なんちゃって妄想ワールド(Repetition)7


それだけにいったい何機撃墜されただろうか。
SIRNの指令室には焦りの色が見えていた。
「如何にかできんのか。敵は1機だぞ!」
「さらに敵の増援も来ているみたいだ。たった1機にこれだけの戦力を消費していては先が持たんぞ」
連合の3機。
驚異的な力を見せ付けている。
そのうちの2機はSIRN艦モノトーンのクルーのマサキたちが食い止めてくれている。
しかし、もう1機。
この1機がSIRNを苦しめていた。

「フン。もう出てこないか」
フライドは基地から敵機が出てこなくなったのを確認し、他の2人の援護へと向かった。
マサキとクシィは残りの2機と交戦していた。
「何なんだよ、さっさと堕ちろてのぉぉ!!」
フルは叫びながら機関砲を乱射し、マサキはそれをかわした。
その時、レーダーで敵影を確認した。
「もう1機が来た!?」
「分が悪い。増援もあてにならん。一旦退くぞ」
そう云って2機は母艦へと引き返していった。
「何だよ、あっけなさすぎだぜぇ」
「ワナかもね」
リンジとフルが敵が帰艦していくのを見てそう会話を交わしていると、その間にフライドが割って入るように云った。
「ワナかもしれん。前方から3機。来るぞ」
しかし、レーダーには反応がない。
「おい、嘘はつくなよな」
フルが馬鹿にするよう云うと、反論するかのように、
「妙な感じがするんだ。とりあえず俺を信じろ」
と云った。
「今までにもさ、コイツの直感で当たってた事何回かあるし、注意はしておいてもいいかもよ」
リンジがフライドの意見に半ば賛成といった形で云った。
その時、艦から通信が入った。
『あなたたちが居る地点から西、エクアルの軍が増援に』
ほぼ通信を聞いたと同時にレーダーでも確認できた。
「確認したぜ。落としていいんだろ?」
「問題ありません」
オペレーターからその一言を聞き、3機は増援の機体へと向かっていった。

『シュウ・・・来るわ』
スゥがシュウに呼びかける。
「分かっている」
シュウは一言応え、通信を切った。
そして、敵機目掛けて加速を始めた。
『シュウ、無理すんなよ』
トオルが気遣うように云うと、
「・・・あぁ」
と短く応えた。
「ブースター、最大出力!」
さらに加速し、止まる気配のない敵機に3機は驚き散会した。
「逃げれるわけがないだろ・・・」
最初から標的を決めていたかのように1機目掛けて突進した。
「何ぃぃぃ!?」
フルは敵機の突進を直に喰らい、機体がもたないと判断し脱出した。
シュウの駆る黒い機体は無傷。
装甲がかなり頑丈のようだ。
『お前はSIRN艦隊のところに行け。スゥと俺で残りはやるから』
トオルにそう云われ、何も云わずに味方艦の戦闘している海域に向かった。
「おいおい、こいつらヤベェんでねぇの?」
「こっちのエネルギーの事を考えるとこいつらとやり合うのは危険か」
「強そうだしね」
リンジとフライドは帰艦した。
「退いたか」
「じゃあ・・・ショーイさんたちと・・・合流しないと」
2人は当初の目的通りにモノトーンへと向かうため、シュウの後を追った。

「主砲、照準合わせ!目標、前方の連合艦隊。てーっ!!」
アリスは連合艦隊との交戦を繰り広げていた。
「マサキ機、クシィ機。帰艦します」
オペレーターのミクが報告する。
「了解しました。帰艦の準備をして」
ふとアリスは外を見た。
そこには次々と沈んでいく味方艦の姿があり、敬礼をした。
そこに、基地司令室から通信が入った。
『港の裏側に5隻確認しました!至急向かってください!!』
その報告を訊き、アリスはこの状況で何隻も抜けるわけには行かないと判断し、セピアに、
「モノトーンとセピアで迎撃に向かいましょう」
と告げた。
『了解した』
セピアの艦長が応答し、2隻で迎撃をする事になった。

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