今回の作品は富司純子のためではないかと思いました。
ビルマ戦線のエピソードは「ビルマの竪琴」でしょうか?
松坂と岸部の夫婦役には思わずニヤリ。
映画ファンを喜ばせる仕掛けでしょうか。

トラックバックをさせていただきます。 (2007.01.14 00:30:52)

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カテゴリ: 映画の話
幸か不幸か、お正月休みに深夜のCS放送で 三十年前の旧作 を観たばかりだった私。
…いや、言い換えれば、それを観てしまったせいで、矢も盾もたまらず「やっぱり新作も!」という怖いもの見たさが発動されてしまったのかも…

という訳で、この度リメイクされた「犬神家の一族」を観てきました。

以前ブログにも書いた とおり、私にとっては金田一耕助の映画は、石坂浩二が探偵を演じた市川昆の監督作品が、他のどのバージョンよりも好きな“決定版”でした。

…でも、旧作が公開された当時、私は小学生。
TVCMのおどろおどろしさに怯え、プールで友達と逆立ちして「犬神家~!!」とふざけているような(笑)ほんの子どもでした。

だから、一連の作品はほとんどテレビ放映で観たわけで…よく考えたら、映画館で石坂金田一を観るのは、今回が初めてのことになるのでした。



映画が始まり、オープニングであの、大野雄二作曲の懐かしいテーマ曲

加藤武の粉薬とか「よーし、わかった!」のセリフ。畳の上で犬神家の家計図を書きながら、お行儀悪く里芋の煮付けを食べる金田一…ささいな部分でも、旧作の印象的な場面が忠実に表現されていたのが、よくわかりました。

佐清を演じた尾上菊之助の起用も、富士純子と本物の親子競演…という話題性よりは、「目元があおい輝彦に似てるから」というのが理由だったんじゃないの?と、勘繰りたくなるほど。

この映画の製作陣が、旧作の「犬神家」が大好きなんだということは、本当によくわかりました。
でも、観終わった後の感想は、 「じゃあ、何でわざわざ新しく作る必要があるのよ?」 という、この一点に尽きます…

旧作の、蝋燭の灯に浮かび上がる金蒔絵のような、暗い中にも風格のある色調。同じように撮影されているはずなのに、新作の中では妙に空気が澄んでしまっている気がしました。
なぜか、湖の死体が三十年前と変わらず、いかにも「人形でーーす」という感じだったのも、ちょっとガッカリ…

そして何より許せなかったのは、ラストシーンの改変。
監督以下、作り手には、今回のラストはそれなりに思い入れのあるものだったのでしょうけど、私はやっぱり、最後は…これ以上はネタバレになりますので触れずにおきます。

富士純子の松子奥様、貫禄とすごみは十分でしたが、すごみ過ぎて緋牡丹お竜みたいでした。
松阪慶子演じる竹子と、その夫の岸辺一徳。どこかで見覚えのある組み合わせだと思ったら、  小栗康平監督の「死の棘」

珠代さんを演じる松嶋菜々子の銘仙をはじめ、着物姿の数々を堪能できたのはうれしかったです。
シネマきもの手帖
※「犬神家の一族」も取り上げられている本。読みたいと思っているのですが入手困難…





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最終更新日  2007.01.12 11:45:27
コメント(8) | コメントを書く


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※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:「犬神家の一族」を観た。(01/12)  
紫0204  さん
新旧両方楽しまれたんですね。
旧作と全く同じかと思ったらラストは違うの?
うーん、しかし30年たって主役が同じ俳優ってやっぱりすごいと思いますよね。
でも私も旧作の頃は子供だったので映画の内容って全然関係なくまねだけして遊んでいました(笑) (2007.01.12 14:18:37)

リメイクは  
まろ0301  さん
 私は、リメイクは観ない事にしています。

 「恐怖の報酬」のリメイクを観て、がっくりしたのが発端ですが・・。
 惚れ込んでいるのなら、新しく作る必要はないと思うのです。

 難しいところですね。

 『24の瞳』も、新作は観ませんでした。

 『喜びも悲しみも幾年月』も、リメイク版にはやはり違和感がありました。

 リメイク版の方が良かった!という例はあるのでしょうか? (2007.01.13 00:09:53)

リメイクに名作なし。  
せしるん  さん
というのが座右の銘です?
今度「インファナル・アフェア」がスコセッシ監督でリメイクされた模様ですが観る事は無いと思います・・・。
横溝正史は全作揃えた程好きです。どの作品も面白いです!あの当時も映画化って事で新装復刊した覚えがあるのですが、今回はナシなのでしょうか・・・。吾郎ちゃんの金田一はともかくとして、先日のTV版「悪魔が来たりて・・・」は雰囲気は良かったかな? (2007.01.13 00:30:48)

Re:「犬神家の一族」を観た。(01/12)  
哲0701  さん

ラストシーン  
サリィ斉藤  さん
紫0204さん

>新旧両方楽しまれたんですね。
>旧作と全く同じかと思ったらラストは違うの?

ストーリー自体はまったく同じなんですよ。でも、ラストシーンの場面や設定が変えてあって…旧作の駅でのラストがとっても好きな私にとっては、最後まで観て「えーっ、それは…」と絶句させられた形になってしまいました。

>でも私も旧作の頃は子供だったので映画の内容って全然関係なくまねだけして遊んでいました(笑)

やっぱり、逆立ちしました?(笑) (2007.01.14 00:55:17)

Re:リメイクは(01/12)  
サリィ斉藤  さん
まろ0301さん

> 私は、リメイクは観ない事にしています。

> リメイク版の方が良かった!という例はあるのでしょうか?

オリジナルを知っていて、好きだと思っている人がリメイク版を見て気に入るというケースは、きっと殆どないのでしょうね。私も、実はリメイクって殆ど観ないのです。今回の鑑賞はまさに「怖いもの見たさ」でした。
市川監督の場合は、「ビルマの竪琴」では旧作がモノクロで、どうしても最後の赤い砂の場面をカラーで撮りたくて…という理由で中井貴一主演の新作を撮った、というケースがありますね。
(2007.01.14 00:58:43)

Re:リメイクに名作なし。(01/12)  
サリィ斉藤  さん
せしるんさん

>というのが座右の銘です?
>今度「インファナル・アフェア」がスコセッシ監督でリメイクされた模様ですが観る事は無いと思います・・・。

最近のハリウッドは本当にどうしちゃったんでしょうね?オリジナルの物語を生み出す力が弱まって来ているのでしょうか。

>横溝正史は全作揃えた程好きです。どの作品も面白いです!
先日のTV版「悪魔が来たりて・・・」は雰囲気は良かったかな?

私も横溝作品、好きです。「犬神家」も、原作の方は映画よりさらに因縁渦巻く物語なんですよね!
吾郎ちゃん版金田一は、脚本や演出をずっと手がけている佐藤嗣麻子監督のセンスが、私も結構好きです。
(2007.01.14 01:02:06)

TBありがとうございました。  
サリィ斉藤  さん
哲0701さん

感想、じっくりと拝読させていただきます。

>今回の作品は富司純子のためではないかと思いました。

松子役の配役だけがなかなか発表されなかったように記憶しています。でも、富士純子の名前が出たときに、なるほど、と思いました。旧作の高峰版松子に比べて、「女」の部分が前面に出ていたように思います。あの睨みはホント怖かったです。

>松坂と岸部の夫婦役には思わずニヤリ。
>映画ファンを喜ばせる仕掛けでしょうか。

狂乱する妻をなだめる夫、なんてね…同じくニヤリ、としたクチです。 (2007.01.14 01:06:02)

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