「いるものはー あれとこれと、それとこれと・・・・」
数日前から、イマドキ女子の宿命である”友チョコ”作りに頭がいっぱいのムスメ。
今年は、カプリコっていうソフトアイス型のチョコに、チョコペンやアラザンなどでデコするというもの。
そして、ソフトも最後の年なので、
「最後に選手や指導者にバレンタインしようよ」って提案すると、
「ま、やってもいいよ」と、チョコケーキを焼くことになった。
土日が試合という厳しいスケジュールのなか、日曜日の夜にようやくケーキ作りの始まり。
ムスメがチョコを刻んでいる間に、わたしもお手伝いで粉や砂糖を量ってちょっと助っ人。
湯煎して生クリームや卵黄を混ぜて、卵白を泡立てて・・・。
全部を合わせて混ぜて焼いて出来上がり~~~とのころ、ちょっとお味見してみると・・・
うん、今はやりの塩チョコみたいなしょっぱみがかった甘さ・・・ん?
しょっぱい????
しょっぱい要素ゼロの材料なのに???????
なーんと、どうやら砂糖と塩を間違えていたのでしたーーーーー!
その瞬間、腰から砕けて台所の床にへたりこんで泣き出すムスメ。
「眠たいのに、頑張ったのにぃ~」
砂糖(だと思っていた塩)を量ったのは、助っ人のわたし。
実は、足手まどいだった!?
速攻材料を買いに行って、再び作り直しとなったのでした。
「おいしくなーれ」と言いながら作るのがコツという母からの秘伝を、
やさぐれてしまったムスメは、「おいしくなるでしょ、普通。おいしくないなんて、マジありえんし」と、
ケーキ種におどしをかけながらなんとか完成した。
ラッピングしながら 「もう人生でこんなにチョコを作ることないね」と話してたけど、上には上がいるそうで、
友達は100個作る人もいるとか。
友チョコは例のカプリコとチョコケーキ、ソフト関係はわたし作のチョコバナナケーキとムスメのチョコケーキ。
しめて48個!
昨日、練習終了後にムスメから選手に手渡ししていました。
遠くから眺めていると、ムスメの周りに集まった有象無象どもが、 「あざーっス」と言いながら、帽子を取ってお礼を言っていた。
バレンタインの甘さやムード感が皆無。
まあ、そんなものでしょう。
それでも「ムスメも女の子だったんじゃねえ。初めて気づいたよ」と母たちに言われ、 晴れて女子認定。
あとは先日会ったアニキの友だちが
「今年はゼロかもしれん。ムスメ、ちょうだいや」と言っていたので、
ムスメにまでねだるとは余程せっぱつまっているとみて、義理というより同情チョコを渡しに行き、
妹ちゃん、弟ちゃんたちにもおすそ分けして、全部配り終えたのでした。
ちなみにアニキには、毎年の保育園時代からの自称彼女のバレンタインプレゼントが今年も届いていました。
毎年、もう最後と思いつつ、送ってくれるありがたーい心の支え。
「学校でもらえんのん。頼み込んでもらいんさい~~」という母に、アニキの解説によれば、
学校内でチョコをもらってからかわれないのは、日頃から女子とよく話せる男子4人(実名入りだった!)くらいで、
普通の男子がそんなことしてもらったら、あとの噂やからかいが恐ろしいことになるって。
中学生、華やいでないなー。
そこで「受け取ってください」って母からチョコを渡すと、 「マジ、そんなのやめてほしい」ってげんなりしてました。
キレないだけまし?