ミステリの部屋

ミステリの部屋

2007年05月07日
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カテゴリ: コミック
『月館の殺人』は、原作が綾辻行人、作画が佐々木倫子の漫画です。


親戚から貰った図書カードで、すぐにこの『月館の殺人』上下巻と『銃とチョコレート』を買ってきた息子。
小心な私にはめまいがするほど大胆な買いっぷりです。
あれ?学生は勉強のために本が必要だからといただいたような気がするのですが。
新刊はたまにしか買わないし、いざ買う時はさんざん迷いながら決める、というつましい姿をいつも見せているはずなのに、一体誰に似たのか……とため息をついたものの、どちらも読みたかった本なのでちゃっかり貸してもらうことにしました。

(出版社より)



下巻・鉄道館の殺人/月館(つきだて)着7時00分/殺戮の影/犯人は誰か?/サイン/探索/各々の熱き想い/血の軌跡/終着


佐々木倫子さんといえば、私は『動物のお医者さん』という作品が大好きです。
綾辻さんの本格推理と佐々木さんのとぼけた味がどう融合しているのか興味深深でした。


彼女は電車嫌いだった母親の影響で、これまで一度も電車に乗ったことがありません。
まだ見ぬ祖父に会うため特別急行「幻夜」号に乗り込んだ空海ですが、乗客は奇妙な人ばかり。
彼らはいわゆる「テツ」、つまり鉄道オタクでした。

主人公である雁ヶ谷空海(かりがや・そらみ)の天然ぶりが『動物のお医者さん』の菱沼さんを思い出させます。
だから、容赦なく殺人がおきる割には何となくほのぼのとした雰囲気です。

ミステリとしても、ある秘密にまったく気づかなかったこともあり満足でしたが、初めて知ったテツの世界も面白く読むことができました。
電車に乗ったことがない空海との対比が際立ちます。
テツにも色々種類があることを知りました。

綾辻さんと佐々木さんはミスマッチめいていますが、奇妙だけど癖になる味という感じで最後まで楽しめました。

そして、あとがきまでミステリーです。探してみてください。



月館の殺人(上巻) 月館の殺人(下巻)










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最終更新日  2007年05月08日 00時43分48秒
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