃん、あなたのおかげで、遅きまきながら青春を楽しんでいるわ!^^」
彼女は嬉しそうに言っていたっけ。。。
私が帰国してから数年たっても、毎年クリスマスカードを送ってくれた。
なのに、私はだんだん返事を出さなくなって、、、
何回目かの転居の後、住所がわからなくなったのか、クリスマスカードは来なくなった。
風の便りに、彼女が大病を患ったと聞いた。
「〇〇ちゃんの住所がわからないの」と言っているとも聞いた。
それを伝えてくれた人も40代の若さで亡くなって、、、今はいない。
「〇〇ちゃん、どうしているかしら?って気にしていたよ。」
もちろん、私も気になっていた。
手紙を書こうと思いながら、数年がたった。
彼女も家を売ったと聞いたから、あの住所には届かないだろう。
新しい住所を知る術もないまま時は過ぎ、、、
何故か、彼女はもう、この世にいない気がするのだが・・・・・
「昨日は嬉しいことがありました。1つは〇〇ちゃんからの手紙、1つは妹からの荷物です
日本の冬も今年は異常寒波とかで、雪が多いらしいですね。
アメリカも東海岸側は、この冬は雪が多くて、スキー場は人工雪でなくて自然の雪で間に
合っているようです。
(中略)
時々、〇〇ちゃんの知り合いの〇〇さんと、どうしているかな~?と話しています。
〇〇ちゃんが日本に帰ってから、私はほとんど夜遊びもしないです(笑)
〇〇ちゃんがNYにいた何年間、楽しかった思い出は何時も〇〇ちゃんと一緒でした。
もう、あんな時代は来ないでしょうし、、、、
また〇〇ちゃんのような友達も出来ないことでしょう。」