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悲痛な声に力が抜けた。
本当はもっと、嫌がられるまでやった方がいいんだろうけど。
もうここまでが美並ができる限界。
でも、ようやく終わった。
これでもう、この先はないんだ。
もう二度と、真崎に触れることはないんだ。
できればもっと、甘くて優しい、終わりが良かった。
こぼれ落ちる涙にそっと抱き締めて、震えている真崎を横たえる。
ごめんね。ごめんね。ごめんね。ごめんね。
傷を暴くようなことをしてごめんね。巻き込んでごめんね。守れなくてごめんね。
「もう許してくれる…?」
優しい声を背中を通して聴きながら呟く。
「……許せないのは、私です」
慌てたように振り向かれて、失敗したと気がついた。
どうして最後の最後まで。
どうしていつも、詰めが甘い。
大石の件が掠める。あの頃から成長していない。
覗き込む瞳に口から勝手にことばが溢れれた。
「…今日を、最後にした方が良いのかなって、思って」
こんな本音を吐くようなことをして。
「なのに、ごめんなさい、未練があって、手放せなかった」
やっぱり嫌われたくなかった。
「美並…」
また涙が零れたのに真崎が抱き締めてくれて、温かさに震えた。
「ごめんなさい、私、気持ちよくさえしてあげられない」
恵子ならもっとうまくやっただろうか。
「違う、違う、美並、違うから」
真崎がぎゅうぎゅう抱き締めてくる。
「僕は大丈夫だった、僕は……君に何をされても構わない」
目を閉じる。
「美並が望むなら、何でもするよ?」
わかっている。だからこそ心配だ。 (中略)
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