さがしもの

 さがしもの

2009.02.27
XML
昨日の日付は二月二六日、二二六事件のあった日だ。

なんとなくどんな時代だったか…知りたくなった。
貧富の差が激しく、農村は疲弊し、
娘たちは身売りをしなければならない時代だった…

今の追い詰められた状況と重なる…
世界がなだれをうって破滅を選択していく前触れ?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
話は跳ぶが…(時代は跳んでいない!)
青年時代に開いたヴィクトール・フランクルの

ユダヤ系オーストリア人の精神科医・臨床心理学者だ。
自らがナチスの強制収容所に入れられた体験の中から
人生の意味や希望について書いていたのを記憶する…

 「強制収容所の人間を
精神的にしっかりさせるためには、
未来の目的を見つめさせること、
つまり、人生が自分を待っている、
だれかが自分が待っていると、
つねに思い出させることが重要だった。」

 人は異常な事態(時代)の中で、極限の絶望に
直面することもある。

カバーすることを必要とする…
その絶望感から逃れようと、自ら死を望み、
苦痛からの解放を死に求めるのは、
異常な中での正常な心の反応だ!
しかしいったい人はそこで、



私は青春の日々、「夜と霧」を読んだ後、
混沌とした霧が晴れないまま…なのを感じていた。

でもこの歳にもなお、混沌は晴れない…
そこから思うことは…
人生は「夜と霧」なのだと思う。
そしてその中を果てもなく希望を
さがし求め続けること自体が
「人生」なのかもしれない…と、漠然と思う…

誰もこれが「希望」だ!と
生きる苦悩の最中には…、
突き詰めて言えば、この地上では
見える形では最終的な獲得はできないもの
なのかもしれないと…

それでもこの私の「夜と霧」自体に意味があるのだと…
なんとなく今思っている…この私の「夜と霧」の
真っ只中に希望は隠されていると…

「夜と霧」のままの人生を真向かいに受け入れる時、
失うものはなくなる…かすかに光に通じる道が見える!







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.02.27 11:49:19
[hakuginnotani式「当事者研究」] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Profile

hakuginnotani

hakuginnotani

Archives

・2024.12
・2024.11
・2024.10
・2024.09
・2024.08
・2024.07
・2024.06
・2024.05
・2024.04
・2024.03

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: