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Phantom ～Requiem for the Phantom～

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花より男子2　最終話

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January 9, 2008

【ドラマ】ハチミツとクローバー　第1話｢春、恋に落ちた瞬間｣

テーマ：どんなテレビを見ました？(82913)

カテゴリ： BLOOD-C

ハチミツとクローバーの第1話を見ました。

『春は始まりの季節だと言われているけれど、僕にはその実感が全くない。小学校の時に一番仲の良かった友達は春には引っ越してしまったし、昔大好きだった漫画も春に最終回を迎えた。東京に来て瞬く間に2年が過ぎ、この大学で迎える3度目の春がすぐ目の前にいた。零れ落ちていく桜の花びらのように何かに夢中になることも、何かを掴んだ感覚も持てないまま大学での日々はあっという間に過ぎていき、今年の春も何も始まらず何も変わらないそんな気がしていた。そう、この日までは―― 』

花本はぐみは浜田山美術大学の油絵科に入学する為に長野から上京したばかりで、芸術に関しては天才的な才能を持っているが、極度の人見知りでもある繊細な女の子。
4月のある日、建築科3年の竹本祐太はキャンパス内の池のほとりではぐみの姿を見つけ、一瞬にして心を奪われてしまう。
するとそこに、彫刻科7年生の森田忍と、建築科4年の真山巧がやってきて、無理矢理竹本を連れ去る。
森田
が、その瞬間、陶芸科4年の山田あゆみが現れ、3人を怒鳴りつけ、回し蹴りを決めた。
森田が用意した皿はあゆみが校内展に出品した作品だったのだ。
そんな騒ぎの中、竹本は建築科准教授の花本修司から呼び出しを受け、そこではぐみと再会する。
はぐみは花本のはとこで、油絵科の1年に入学し、昨日長野から来たばっかりで極度の人見知りだと紹介される。
｢あ!?コイツ、山岳カレー食ってる!!お前、カレー食ったのか!?なぁ、食ったんだろ!?何で全部食べちゃうかな｣
｢もうしつこい!! ｣
森田は大学に6年間いて7年目を迎え、あゆみ真山は建築科4年だと自己紹介するが、竹本は自己紹介もさせてもらえなかったものの、はぐみが拾ったボタンを渡してくれる。
はぐみはすごい田舎で育ったそうで将来のことを考えて、都会に呼んだいう花本。
森田の圧勝らしい。
あゆみははぐみに校内や近場のお手製の地図をプレゼントする。

屋上から楽しそうな皆を見つめるはぐみ。
｢面白い奴らだろ？はぐみ、無理して描こうと思わなくてもいいんだぞ、ゆっくりでいいんだ。大学にも東京にもゆっくり馴染んでいけばいいんだからな｣

あゆみは真山がレポートに必要な20年前に絶版した本を古本屋巡りして探しまくる。

竹本の部屋に母から宅配便が届く。
｢お母さん、お腹が空きました。僕が欲しかったのはしゃもじではなく、お米だったわけで…。めんつゆではなく、うどんだったわけで…。再び意識が遠のいてきたわけで… ｣
再び意識が遠のいてきた竹本を真山と森田が食料をプレゼントしてくれる。
だが、かまぼこだと思ったら消しゴムであった…。
腹ぺこな3人の前にハムをぶらさげたローマイヤ先輩が現れる。

花本に校内を案内してもらうはぐみは森田の作品を見て目を奪われる。
｢森田忍、普段はあんなんだけど本気で作った作品には人の心を動かす力がある。ま、なかなか本気にならないのが問題なんだけどな｣
はぐみはそのまま自分の部屋に走って戻り、一心不乱に絵を描き始める。

前菜からデザートまでのハムのフルコースを食べまくる竹本、森田、真山。

真山は課題に取り組み中で、竹本も起きて、はぐみが気になるという話をする。
ボタンを見つめて、はぐみを想うが、今日は結局一言も喋れなかった。

あゆみは遂に真山の探していた本を見つけ、その本を持っていき、真山が好きなので、本のお礼に夜のイタリアンの約束をとりつける。
だが、バイト先の理花から入った1本の電話で、希望していたゼミの面接もあっさり捨てて理花のもとへ走って行ってしまう。
｢悪ぃ、飯また今度な。バイト入ったから行かなきゃなんねえんだ｣
｢バイトって真山さん、今日ゼミの面接ですよね？｣
｢いや、そっちは止めた｣
｢ゼミ入りたかったんじゃないの？｣
｢悪いな｣
｢バイトなんて1日くらい行かなくたって人生かかってるんでしょ!?真山!!真山!! ｣
好きな人のために一生懸命な真山の後姿をみつめるあゆみ。

校内展の発表でざわめくキャンパス。
米を貰いに行った森田は準グランプリで、今年のグランプリははぐみだった。
森田はいきなりはぐみを抱きしめる。
｢お前、凄いな。俺さ、人の絵見て心動かされたのスッゲー久しぶりだった。サンキュな、花本はぐみ｣
すぐに花本に引き離されるが、森田は大学に7年間通ってた甲斐があったと本気で思ったと言う。
｢あたし…あたし、森田さんの作品、好きです｣
森田は笑顔だが、竹本は胸が苦しくなる。
《あんなに聞きたいと思っていた声に何故か少しだけ胸が苦しくなった。こんなに近くにいても何故か遠くに思えた―― 》

あゆみは真山を思いながら轆轤を回し、涙を拭う。
そこへ入ってきた森田。

｢はぐみの絵を見る度に思うんだ。一度でいいからはぐみになってはぐみの目で世界を見てみたいってな。どんな風に見えてるんだろうな｣
｢見てみたいですね、彼女が見ている世界が｣
｢人をそういう気持ちにさせるのを才能っていうんだろうな｣
｢一生に一度でいいからはぐみちゃんみたいな絵が描けたら幸せなんでしょうね｣
｢そう思うか？俺は自分にはぐみほど才能が無くてよかったと思ってる。俺ならすぐに逃げ出してしまう。ゴールなんてどこにもないんだよ｣

理花と真山が訪れたのは勅使河原美和子の事務所だった。
自分の肩が濡れても理花が濡れないように傘を差しかける真山。
｢可哀想にね。原田理花は残念ながら誰にも手に入れることができない。心の中でね、決して消えない人がいるから｣

｢森田さん、なぞなぞ得意？｣
｢超得意｣
｢ある人のことを走らせる事も、立ち止まらせる事もできない女の子がいました。さて、この女の子はこれからどうしたら幸せになることができるのでしょうか？正解したら100万円｣

真山は理花を気遣うが、理花は真山の気持ちに気づいており、バイトは来週一杯で、と他の事務所を紹介すると言い、真山はショックを受ける。

森田は陶芸で真山のうんこを作ってあゆみを怒らせてしまう。
｢答えを教えてやるよ、山田あゆみ。正解は腹が減っては戦はできぬだ。チャンスが来た時に全力で突っ走れるようにガソリン満タンにしとけってことよ。腹が減ったまま幸せを掴んだ映画のヒロインなんか見たことないだろ？｣

はぐみの絵を見ている竹本。
『手を伸ばしても届かない何かを何故人は追いかけずにはいられないのだろう。見えないゴールを求め、何故人は歩き続けずにはいられないのだろう。僕にはその理由なんか分からない。でも、一つだけ確かなことがある。何も始まらず、何も変わらない春を選んできたのは自分自身だったのだ』

絵を描いているはぐみに近づき話しかける竹本は絵に感動したと言う。
｢僕にはあんな絵絶対描けないからはぐみちゃんが羨ましい｣
｢あたしには、絵しかないんです。小さい頃から田舎にいて、絵しか描いてこなかったから。皆楽しそうに生きてるなって思いました。思いっきし生きてるなって気がしました。あたしがそういう風に思える時は絵を描いてる時だけだから。でもその時だけはすごく生きてるって思えるんです｣

焼き物の窯でピザを焼いた森田とあゆみの元に真山も竹本もはぐみもやって来た。
一緒にピザを食べたら仲間だと言われ、はぐみも嬉しそうだった。
『時は止まってくれない。風に舞う花びらも、零れ落ちた涙も煌くような笑顔もすべてが過ぎて何もかもが思い出に変わる日がきっと来る。でも、きっと繰り返し思い出す。今日、ここで5人で集まった日のことをきっと思い出す。何かが確実に動き始めた、この春の日のことを』