なんちゃって妄想ワールド(Repetition)27


いつもより険しい表情のジークのもとにシュウは駆け寄った。
「どうした?」
ジークがシュウに気付く。
「君は・・・話は後だ。とにかく俺について来てくれ」
事情は分からないが、何やら必死だったのでジークと共に司令塔へと向かった。

スゥは格上の相手に防戦一方を強いられていた。
避けるだけでも精一杯だが、ショーイの事も気になる。
人を守りながら自分も守る。
スゥはこの様な戦闘の仕方をエクアルに来るまでした事がなかったので未だ慣れていない。
これまでにない苦戦だった。

マサキとクシィもファーストと激戦を繰り広げていた。
どちらとも退け劣らない攻防戦に、両者疲れが見えてきていた。
だがここで退くわけには行かない。
3人を動かしているのはただそれだけだった。

モノトーンから脱出し、戦場へと漂着したアリスたちクルー。
みな護身用の銃を構え、とりあえず司令塔へ向かうことにした。
クルーは自らと仲間を守りながら戦場を駆けていく。
そこで出会ってしまったのは仮面をつけた挑発の人物だった。
見慣れぬ武器で戦場にいた兵士を敵味方構わず倒していく。
クルーたちはこの人物と戦う事になってしまった。

セイントの艦長、アイは今を好機とし命令を下した。
「超広範囲インパルス砲照準。目標、連合、SIRN残存部隊。てーっ!!」
その光は両軍残存部隊に向け放たれた。
海上にいた艦のほぼ全てがその光に飲み込まれていった。
その中にはジークの乗っていたネガも入っていた。

シュウとジークは司令塔内に入り、ニュークリアスキャンセラーのある部屋へと向かおうとしていた。
地下の部屋にいたマザーと呼ばれていた女はガルーに命令した。
「ジョーカー。何か邪魔が入ってきたみたいね。消してきなさい」
「御意」
ガルーは部屋をあとにし、侵入者の排除へと向かった。
そして、マザーは手元のキーボードを操作し、パスコードを入力した。

その直後、セイントブリッジでは大変な事態に陥っていた。
「か、艦長!モニターの画面が・・・」
アイが画面を見てみると、警告と表示され、その下に何か時計のような物が動いている。
「何かのタイムリミット?」
全てのモニターが全て何かのカウントダウンの様に時間が減っていく。
「何よこれ!」
アイが解除しようと試みるが失敗に終わり、何のカウントダウンかも分からないままクルーたちはパニックになっていた。

ジークは上層部の人間の為、このシステムのある場所も知っていた。
「急がなければ、手遅れになる!」
部屋へとまっすぐ向かうジークの後ろをついていくシュウ。
そこに、大剣を持った男が立っていた。
「あいつは・・・前の時も」
前大戦の最期に出てきた男だとシュウはすぐに分かった。
「コイツは俺が。早く行って下さい」
シュウに任せ、ジークは先に進もうとした。
みすみす見逃すわけがなく、その男は大剣でジークに斬り掛かった。
それをシュウが受け止め、ジークに道を作った。
「あなたに全てを託す!」
ジークは一瞬シュウの方に向き、微笑んで走っていった。
「生きていやがったか」
シュウはガルーに向かっていった。

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