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カテゴリ: 旅の話
かなり間が空いてしまいましたが、 前回のブログ の続きです。

ポルトガルに行って来たの、という話を友人としていて
「ポルトガルって、リスボン以外の街を知らない」
という反応がほとんどだったのですが(かつては私もそうでした)・・・
ひなびた小さい街に、16~18世紀の美しい遺産が点在していて、旅して回るのに飽きない国でした。


【同行者がかつて留学していたコインブラ大学の旧校舎】

コインブラ大学.jpg

【美しい後期ゴシック様式のバターリャの修道院。世界遺産】

バターリャの修道院.jpg

【漁村から、海辺の観光地へ姿を変えつつあるナザレの海岸。】

ナザレ.jpg

【ナザレの海岸通りで、文字通り『死んだように眠る』最中・・・】

ナザレの犬.jpg

【シントラの王宮。伊藤マンショら、天正の少年使節団も訪れた白鳥の間】

シントラ宮白鳥の間.jpg


今回の旅行はフリーの個人旅行でしたが、公共交通機関ではどうしても効率良く回れない土地も多く、一日」、 グレイライン のツアーバスに乗り込んで、近郊の観光地を周遊しました。

リスボン版「はとバス」という訳ですが(笑)外国人用のバスでは英語・仏語・独語・西語のガイドを一人のおばさんが務めるという、その離れ業にビックリしました・・・(西欧の人にとってはそんなに大変なことでもないのかもしれませんが)。


【そのバスの最終目的地が、聖母マリア降臨で知られる聖地ファティマ。】

ファティマの巡礼.jpg




第一次世界大戦の最中、三人の羊飼いの子ども達の前に、聖母マリアが出現して予言を残した、というのが「ファティマの奇跡」。

コンピューターとインターネットの時代に、今もなお、その奇跡に触れたいと純粋に願う人たちが存在する。

敬虔な、そして強烈な信仰心が、かえって悲劇を巻き起こしている現代社会。
でも、ひざまづいて真剣に祈る人々の姿には、ただの傍観者に過ぎないこちらが、軽々しく批評めいたことを口に出来ないような迫力があり、崇高さがあり・・・

気がつくと、いつの間にか涙ぐんでいる自分に気がついたのでした。





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最終更新日  2007.05.06 10:47:39
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宗教との共存  
まろ0301  さん
 京都のお寺に参拝すると、時々、観光バスで乗り付けてくる団体に出会います。
 私の近親者で四国八十八箇所を歩いて廻った者がいます。歩くのが本来の姿だそうですが、色んな出逢いがあったと語っていました。廻っている人たちの動機も様々だったといいます。
 日本にもそのような光景はありますが、西欧に見られたような宗教戦争にまでいたるような激烈さはほとんど見られません(若干の例外はあったようですが)。
 巧い事宗教と「共存」しているのかなぁと思う時があります。
 でも、西欧文明の屋台骨の一つは信仰なのですよね。
 一度、現地に立って、その事を実感したいものです。 (2007.05.06 12:34:41)

Re:ポルトガルの旅 ~街歩きその2~(04/29)  
千佳りん  さん
ポルトガルにいらしたのですね。
歴史ある街ですね。
あまり旅行に行かれないので
サリィ斉藤さんがうらやましいです。 (2007.05.06 16:25:16)

Re:ポルトガルの旅 ~街歩きその2~(04/29)  
SEAL OF CAIN  さん
絵のような建築物にマグリッドの絵のような青い空と白い雲に美しい海岸!もう最高ですね。
死んだように並んで眠る犬くんたちが良いですね!

私も宗教そのものに対しては批判的ですが、巡礼者などの精神、祈りには、何か尊いものを感じます。彼等の気持ちは大事にしたいと思っています。 (2007.05.06 16:31:13)

離れ業!  
ひとりのガイドさんが4ヶ国語?まさに離れ業ですね(笑)スーパーガイドと呼んでもいいくらい。
青い空をバックに、大学校舎も修道院も美しいです。「白鳥の間」の名前は天井画から? (2007.05.06 21:06:27)

Re:宗教との共存(04/29)  
サリィ斉藤  さん
まろ0301さん

> 日本にもそのような光景はありますが、西欧に見られたような宗教戦争にまでいたるような激烈さはほとんど見られません(若干の例外はあったようですが)。

偶像崇拝を完全否定する一神教に根ざした精神と、アニミズムから派生した“八百万の神様”を受け入れる精神と・・・その土壌は、やはり大きく違うものなのだなぁということは、欧州を旅する度に感じますね。
いいかげんなんじゃなくて、それだけ度量が広いのだ、と、肯定的に考えたいです。何を心の拠り所にするにせよ、原理主義に陥ってしまった時点で、やはり信仰も負の面ばかりが際立ってしまうように私には思えてなりません・・・
(「いつか読書する日」、TBありがとうございました) (2007.05.07 01:13:03)

教科書を思い出しながら  
サリィ斉藤  さん
千佳りんさん

>ポルトガルにいらしたのですね。
>歴史ある街ですね。

古い歴史があり、そして、現状がいつまでも過去の栄光に追いつけずにいる国でもあります。
いずれにせよ、かつて学校で習った世界史をなぞりながら、興味深く旅することが出来ました。千佳りんさんも、いつかお子様達が独立されたら、ゆっくり旅を楽しむ時間が出来ますよね? (2007.05.07 01:15:14)

いつか見た青空  
サリィ斉藤  さん
SEAL OF CAINさん

>絵のような建築物にマグリッドの絵のような青い空と白い雲に美しい海岸!もう最高ですね。

あぁ、確かにこの雲、この空、マグリッドですね。
ヨーロッパの空気は湿気が少ないせいか、光がまっすぐに差し込んでくるようで、青空も日射しも強烈でした。私も死んだように昼寝したくなりました(笑)

>私も宗教そのものに対しては批判的ですが、巡礼者などの精神、祈りには、何か尊いものを感じます。

同感です。そういう純粋な一人ひとりの気持ちが、大きな力に操られ、巻き込まれて悲劇を起こしているかと思うと、なんと人間は哀しいのか・・・と辛くなってしまいますね。 (2007.05.07 01:19:06)

Re:離れ業!(04/29)  
サリィ斉藤  さん
935うさちゃんさん

>ひとりのガイドさんが4ヶ国語?まさに離れ業ですね(笑)スーパーガイドと呼んでもいいくらい。

そうでしょう?私、観光地にありがちな各国語のテープを流すような状態を想像していたので、まさか生身のガイドさんが・・・と驚きました。
でも、ドイツ語圏から来られた方は一人だけで、時々説明をはしょられて(あなたには歩きながら解説するわね)みたいな扱いを受けていらしたのは気の毒でした(笑)

>「白鳥の間」の名前は天井画から?

そうです。他に「かささぎの間」なんてお部屋もありました。 (2007.05.07 01:21:51)

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