エデンの南

エデンの南

April 21, 2009
XML
カテゴリ: 読書
ドストエーフスキイ全作品を読む会 こらち にリンクしておきます) テーマ的に興味があったので行ってきました。
当然『未成年』の話が中心だと思いますよね?
ところが、ほとんどが『二重人格』の話で、『未成年』に関しては、『カラマーゾフの兄弟』に関して大変重要だという言及のみという感じ。(-_-;)
もうずっと不満に思いつつ聞いてました。いつ『未成年』の話になるんだをい、と。
もしかしたら、この日の為に『未成年』を読んで準備してきた方だっておられるかもしれないし、こーゆータイトルに偽りありってどうなんでしょうか??

しかし質疑応答になったら、質問者がちゃんと『未成年』の話に持って行ってくれまして、にゃるほどな発見もあり、おもしろかったです。
いそがしい時間をさいて、千円ばかし払って聞きに来てるんですから、何も得る所ナシに帰る事になったら悲しいですよね。

ヴェルシーロフの分裂性というのは、『二重人格』のゴリャートキンとは全く違うって話でしたが、ヴェルシーロフが聖像を壊すシーンの話が出た時に、これはきっと何か深い意味があるんじゃないか?と私は思ったんです。
こちら で引用していますが、分離派の像を壊すんです。この〈分離派〉の像を壊す所に、何かあるな、と思ったんです。
そして、自我の分裂に悩んだヘッセも、ドストエフスキーの分裂に共感したんじゃないかな、なんて事に考えはおよび、『荒野のおおかみ』あたりを再読して確かめてみようかな、なんて事も思っています。

んで〈分離派〉の像の話ですが、尊敬する 清水先生 と飲む機会があったので、こりゃ是非とも聞いてみなければ、と思っていたのですが、ひっじょおに有益なお話をお聞きする事が出来ました!!
『罪と罰』のラスコーリニコフが、ばーさんの頭を「割る」訳ですが、(この辺の意味は江川卓の『謎とき罪と罰』(感想書いてます。 ココ から飛んでくだせえ) に詳しく出ています) ラスコーリニコフのこの行為と、ヴェルシーロフの聖像壊しって、おそらく繋がってますよね。
〈分離派〉の事も詳しく調べれば、おもろい事実が浮かびあがるかもしれません。ちと時間があるか、わかりませんが。^^;

偶然なんですが、明日UP予定の「ドストエフスキー『作家の日記』1巻 その2」でも〈分離派〉に言及してます。

*ってな感じで、時間は足りないまま、やりたい事ばかり増えていく~~私に 手書きハートの1クリック を~~~。




















人気ブログランキングへ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 21, 2009 09:59:21 PMコメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

SEAL OF CAIN

SEAL OF CAIN

Calendar

Freepage List

読書のページ


小栗虫太郎


夢野久作


江戸川乱歩


ジョイス


ダンテ


バルザック


ルイ=フェルディナン・セリーヌ


ギリシャ神話


養老孟司、竹内久美子


夏目漱石


ジュネ


中井英夫 (塔晶夫)


バタイユ


☆小・中・高校生へのお薦め本☆


ポー


今年読んだ本


ブロンテ姉妹


ミシュレ


澁澤龍彦


ウィリアム・ブレイク


ブコウスキー


ミルトン


ヘルマン・ヘッセ


コリン・ウィルソン


ドストエフスキー 関連本も


ヘンリー・ミラー


トーマス・マン


川端康成


ミラン・クンデラ


その他


フランツ・カフカ


オスカー・ワイルド


寺山修司


プーシキン


スティーヴン・キング


ロジェ・マルタン・デュ・ガール


三島由紀夫


加賀乙彦


田中一村伝


美輪明宏


モーパッサン


マルキ・ド・サド


生田耕作


マンディアルグ


阿川佐和子


アポリネール


ヘミングウェイ


ルイ・アラゴン


ラシーヌ


佐賀のがばいばあちゃん


カポーティ


藤田嗣治関連


阿部定事件


マーガレット・ミッチェル


コンスタン


トルストイ


吸血鬼関連


三国志


きもの


梁石日


井原西鶴


東電OL殺人事件関連


安倍公房


アンドレ・ブルトン


淀川長治


<映画の見方> がわかる本


グリンプス


フリッカー、あるいは映画の魔


河合隼雄


野球関係


立花隆


ポール・ギャリコ


中島義道


坂口安吾


業田良家


源氏物語


今日も映画日和、本と映画と70年を語ろう


トーキングヘッズ叢書


マルセル・プルースト


清水正


ガストン・ルルー


バルベー・ドールヴィイ


谷崎潤一郎


アルベール・カミュ


四王天延孝


泉鏡花


写本・グノーシス神話・ゾロアスター教


ジョージ・オーウェル


アイン・ランド


映画のページ


タランティーノ/キル・ビル関連


江戸川乱歩映画祭


恐怖・ホラー・サイコ系


吉本直聞


ベルトルッチ「ドリーマーズ」と1968年考


パゾリーニ


カール・ドライヤー


カサヴェテス


ウィリアム・ワイラー


ジャン=ピエール・ジュネ


ロジャー・コーマン


塚本晋也


ジャン・コクトー


ジャン・ルノワール


その他


キューブリック


ゴダール


クローネンバーグ


ケン・ラッセル


黒澤明


ヒッチコック


ロジェ・ヴァディム


エリア・カザン


フェリーニ


溝口健二


ヴィットリオ・デ・シーカ


ヴィスコンティ


男はつらいよ


ウディ・アレン


ヤン・シュヴァンクマイエル


ATG


大島渚


特別企画★日本映画監督協会70年の70本+1


トリュフォー


黒木和雄


吉田喜重


佐々木昭一郎


タルコフスキー


北野武


ジム・ジャームッシュ


勅使河原宏


悪名シリーズ


ベルイマン


市川崑


エド・ウッド関連


ロッセリーニ


マーティン・スコセッシ


フランク・キャプラ


ジャック・タチ


リドリー・スコット


特撮


アンリ=ジョルジュ・クルーゾー


新藤兼人


フリッツ・ラング


ロメール


ドラゴンボール


エヴァンゲリオン


ブルース・リー


Rozen Maiden ローゼンメイデン


マクロス


1997年スペイン旅行記


日本に対する嫌悪とスペインへの思い


マラガ到着


退屈な寮生活


セビリヤの旅


快適だったホームステイ


モロッコの旅


初めての一人旅 ~コルドバへ~


忘れられないグラナダ


忘れられないグラナダ (つづき)


グラナダに別れを告げ、バルセロナへ。


プラハ→ウィーン→ブダペスト旅行日記


旅前


旅中


旅後/関連話


棒いろいろ



映画


グルメ


ラーメン日記


ベルギー・オランダ旅行日記


Archives

November , 2024
October , 2024
September , 2024
August , 2024
July , 2024
June , 2024
May , 2024
April , 2024
March , 2024
February , 2024

Favorite Blog

ウクライナで敗北し… New! Condor3333さん

騙す、騙される まろ0301さん

ミュージカル「GROUN… アラネアさん

【重要なお知らせ】I… 楽天ブログスタッフさん

ユダヤが解ると真実… ごろにゃん2706さん

Comments

SEAL OF CAIN @ Re[1]:あけましておめでとうございます。(02/04) アラネアさんへ あけましておめでとうござ…
アラネア @ Re:あけましておめでとうございます。(02/04) えっと~、あけましておめでとうございま…
aki@ Re:#私を構成する42枚(06/28) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
SEAL OF CAIN @ Re[1]:スマホケース(05/06) アラネアさんへ ビックリですよね! 好き…
アラネア @ Re:スマホケース(05/06) スマホケース、こんなにたくさんあるなん…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: