なんちゃって妄想ワールド(Repetition)11


バレィとスタンドが部屋の中でアイたちを待っていた。
2人のほかに数名SIRNの兵士らしき人物が居る。
「彼らはSIRN艦モノトーンのクルーたちだ」
艦長のアリス、凄腕の戦闘員マサキ、クシィも居る。
「お前ら・・・」
トオルは以前に見たことある兵士の顔を見て云った。
「もう顔見知りかね。では話が早いな。これから共に行動する仲間だしな」
スタンドが云った。
今回呼ばれたのは彼らと会わせる為だったらしい。
「もう1隻、セピアにはジン・カミノ隊長も居る」
トオルはその訊きなれた名前を訊きハッとする。
「おっと、すまない。まだ君たちの名前を訊いていなかったね」
一同は偽名を応え、素性は伏せるようにしていた。
スタンドはフッと薄笑いを浮かべ、また話し始めた。
「大変な物だな。軍を抜け、素性を隠すというのは」
スタンドの言葉に耳を疑った。
この人は自分たちの事を知っている?
スタンドはさらにこう続ける。
「君たちの事は調べさせてもらったよ。力強い味方がついてくれたものだ。期待しているよ」
一同は何も応えず一礼して部屋を後にした。
マサキとクシィ、アリスもその後に部屋を出た。
廊下を歩きながらマサキたちはセイントのクルーについての会話をしていた。
「議長の言葉、どういう意味だろ」
マサキはクシィに疑問を投げつけた。
「知らないのか。あの中に2人はSIRNを抜けた兵士がいたぞ」
マサキは驚いた。さらにクシィは続ける。
「SIRN赤服、モノトーン隊エース。イースト・トオル。隣に居た女は、SIRN黒服、ジーク隊小隊長。スゥ・ウィンリン。彼女は途中でモノトーン隊に移ったらしいが」
「黒?!お前、それって・・・」
黒服。
それはSIRNでも上級指揮官のみが着ている軍服。
上から数えても2番目だ。
マサキはそこで会話を止め、何故そんな人たちが軍を抜けて亡命などしたのか、と考えていた。

「今日、21:30より出航予定。整備と補給の進行具合によっては時間は変更の可能性はあります」
モノトーン艦内でアリスは指令を出していた。
「次の任務は本土へ向かい、そこで指示が出されると」
恐らく本土の防衛艦としての命が下りたのだろう。
「エクアルの艦もですか?」
「えぇ、エクアルからもそこに何隻か派遣予定らしいわ。では、各自出航の準備、しておいてよ」
クルーは解散し、各自準備へと移った。

「SIRN本土ですか」
ショーイはアイに云った。
「えぇ。モノトーンがそこに向かうの」
トオルとスゥは複雑な顔をした。
「今夜出航よ。準備しておいてね」
そう云ってクルーは解散した。

ネガからジークより通信が入っていた。
「ほぉ。本土へねぇ。我々も一度戻る予定だが、1つやっておかなければならない任務があるのでな。ここで一旦お別れだ」
「お気をつけて」
アリスがジークに云い、通信が切れた。
「さぁ、出航よ。他の2隻にも打電して」
そして、3隻はSIRN本土へ向け出航した。

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