ミステリの部屋

ミステリの部屋

2008年10月07日
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日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結社とは。
(出版社より)




詩人のサイムは、実は秘密警察の刑事なのですが、あるとき無政府主義者の会合に潜入します。

そこには、議長の日曜をはじめとして土曜日まで、曜日で呼ばれる7人の委員たちがいました。

木曜日と呼ばれることになったサイムは、会議の後すぐに金曜日に尾行されて肝を冷やすのですが、ある意外な事実がわかります。

ここから、あれよあれよという間に破天荒なストーリーが波のように押し寄せてきて、飲み込まれるように読み進めました。

 逆説に満ちた会話が続いたかと思えば、ついにはドタバタの追跡劇に発展するのですが、結末がまた不思議なので、サスペンスのようでもあり、幻想小説のようでもあります。

ブラウン神父は面白いけど理屈っぽく 難しいころがありましたが、これは感じがまったく違います。

この作品には、「一つの悪夢」というサブタイトルがついていますが、私にとっては「底抜けに明るい悪夢」、といったイメージのユニークな作品でした。




木曜日だった男 : ギルバート・キース・チェスタトン








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最終更新日  2008年10月08日 07時56分59秒
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