ミステリの部屋

ミステリの部屋

2009年04月22日
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1951年3月7日から二カ月間、イギリスの大新聞に連続して掲載され、ロンドンじゅうの話題になった 奇妙な個人広告。
広告主の「ビスケット」とは、相手の「人魚」とは誰なのか?
それを機に、第二次大戦中の漂流事件に秘められた謎が 解き明かされていく…。
現実の新聞広告から生み出された 驚くべき物語。
海洋冒険小説とミステリの見事な融合として名高い 幻の傑作、新訳決定版。
(「BOOK」データベースより)


イギリスで実際にあったという、おかしな新聞広告がもとになった話。

人魚へ。とうとう帰りついた。連絡を待つ。ビスケットより。

最初は、「ビスケット」という人物が「人魚」に呼びかける内容の広告から始まり、やりとりがあり「ブルドック」と「ナンバー4」という名前も出てきます。

そのうちに、一体この四人に何があったのかが知りたくなり、急速に物語に引き込まれていくのです。

そして、話は12年前の回想シーンに。

それは、14週もの間、小さな救命艇で極限状態の中、海を漂流した話です。
その苛酷さにゾッとしつつ、彼らが感じたであろうことを想像しながら、読んでいるひととき、私は海の上にいました。

極限状態におかれた緊迫感に、読むことをやめられない状態です。

最後はまた現在に戻るのですが、そこでこの作品がミステリであったことがわかるという構成。
実に魅力的な物語でした。



おすすめです。


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最終更新日  2009年04月23日 12時08分49秒
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