エデンの南

エデンの南

March 19, 2005
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カテゴリ: 読書
コレ のつづきです。
その他のブコウスキーについては こちら を是非是非。

『詩人と女たち』の感想としては、 ここ に書いた通りなのですが、いろいろ引用したい所もありまして、2回に分けてみました。

ほとんどの作家をぼろくそにけなしているブコウスキーですが、セリーヌについては、度々「いい」とか「好き」とか正直に書いてますよね。
しまいにゃ 小説の中にも登場させちゃってる し。(笑) そうとう好きなんだなーと思います。
この本でも2度か3度程セリーヌについて言及しています。



「ファンテ」
「誰です?」
「ジョン・F-a-n-t-e。『塵に聞け』、『春まで待て、バンディニ』」
「どこでその人の本を見つけられるかしら?」
「わたしはダウンタウンの中央図書館で見つけたよ。五番街とオリーヴの交差点にある、そうじゃなかったかな?」
「どうしてその人が気に入ったんですか?」
「絶対的な感情。とても勇敢な人間だ」
「ほかには誰が?」
「セリーヌ」
「どうして?」
「徹底的にやっつけられても彼は笑っていた。それどころか自分をやっつけた相手まで笑わせた。とても勇敢な人間だ」
「勇敢さに重きをおいているのですね?」
「あらゆるものの中に見つけ出したいね。動物や鳥たち、爬虫類に人間」
「どうして?」
「どうしてかって? 気分がすかっとするじゃないか。まるでチャンスがない事態をものともしないという生き方の問題だよ」
「ヘミングウェイですか?」
「違うね」
「どうして?」
「あまりにも厳しすぎるし、あまりにも重苦しすぎる。いい作家だし、文もうまい。でも彼にしてみれば、人生はいつも全面戦争だった。大目に見ることなど絶対になかったし、踊ることも一度もなかった」


私、どこかでセリーヌの事を世界最初のパンクスだとか何とかって書いた覚えがあるんですが、<訳者あとがき>にこんな事が書いてありました。

 チャールズ・ブコウスキーのことをヘンリー・ミラーやむD・H・ロレンスと並べて論じたり、アレン・ギンズバーグやジャック・ケルアック、ローレンス・ファーリンゲティ、ウィリアム・バロウズといったビートニクの流れの中で捉える人もいるようだが、彼は「ビートニク・ブームの時代はただただ飲んだ暮れていた。グリニッジ・ヴィレッジやパリのボヘミアン・シーンには興味がない。ビートニクと呼ばれるよりはパンクスと呼ばれたほうが自分に近いものを感じる。わたしは死に絶えた種族の最後の生き見本なのだろう」と語っている。

河出文庫の中川五郎訳で読みました。
楽天ブックス にはまたもやない・・・(-_-;)

明日は 『ブコウスキーの酔いどれ紀行』 の感想書く予定です。

私、ブクの映画は全然観てないのですが、今ツタヤで半額クーポンやってるので、昨日 コレ 借りてみました。

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連休中に観る予定です~

こっちも借りたかったんだけど、なかったですよ。(泣)
ミッキー・ローク好きじゃないけど・・・

バーフライ

今何位かな~ ココ


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休日一日家にいるなら、コレが楽ですぜ。

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Last updated  March 20, 2005 12:44:13 AM
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Re:ブコウスキー『詩人と女たち』その2(03/19)  
でみ庵  さん
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン、ナイン・ハーフのミッキーロークは大嫌いです。

ダイナーとこれはいいんじゃないかと思いますです。

楽天ブックスの「この商品に興味がある人は、こんな商品にも興味をもっています。」ってめちゃくちゃですね。

「子どもが育つ魔法の言葉」ってのが出てきました。タフな子供に育てるのかな。


(March 20, 2005 02:49:32 AM)

Re[1]:ブコウスキー『詩人と女たち』その2(03/19)  
SEAL OF CAIN  さん
でみ庵さん
う~、ゆっくり寝てる予定が…ちり紙交換の音に起こされたですよ。(怒泣)

ミッキー・ローク、最初「エンジェルハート」で見て、別に全然嫌いじゃなかったんですが、ボクシングの猫手パンチで一気に嫌いになりました。(笑)
「ナイン・ハーフ」いやですねー。

>楽天ブックスの「この商品に興味がある人は、こんな商品にも興味をもっています。」ってめちゃくちゃですね。

>「子どもが育つ魔法の言葉」ってのが出てきました。タフな子供に育てるのかな。

へ~。見てなかった~。(笑)
時々は見てるんだけど。ブコウスキー買う人がこーゆーマニュアル本系ですか?買うとは意外意外。
あとで見てきます~。朝メシ食おっと。 (March 20, 2005 09:40:14 AM)

Re:ブコウスキー『詩人と女たち』その2(03/19)  
とこみん  さん



ヘミングウェイって良く知らないけど、この部分、面白かった。
(March 21, 2005 02:20:04 PM)

Re[1]:ブコウスキー『詩人と女たち』その2(03/19)  
SEAL OF CAIN  さん
とこみんさん

私も実は読んでないんですよ~ヘミングウェイ。
しかし、「老人と海」の映画だけ観てるんですが、アレを思い出すと、このブクの言葉が分かる気がします~実に鋭く適格に表現する所が好きです。 (March 21, 2005 11:11:00 PM)

バーベット・シュローダー監督『バーフライ』  
スージー♪  さん
私にとっては、大切な映画です。チャールズ・ブコウスキーの小説は読んだことがないので、原作とくらべてどうなのかはわかりませんが。あえて社会の底辺に生きる作家ヘンリー(ミッキー・ローク)とワンダ(フェイ・ダナウェイ)の燃えるような恋。酒、男同志の殴りあい、女同志の殴りあい。フェイ・ダナウェイが素敵♪ この映画を観て、私は元気が出ました。音楽は、ブルース、ジャズ、モーツァルト、マーラーと多彩な選曲です。 (March 22, 2005 12:24:59 AM)

Re:バーベット・シュローダー監督『バーフライ』(03/19)  
SEAL OF CAIN  さん
スージー♪さん
実は今日ツタヤに行ったらあったのです。で早速借りてきました~。今度の土曜日に観る予定。(夜はゴダールナイトなのでキツイかもですが…)
スージー♪さんの書き込み読んで、ますます楽しみになりました(^^) (March 22, 2005 12:51:15 AM)

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