海の散歩道

【閉鎖的環境の中での育児】




【閉鎖的環境の中での育児】


退院後、あたしは主人と子供と自宅に戻った

あたしに帰れる『実家』はなかった

主人の実家には猫が10匹以上いたため近寄ることもできず

結局、退院したその日から台所に立っていた



初めての育児

わからないことだらけ

わからないことは本を見たり、看護婦サンに電話したりしていた



主人は自分で起きられる人ではなかった

起きないといけない1時間前に部屋を明るくし準備しないといけなかった

でも夜中に長男に起され、睡眠不足のあたしにそんなことができるはずもなく

出勤時間になって起きる主人は

『遅刻するくらいなら休んだほうがいい』と

あたしのことを口実に休んでいた

あたしが起きられないせいで主人は会社を休む

そのことで自分を責め、毎朝隅っこで泣いていた

結局、そんな日が1週間も続いた




あたしは自分が精神的にかなり不安定になり

疲れているはずなのに眠れないことに気付き

主人に内緒で、生まれて初めて精神科にかかった

(主人は精神科にかかることを酷く嫌っていた)

しかしもらった眠剤があまりにもきつく、1回の受診でやめた




長男出産後、4ヶ月で次男を身篭った


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: