ディサイション・パワード 第13話「決意」


「そうか。助かったな、お前の機体が頑丈で」
永原が云った。
「えぇ、あいつのおかげで助かりました」
ヨウが少し微笑んで云った。
そして続けた。
「それと本題なんですが」
「本題?」
ヨーランが訊いた。
「あぁ。政府はもうすぐ『ヴィーナス』を浮上させる気だ」
一同は驚愕した。
「ちょっと待て。我々があちら側にいた時の予定より半年も早いじゃないか」
永原がヨウに云った。
ヴィーナス。これこそが彼らの争う原因となった物だ。
これは超大型の宇宙用遊泳艦だった。
政府の幹部たちはそこで働いている。
政府の人間たちはヴィーナスを浮上させる時に巨大なエネルギーを地上に放ち、全てを無と還そうとしていたのだ。
それが内部の何者かにより世に流れ、反乱軍が生まれた。
ヨウは自分が確信を持って云える仮説を唱え始めた。
「政府には焦りが見え始めました」
「なんで?」
美衣が訊いた。
「1つの原因はこの艦だろう。奴らはこの艦を厄介に思っているみたいだからな」
続けて話し続ける。
「もう1つは合流する前に俺が戦闘に巻き込まれたんだ」
「それが何の関係あるんだ?」
紫郎が訊いた。
「話は最後まで聞け。その隊の艦を物資調達の為に沈めず占拠したんだ」
そこにリリスが云った。
「すごいね・・・ヨウ」
「そうか?話を戻すぞ。ブリッジを占拠し終わった時に通信が入ったんだ。その内容が『戦闘部隊は緊急でセンターへ帰投しろ』と」
それに反応をしたのが永原とリリスだった。
元政府側の人間だからだ。
「中心の護りを固める気か。確かに気になるな」
「このタイミングでセンターに招集って」
そこでヨウが云った。
「そういう事です。日本の反乱軍全戦力を政府本拠地侵攻の為に緊急に集めてください。もし違ったとしても攻めるなら今です」
永原がすぐに反乱軍に専用コードチャンネルで通信した。
『日本にいる反乱軍全軍に告ぐ。これより政府本拠地の侵攻を開始する。東南地区S-8エリア集結。緊急だ』
そして通信を切った。
「決着をつけるぞ」
コレクションは決戦の地へと赴いた。

ディサイション・パワード 第14話「決戦」

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