挫折と失意と狼狽と赤面の記憶

某リサイクル会社による「 7月末まで無料回収」の機会に4台のPCを棚卸しした。

およそ半世紀前に、最初に手にした PCはNEC PC-8001ではなくPC-6001であった、TVに繋いだモニターとカセットテープレコーダーにデータログするモノで、BASICプログラム作りに四苦八苦していた。

自己流で始めて以来キーボードのブラインドタッチが出来ずに二本指タイピングで現在に至る。

NEC初ノートのPC-9801nやWindows3.1のPC-9821は30万円も叩いて買ったが使い物にならなかった。

当時の記憶媒体はフロッピーディスクで、頑張って 1Mのメモリーカードを買うのが精一杯だった。

DOS/VとNEC-DOSの違いに悩んだり、米国人とメールしてMS-IMEと一太郎の互換性が無いと知りWordを買いに走った時代である。これらNEC PCの3台は既に譲ったり廃棄している。

今回、 Windows95仕様のVAIOコンパクトノート、Windows98仕様のFrontier製デスクトップ、WindowsXP仕様のIBM製デスクトップ、Windows8.0仕様のHP製オールインワン、計4台を棚卸しした。

宅配業者が着払いで引き取り来て簡単な荷造りで済み、 鉄 ・ アルミ や レアメタルといった金属 に リサイクル されるらしい。

歴代 PCのデータファイルはひと つのハードディスクに棚卸ししたが、 20万画素の元祖デジカメ（QV-10、65,000円也 ）の画像データが大量に残っても、専用ソフトを立ち上げる PCを失ったことになる。

根っからの貧乏性の自分はこの期に及んでも、昔無理して買い求めた 8Gの増設メモリーを抜いて残したが使う予定も無い。1Tのハードディスクも外して、古いTVの録画用に置き換えたがこれは当りでほくそ笑んでいる。

現在、 Lenovo製のYOGA Tablet 2 10”をサブで使用しているが、Windows8.1のサポートが終了するまで仲良くする予定だ。

メインは Lenovo製のノートPCで、SSDの調子は良いがWindows11への無償アップグレードは避けている。何故Lenovoか、LenovoってIBMのPCってことなんです。

わが身に不慮なことが有った場合に備え、管理者を失った PCがパスワードの入力無しに立ち上がるように設定してある。その時、ホッとする者がいるだろうか。

何十年か前のわが身を顧みれば日々、挫折と失意と狼狽と赤面の記憶しか残っていない。

往生際の意味を知れ！

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