エデンの南

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December 3, 2005
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カテゴリ: 読書
◆殺人の心理◆

昔シリアルマーダーとかサイコパスとかロバート・K・レスラーの本なんかに少しハマッた経験がありますが、『宣告』の前半、殺人の心理を語る死刑囚のセリフ等から、そんな事を思い出しました。

FBI心理分析官 FBI心理分析官(2)

凶悪な連続殺人犯なのに、どこか憎めない砂田のセリフ。


「そんなことは簡単だよ。女の首をこう絞めてみねえ、嫌がって暴れるらあ。それから体中が震えだす。ホッペもオッパイも茂みもケツも震えだす。それが、おめえ、こたえられねえいい気持ちなんだ」


十数人を殺した砂田は、こんな事も言っています。

「おらが殺した女たちはみんなうんと気持えさそうに死んだす」

この殺人鬼が、実に思い遣りの深い面を持っているんです。処刑前の雪合戦のシーンは実に印象的でした。
そして、次のセリフなんて、ちとドキッとしないでしょうか。

「ただ最後にちっとこ知りてえことは、本当は人間て誰でも人を殺してえって思ってるんじゃねえがってことだあね。どうだすか、あんた」

その3につづきます。

現在12/3 17:30の時点で、「その4」まで書きましたです。ふう。

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Last updated  December 3, 2005 05:43:13 PM
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思い出したよ  
加賀乙彦はよく読んだ。
「帰らざる夏」「湿原」「錨のない船」なんか・・
「犯罪ノート」は随筆だった。
もう忘れちゃったけどね。
手紙出して返事もらったんだ。

同じ位の年配だからなあ
おしゃべりご免、思わずお邪魔しました。 (December 3, 2005 06:13:51 PM)

僅かな違いが大きな違い  
まろ0301  さん
 人を殺したいと思うことと、実際に殺すこととでは、大きな違いがあると思います。
 実際、人を殺した経験を書いた手記を読んでも、実感として分からない部分があります。ただ、ドキッとするのは、「私は絶対に人なんか殺せない」と思っている人でも人が殺せるということです。その点で、殺人者は、「隣人」であって、異常者(そういう人もいますが)と片付けられないものがあります。加賀さんはそこいら辺に分け入ってますね。  (December 3, 2005 11:23:52 PM)

Re:思い出したよ(12/03)  
SEAL OF CAIN  さん
パンプミルク5492さん
>手紙出して返事もらったんだ。

うわー。いいなあ。加賀乙彦さん、いい人ですね!
「フランドルの冬」は図書館に予約いれてしまった。くら~い年末になったらどうしましょ。(^^;)
これからいろいろ読んでいきたいです~ (December 3, 2005 11:52:47 PM)

Re:僅かな違いが大きな違い(12/03)  
SEAL OF CAIN  さん
まろ0301さん
> ただ、ドキッとするのは、「私は絶対に人なんか殺せない」と思っている人でも人が殺せるということです。

そうそう、そこなんすよね。
いつどう転んで、そっち側になるかわかんないんですよね。
戦争になれば人殺しもやる訳だし、死刑執行人は、そういう感覚を麻痺させなきゃやってられん訳で。
そして、もしかしたら、そういう状況におかれて人殺しをして、快感を得てしまう可能性もある訳です。 (December 3, 2005 11:55:39 PM)

Re:加賀乙彦『宣告』その2(12/03)  
とこみん  さん
最近「モンスター」をテレビで途中から見てひきずりこまれました。シャーリズ・セロンがアカデミー賞主演女優賞をもらったやつです。実在の女性連続殺人犯を演じていました。頭から離れないので、こんど最初からきちんと見るつもりです。
シャーリーズ・セロンの生い立ちも複雑だったみたいです。
(December 4, 2005 12:19:00 AM)

Re[1]:加賀乙彦『宣告』その2(12/03)  
SEAL OF CAIN  さん
とこみんさん
>最近「モンスター」をテレビで途中から見てひきずりこまれました。

女性連続殺人犯って、めずらしいですよね。
私もそれ観てみたい~。
大昔のエリザベート・バートリとかしか思い浮かばないっす。(^^;) (December 4, 2005 12:30:11 AM)

Re:加賀乙彦『宣告』その2(12/03)  
>「ただ最後にちっとこ知りてえことは、本当は人間て誰でも人を殺してえって思ってるんじゃねえがってことだあね。どうだすか、あんた」

うーむ
確かに先日エテコウに殺意持ったからなぁ
環境によって人は変わる動物です。
ただその環境が戦争とか非日常的な場所にならない限り
殺すと言う行為はそうそう日常的にはならないでしょう。 (December 4, 2005 08:35:16 AM)

Re[1]:加賀乙彦『宣告』その2(12/03)  
SEAL OF CAIN  さん
ジョンリーフッカーさん
>うーむ
>確かに先日エテコウに殺意持ったからなぁ

わはははは。あれおもしろかった~。

>環境によって人は変わる動物です。
>ただその環境が戦争とか非日常的な場所にならない限り
>殺すと言う行為はそうそう日常的にはならないでしょう。

まあ、戦争がいちばんわかりやすい例だけど、いつどうなるかはわからんし、死刑場に立ち会う仕事についちゃったりしたら、きっといつの間にか感覚マヒしちゃうのかもなあ…なんてこの本読んで思いましたですよ。
処刑する側のなんと冷静冷酷な事よ。でもいちいち悲観してたら生きてられないんだろな、とも思うし。

今この状況の中では、自分は人殺しは考えられないけど、日常の中でさえ、有り得ない事じゃないと思うのですよ。 (December 4, 2005 02:10:44 PM)

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