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カテゴリ: 今日のつぶやき
久しぶりに編み物をしました。
こんな季節に編み針を持つのは、滅多にないことなのですが。

綿・レーヨン混紡の、フワフワとした糸を使って、一見タオル地のような感じのニット帽を編みました。
自分用ではなくて、人に差し上げるためのもの。

親しい友人が、二ヶ月前に癌の診断を受けて入院しました。

それでも、数時間に及ぶ手術を乗り越えた彼女。
この度、めでたく一時退院し、あと数回の抗がん剤治療ですべて終わる…と報告が来ました。
急な入院話に仰天したので、順調に回復している様子に、ホッとした次第です。

ただ、副作用による脱毛は避けられないようで…

退院祝いと、あと少し、がんばって…という思いを込めて、キレイな色で頭をすっぽり包む帽子を編んだというわけです。

かぎ針でグルグルと編むだけのシンプルで簡単なものでしたが、
「サイズもピッタリでうれしい、今度の入院にも持っていくから」
…とお返事が来て、安心しました。

【テキストにしたのはこちらの本です。表紙はベビーちゃんですが、大人用から子ども用までたくさん作り方が載っていて、写真がきれいです。】
細編みと鎖編みでできる帽子 細編みと鎖編みでできる帽子

それにしても、去年あたりから、周囲の同年代で大きな病を経験する人が多くて、驚かされています。
脳腫瘍とか難しい心臓の病気とか癌とか…
幸い、どの人も大変な経験を乗り越えて、快方に向かってくれているのが本当にありがたいのですが。
三十代から四十代へ足を踏み入れる頃というのは、そういう年代なのでしょうか。

思い返すと、そのちょっと前の1~2年間に、やたら耳に飛び込んできたのは離婚の知らせだった気がする…
「え!よりにもよって、あなたたちが、どうして??」


今ならまだ、新しい人生を切り拓けると思える、切り換え期ということ?
まぁ、「七年目の浮気」という映画もあったように、結婚生活がそれくらいに差し掛かると、色々なことが起こるのでしょうね。わからなくもないです。
「旦那が退職金をもらったら熟年離婚してやる!」
と息巻いている、別の意味ですごい友人もいますが(苦笑)

ひと昔前は、毎月のように結婚式に招かれていたし、出産祝いを次々に選んでいた時期もあった。


どんなお金持ちも貧乏人も、平等に歳だけは取っていくのです。

それにしても。
とても苦しい思いをしている当事者を前に、他人がその辛さを共有することは、本当に難しいとつくづく考えます。
心配してオロオロするばかりで、何とか手を差し伸べたいと思うけれど、どうしたらいいやらいつも途方にくれてしまう…
人生の、困難な時期に直面している友の話を聞く度に、年の功が身につかない自分が歯がゆいこの頃です。





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最終更新日  2006.08.04 10:02:26
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Re:離婚と病気(08/04)  
せしるん  さん
こんにちは。
サリーさん、女の厄年ですか?
私は厄年関係なかったんですけど。
そうですか、そんなに周囲で多いですか。。。

でも、そういう事って、慣れないと思いますよ。
何歳になっても、何度遭遇しても、慣れないと思います。寧ろ慣れない方が良いとすら思います。
オロオロしたとしても、心のままに行動すれば、それは相手に伝わりますし・・・。 (2006.08.04 16:37:36)

Re:離婚と病気(08/04)  
STORY747  さん
私の周りでは親の介護にそろそろ差し掛かった友人が増えています。
マンションを見に行くのと聞いて、すごいねって言ったら、介護型マンションを探していたり。
体の調子を崩す人もいれば、その状態を不思議に思うくらい元気な人もいます。

年齢を重ねて、色んな人生修行をして始めて分かる事も多いですが、何も出来ないけれど、あなたのことは思っていますという思いがあれば、いいんじゃないかな?と思いますが…

夫の同僚の20歳代の女性は骨髄移植の副作用で同じ様に脱毛しましたが、今はすっかり元気です。
お友達、御大事に。 (2006.08.04 17:49:49)

Re:離婚と病気(08/04)  
SEAL OF CAIN  さん
オシャレな友人の退院祝いに手作りの帽子をプレゼントなんて、とっっても思い遣りのある、サリィさんらしい素敵なプレゼントだと思います。
きっと、お色とか、趣味も良いものなのでしょうね。
一目一目の思いは、きっと伝わり、その方の励みになると思います。
辛い思いをしても、髪を失っても、大事な友達がいるというのは、何よりも宝でしょう。 (2006.08.04 19:05:56)

Re:離婚と病気(08/04)  
桃饅頭  さん
お友達、心配ですね。
私の周りでもやはり年を重ねるにつけその傾向は感じています。
そして自分もそういう年齢なんだなと思ったりします。

友達が辛い思いをしていると自分も心が痛みます。
でも当人の苦しみを本当に理解するのは、自分も同じ状態にならない限りは無理だと思うのです。
どんな状態の時のあなたも受け入れる、いつも味方なんだよ、という思いを、
伝え続けることくらいしかできないのではないかと思います。
手作りの帽子はきっとサリィさんの心を伝えてくれたことでしょう。 (2006.08.05 09:52:07)

Re:離婚と病気(08/04)  
桃饅頭  さん
お友達、心配ですね。
私の周りでもやはり年を重ねるにつけその傾向は感じています。
そして自分もそういう年齢なんだなと思ったりします。

友達が辛い思いをしていると自分も心が痛みます。
でも当人の苦しみを本当に理解するのは、自分も同じ状態にならない限りは無理だと思うのです。
どんな状態の時のあなたも受け入れる、いつも味方なんだよ、という思いを、
伝え続けることくらいしかできないのではないかと思います。
手作りの帽子はきっとサリィさんの心を伝えてくれたことでしょう。 (2006.08.05 17:21:07)

Re:離婚と病気(08/04)  
mayao5  さん
人生には色んなことがありますね。
そんな年代になったのか・・・と愕然としてしまいます。

ご病気のお友達、サリィさんのような心優しいお友達を持っていることが、
何よりの励みになっていることと思います。
優しい贈り物ができるサリィさん、素敵ですよ。
(2006.08.06 00:02:51)

長い後厄?  
サリィ斉藤  さん
せしるんさん

>サリーさん、女の厄年ですか?
>私は厄年関係なかったんですけど。

いわゆる三十三歳の「厄年」はずいぶん前に終わったのですが(笑)、私自身も、その歳には特に何事もなく過ごしていた気がします。
でも、働き盛りの分ムリもしがちだし、若さは失われていくし…気をつけなければいけないお年頃、ということなのでしょうね。「厄年」というシステムも、巧く出来ているものなんですね、きっと。

>オロオロしたとしても、心のままに行動すれば、それは相手に伝わりますし・・・。

ありがとうございます。温かい言葉に救われる思いです。
(2006.08.07 10:54:41)

そして人生は続く  
サリィ斉藤  さん
STORY747さん

苦労は順番というか、人が一生のうちに味わう辛さって皆平等で、それがいつどこで来るかが違うだけなのかな?と思ったりもします。
いずれにせよ、私も周囲の支えに助けられた経験は数知れませんし、少しでも逆の立場のときには、何かが出来ればと思います。
おやさしいコメント、うれしかったです。ありがとうございました。

>夫の同僚の20歳代の女性は骨髄移植の副作用で同じ様に脱毛しましたが、今はすっかり元気です。

そうですか!何よりのことですね。私も、友人の回復を信じて、必ずまた、おしゃれして一緒に出かけたいと思います♪ (2006.08.07 10:59:08)

ありがとうございます!  
サリィ斉藤  さん
SEAL OF CAINさん

>オシャレな友人の退院祝いに手作りの帽子をプレゼントなんて、とっっても思い遣りのある、サリィさんらしい素敵なプレゼントだと思います。

わぁー、そんな風に言ってもらえると面映いような…色はうーんときれいなブルー系のミックスにしたのですけど、何しろ編み方は超・簡単なので(恥)

>一目一目の思いは、きっと伝わり、その方の励みになると思います。
>辛い思いをしても、髪を失っても、大事な友達がいるというのは、何よりも宝でしょう。

ありがとう、友人を気遣う立場にいる私が、逆にこんなに励まされるお言葉をいただいて…でも、本当に救われます。私もこうやって、いつも色々な方に支えられているんですよね。
(2006.08.07 11:03:41)

昔と違って  
サリィ斉藤  さん
桃饅頭さん

>お友達、心配ですね。
>私の周りでもやはり年を重ねるにつけその傾向は感じています。

これからますますこういうことばかりが増えていくのかな…なんて考え始めてしまうと、どんどん憂鬱になってしまいますね。まずは、自分が元気で精一杯日々を生きなくては、と思いますが。

若い頃と違って、安易に「わかるよ、辛いよね、わかるよ」なんて言葉をかけられない、複雑で深い困難に直面する人を前にすることが多くなり、その都度哀しくなります。

>手作りの帽子はきっとサリィさんの心を伝えてくれたことでしょう。

私もそう信じたいと思います。温かいコメントうれしかったです。ありがとうございました。 (2006.08.07 11:07:53)

あぁ正負の法則  
サリィ斉藤  さん
mayao5さん

>人生には色んなことがありますね。
>そんな年代になったのか・・・と愕然としてしまいます。

まったく同感です。
大体、十年前は「人生」なんて言葉に、なんの実感もなかったような気がします。

>ご病気のお友達、サリィさんのような心優しいお友達を持っていることが、
>何よりの励みになっていることと思います。

そう言っていただくと私も励まされます。
ありがとうございます。何かを失った分、あるいは辛い思いをした分、どこかで得るものがあり、だからこそ味わえる幸せがあるのだと…美輪サマの受け売りですけど、そう信じたいと思います。 (2006.08.07 11:12:37)

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