ミステリの部屋

ミステリの部屋

2009年02月13日
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はじまりは、落ちてきた一匹の蛇だった―。
なんか最近、アタシら死体に縁がねーか?
凸凹女子高生トリオが、海辺の町・葉崎を駆け抜ける!ドタバタ×学園×青春ミステリー。
(「BOOK」データベースより)


そして、彼女は言った/青ひげのクリームソーダ/悪い予感はよくあたる/クリスマスの幽霊/たぶん、天使は負けない/なれそめは道の上

ヴィラ・マグノリアの殺人 』、『 古書店アゼリアの死体 』、『 猫島ハウスの騒動 』 ( 感想 )に続く、葉崎シリーズの最新作です。
葉崎シリーズとは、架空の海辺の街・葉崎市を舞台としたミステリ。
若竹さんの作品の中では、比較的毒も薄めです。

今回は、市立葉崎山高校に通う 女子高生トリオを主人公とする、連作短編集。

このシリーズではおなじみの 杉田比呂美さんの絵が、ほのぼのしていていいですね。


まるで違う この3人の個性が、それぞれプラス、マイナス、ゼロと呼ばれるのです。
はたして、その言葉通りかどうかは読んでのお楽しみ。

品行方正なお嬢様で 美少女だけど、世界一運の悪い、テンコ。

真っ赤なファッションに、赤く染めたパンクヘアの不良娘、ユーリ。

成績、運動能力、身長体重、スリーサイズ、何から何まで平均値のミサキ。


お嬢様テンコの不運ぶりが半端じゃなくて、笑えます。
テンコのおかげで、死体を見つけたり、幽霊にとりつかれたりと、3人が事件に出会う確率は高くなったはずです。

軽い感じで気楽に読むことができますが、想像力を働かせなければならない結末もあれば、「おっ」と驚かされる話もあります。

「なれそめは道の上」には、3人が初めて出会った時のことが描かれています。
この話を最後に持ってきたことで、読後、痛快な気分になりました。



プラスマイナスゼロ







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最終更新日  2009年02月13日 23時04分05秒
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