エデンの南

エデンの南

July 15, 2008
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カテゴリ: 読書


こちら から続いてます。
今を予言しているかのような、以下の文にはビックリでした。

「いま、とくにこの十九世紀になって、世界のいたるところに君臨している孤立ですよ。ですが、孤立の時代はまだ終わっていませんし、その時期も来ておりません。というのは、いまでは猫も杓子も自分をできるだけ目だたせることに夢中ですし、人生の充実を自分一人でも味わいたいと願っているからです。ところが、そうしたもろもろの努力の結果生まれてくるのは、まぎれもない自己喪失なのです。

ちなみに原訳ですが・・・

「現在、それも特に今世紀になって、いたるところに君臨している孤立ですよ。でも、その時代は終っていませんし、終るべき時期も来ていません。なぜなら今はあらゆる人間が自分の個性をもっとも際立たせようと志し、自分自身の内に人生の充実を味わおうと望んでいるからです。ところが実際には、そうしたいっさいの努力から生ずるのは、人生の充実の代りに、完全な自殺にすぎません。

これは「自己喪失」の方がピンと来ました。

以下のゾシマの言葉は、逆なんでねーの?って気が。
世界の歴史で、キリスト教がらみの戦争や虐殺がどれほど多いことか・・・。

 たしかに彼らは、夢とも幻ともつかぬものをわたしたち以上に持っている。公正な社会を作ろうと考えてもいるが、キリストをしりぞけてしまえば、結局のところ、世界じゅうが血の海となるよりほかない。なぜなら、血は血を呼び、剣を抜いた者は剣によって滅びるからだ。そして、もしキリストの約束がなければ、彼らは、地上の最後の二人となるまで、たがいを滅ぼしあうだろう。それにこの最後の二人は、自分の傲慢さからたがいを鎮めることができず、ついには最後の一人が相手を滅ぼし、あげくの果ては自分をも滅ぼすことになるのだ。

*この亀山さんのお陰でドストエフスキー流行っていると聞いてるものの、コメント無反応&ランキングも下がる~・゚・(ノД`)・゚・間に映画や他のネタもはさみたいけど、書けてないものはしょうがにゃい。

*仕事量はさらにスゴくて、絶対的に無理な人数でやってんのに、人は増やせない、万全な体制でやってくれっつー鬼のような事言われてる&他の派遣仲間も次々と手が痛くなってんの!つくづく物扱いしかされてねーと思う今日このごろな私に 手書きハートの1クリック を~~~。



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Last updated  July 15, 2008 07:14:02 PM
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暑い  
まろ0301  さん
 暑いです。ペットボトル二本分のお茶を飲んでもまだ喉が渇く・・というのはなんなんでしょうか。
 『カラマーゾフ』が売れている・・というのはなぜなんでしょう?
  (July 15, 2008 09:52:09 PM)

はじめまして  
ゲオルク さん
最近このブログを知り、時々訪問しては、SEAL OF CAINさんの読み巧者ぶりにう~んと唸っております。世評に流されず、ご自身の頭と心で語る率直さに共感を覚えます。
確か、亀山訳『カラマーゾフの兄弟』第1巻で、「読みにくい」とおっしゃっていましたね。
同感です。訳者自身があちこちで文脈をよく読みとらずに訳している。文意が通じにくいはずです。その上、
  <small> <a href=" http://www.ne.jp/asahi/dost/jds/dost125.htm" ; target="_blank"> http://www.ne.jp/asahi/dost/jds/dost125.htm< ;/a></small>
を見ると、第1巻だけで、合わせて100ヶ所以上の誤訳・不適切訳があります。(誤訳は巻を追って増えているとのこと。「点検」後書き参照。)
ただし、ストーリーを追うだけなら、語彙的・字面的に読み飛ばすことも可能です。これが「読みやすさ」の正体、そして売れてる理由ってことでしょうか。

お早い本復を祈っております。 (July 15, 2008 11:54:18 PM)

Re:暑い(07/15)  
SEAL OF CAIN  さん
まろ0301さん
> 暑いです。ペットボトル二本分のお茶を飲んでもまだ喉が渇く・・というのはなんなんでしょうか。

ほんとに~~同じ症状です。元々水分取り魔なのがさらに・・・

> 『カラマーゾフ』が売れている・・というのはなぜなんでしょう?

おそらく光文社の作戦勝ち&亀山氏のNHKテレビ出演の多さ、変な表紙のせいもあるのでしょうか。(見る度に嫌な表紙~)
(July 16, 2008 07:03:44 PM)

Re:はじめまして(07/15)  
SEAL OF CAIN  さん
ゲオルクさん、はじめまして。
実に嬉しい褒め言葉、嬉しいです(^^) ありがとうございます。

>確か、亀山訳『カラマーゾフの兄弟』第1巻で、「読みにくい」とおっしゃっていましたね。

おおっ、1巻の感想も覚えていてくださって、ほんと嬉しいです~~
「読みやすい」って感想しか見かけないので、同感いただけて嬉しいです。
勇気を出して書いちゃいますが、とにかく日本語のセンスがないとしか思えないんです。

> その上、(すんません、どーもトラブっていらん文字がくっついてくるのでココ省略させて頂きます) を見ると、第1巻だけで、合わせて100ヶ所以上の誤訳・不適切訳があります。(誤訳は巻を追って増えているとのこと。「点検」後書き参照。)

飛べませんでしたが、ドストエーフスキイの会の木下さんが指摘されていたのは、全部ではありませんが読みました。

(あれ?同じものかな?リンク貼ろうとしたら変なのがくっついてきて字数オーバーになりました。)
週刊誌でもたたかれていたらしいですね。
2ちゃんねるでも言われてましたが、これだけ訳が出つくした今となっての誤訳って、なんで?と思ってしまいます。

>ただし、ストーリーを追うだけなら、語彙的・字面的に読み飛ばすことも可能です。これが「読みやすさ」の正体、そして売れてる理由ってことでしょうか。

私は「字の大きさ」だけだと思うんです。原訳もこの大きさで出せば、もっと読みやすいと思います。

>お早い本復を祈っております。

ありがとうございます。また遊びに来てくださいね! (July 16, 2008 07:18:26 PM)

(早くも)2度目まして  
ゲオルク さん
すみません。URLがうまく貼れませんでした。
誤訳検証サイトへは、その「ドストーエフスキイの会」で検索して、HP表紙から入っていけます。

「日本語のセンスがない」とのご意見、実は私も全く同感です。
検証サイトには「亀山訳を検証する」と「一読者の点検」の二つのコンテンツがあって、ともに第1巻を対象としていますが、後者は、まさに日本語としておかしい、通じないという視点からの指摘。後書きでは、新訳の日本語そのものを問題にしています。

ともあれ、新訳を推奨した作家たちは、よくこの日本語に耐えられたものと、不思議でなりません。みんな読み飛ばして書評したんでしょうか。としたら、む、無責任!
それから、ロシア文学者・沼野充義はんの罪も大きおます。

もちろん新訳が全部ダメということではありませんが、これは一体どうなってるの!? って時に、このブログに出会いました。
ほっとして、うれしくなりました。
(July 17, 2008 12:00:21 AM)

Re:(早くも)2度目まして(07/15)  
SEAL OF CAIN  さん
ゲオルクさん
>すみません。URLがうまく貼れませんでした。

何故か余計な文字がくっついてきちゃいますね。なんなんだろ~~
楽天のバグでしょうか。

>「日本語のセンスがない」とのご意見、実は私も全く同感です。

おお、うれちー。いろいろ見てみたのですが、同じ意見ってなかったと思います。

>検証サイトには「亀山訳を検証する」と「一読者の点検」の二つのコンテンツがあって、ともに第1巻を対象としていますが、後者は、まさに日本語としておかしい、通じないという視点からの指摘。後書きでは、新訳の日本語そのものを問題にしています。

「一読者の点検」は見ていませんでした。早速見に行こうと思います。日本語そのものを問題にしてましたか。流石だなあ。

>ともあれ、新訳を推奨した作家たちは、よくこの日本語に耐えられたものと、不思議でなりません。みんな読み飛ばして書評したんでしょうか。としたら、む、無責任!
>それから、ロシア文学者・沼野充義はんの罪も大きおます。

沼野充義さんって人は知らないんですが(汗)、賞までとったりして、ほんと、訳わからんっすよね。

>もちろん新訳が全部ダメということではありませんが、これは一体どうなってるの!? って時に、このブログに出会いました。
>ほっとして、うれしくなりました。

ありがとうございます。
翻訳はせいぜい50年と聞きますし、新訳は歓迎なんですが、これではガッカリもいいとこでした。
他の光文社の新訳はどうなんでしょうね。 (July 17, 2008 07:27:14 PM)

またまたお邪魔します  
ゲオルク さん
沼野充義さんは、書評で亀山訳を絶賛し、その後もシンポジウム等を催してブームの旗振り役をした人です。メディアは、ロシア文学の専門家としての彼のお墨付に、無自覚なまま追随するに至ったと見ています。それにしても、あれだけの誤訳に彼はなぜ気づかなかったのかな?

あ、それから、前回書きそびれましたが、新潮文庫の原訳は、4年ほど前に改版されて字も大きくなり、とても読みやすくなりました。もっとも訳文そのものは極めて明晰でもともと読みよかったのですが…。

光文社の新訳については、野崎歓訳『赤と黒』が「まるで誤訳博覧会」と専門家によって指弾されています。これは、ヤフーニュースのトップにもなって、一時ネット上は騒然としていたようです。『カラマーゾフの兄弟』とまったく同じ構造の誤訳で、不自然な日本語も多く指摘されています。両訳書は、チェックの杜撰さにも驚かされます。

ついでながら、この夏、光文社が古典新訳文庫感想文コンクールなるものを始めているのはご存じですか。よい訳もあるのでそれはそれで結構。ところが、なんと、課題図書に、上の2作品を目玉として指定しているのです。これには呆れました。きちんと改訂もせず、誤訳本をそれと知りつつ高校生らに薦めるというのですから。

すみません。思わず憤りを訴えたくなり、長くなってしまいました。
お気にならず、お聞き流しくださいませ。
(July 17, 2008 11:38:48 PM)

Re:またまたお邪魔します(07/15)  
SEAL OF CAIN  さん
ゲオルクさん
>沼野充義さんは、書評で亀山訳を絶賛し、その後もシンポジウム等を催してブームの旗振り役をした人です。

にゃるほど。仕掛人ですね。

メディアは、ロシア文学の専門家としての彼のお墨付に、無自覚なまま追随するに至ったと見ています。

私もそう思いました。権力ですね~~誤訳はわかってたんだか、わかってなかったんだか・・・儲け専攻っつー気もします。

>あ、それから、前回書きそびれましたが、新潮文庫の原訳は、4年ほど前に改版されて字も大きくなり、とても読みやすくなりました。

そうでしたか。ありがとうございます。
それなら、絶対原訳をオススメしちゃいますね!今回比べてみて、いかに読みやすいかがわかりました。

>光文社の新訳については、野崎歓訳『赤と黒』が「まるで誤訳博覧会」と専門家によって指弾されています。

うげ~~っ、これまた大名作が・・・(悲)
しかし、どうして揃って名作が誤訳だらけなんでしょうね。(-_-;)

>ついでながら、この夏、光文社が古典新訳文庫感想文コンクールなるものを始めているのはご存じですか。よい訳もあるのでそれはそれで結構。ところが、なんと、課題図書に、上の2作品を目玉として指定しているのです。これには呆れました。きちんと改訂もせず、誤訳本をそれと知りつつ高校生らに薦めるというのですから。

これまたうげげもいーとこです。テレビ出演の多さ等にうさんくささを感じてはいたものの、ドストエフスキーが注目されるのは良いことだと思っていたのですが、こんな嘆かわしい状況だとは。

>すみません。思わず憤りを訴えたくなり、長くなってしまいました。
>お気にならず、お聞き流しくださいませ。

いえいえ、どんどん怒ってくださいませ。歓迎です!
(July 19, 2008 11:51:42 AM)

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SEAL OF CAIN @ Re[1]:破壊と再生の2024(01/01) アラネアさんへ いつもコメントありがとう…
アラネア@ Re:破壊と再生の2024(01/01) コメントが超遅くなってしまい、すみませ…
SEAL OF CAIN @ Re[1]:破壊と再生の2024(01/01) まろ0301さんへ お久しぶりです! コメン…
まろ0301 @ Re:破壊と再生の2024(01/01)  大変な年でしたね。ワタクシも交通事故…
SEAL OF CAIN @ Re[1]:あけましておめでとうございます。(02/04) アラネアさんへ あけましておめでとうござ…

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