ミステリの部屋

ミステリの部屋

2006年07月29日
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カテゴリ: 海外ミステリ



もちろん、アガサ・クリスティーが生んだ、偉大なおばあちゃん探偵、ミス・マープルですよね。

この作品の主人公、ミス・モード・シルバーも編み物をする上品な独身の老婦人ですが、ミス・マープルと違うのは、 プロの私立探偵 だというところです。

そして、ミス・マープルが初登場した「牧師館の殺人」より、2年早い1928年に、脇役ながらすでにミステリ界に登場していたのです。

そして、またこのくだりを言わなければなりません。
欧米ではミス・マープルと肩を並べる人気だというこのシリーズですが、日本ではこれまで紹介されていませんでした。

今回、論創社から出された本書によって、やっと代表作を読むことができるようになったというわけです。



ある日、ブレイディングは私立探偵ミス・モード・シルヴァーの家を訪れ、身辺に何かが起きそうな気配を感じる、と相談を持ちかけます。
過去のあやまちをねたに秘書を縛り付けていることに好感を持てず、ミス・シルバーは仕事を断りますが、二週間後、ブレイディングが、別館で銃で撃たれて死んでいるのが発見されます。



ミス・モード・シルバーの、私立探偵の報酬と年金で快適に暮らす元家庭教師、という設定は50年以上前に書かれたとは思えないくらい魅力的です。



彼のおかげで、ミス・モード・シルバーは関係者の聴取にも同席させて貰えるのですが、やや旧式なかっこうと編み物で、相手をすっかり油断させ、時には落ち着かせて話を引き出します。

関係者のキャラクターもはっきりしていてわかりやすく、ミス・モード・シルバーには威厳があってかっこいいくらいです。

登場人物のロマンスも絡んできますが、適量で、読後感がよりいいものになっています。

こういう「コージー・ミステリ」を、もっと読みたいんですけどね……。


ブレイディング・コレクション  ブレイディング・コレクション :パトリシア・ウェントワース










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最終更新日  2006年07月29日 18時18分29秒
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