9/7/04 ルター、学校へ行く(私立男子高編その1):今日は英字新聞 今日は「ジャパンタイムズ」の記事からベスランの小学校占拠事件とプロ野球再編で選手会がストをするかもしれないというニュースを取り上げた。 ベスランの小学校占拠事件では行方不明の生徒の写真に向かって手を伸ばす(reach out)少女の写真。記事と共に池上彰『そうだったのか! 現代史』を紹介。ロシアとチェチェンのこと、現代史を知るにはこの本を読むといい、と話した。 プロ野球再編で選手会がストの記事ではmerger(合併)という単語を取り上げ、M & A (merger and acquisition 合併買収)という話題につなげた。 こんなかんじでボツボツやっていこうと思ってます。
9/9/04 ルター、学校へ行く(私立男子高編その2):今日は英語の歌 高1の授業でQueenのWe Are the Champions.とKiller Queenを扱った。「もしも授業で扱い歌があったらCDと歌詞カードを持ってきて」と言ったら、早速持ってきた生徒がいた。日本のグループ、ELT(Every Little Thing)のMy Best Friendという歌の英語版だった。アップテンポで歌う感じの曲ではなかったが、歌詞を説明して曲をかけたら、喜んでくれたようだった。 昨年同様、かなり苦戦しております。
10/16/04 ルター、学校へ行く(私立男子高編その6):英作文指導で「前文とつながないBecauseノを一掃したい!」 高校には外国人講師の方が3人にいて、先日、アメリカ人のP先生とお話ししていて、英作文でI like dogs. Because I have a dog named Pochi.「犬が好きです。ポチというイヌを飼っているからです。」のような前文とつながないBecauseノを改めさせたい、という話で意見が一致した。(becauseは接続詞なので、I like dogs because I have a dog named Pochi.となる。)P先生は中3の生徒に指導している最中だ、と言っていたが、日本人教師もここは連携して一掃しないといけないと感じた。 becauseの使い方の確認 ●この間違いが英作文では多い 例)「遅刻した。車が故障したからです」 (×)I was late. Because my car broke down. ?とは違うのでダメ (○)I was late because my car broke down. ?に該当:文の途中で2文を結ぶ
●接続詞の使い方を確認しておきたい。 (1) 文頭に使って、2文を結ぶ Though he was very tired, he went on working. 接続詞 S+V S+V (2) 文の途中で2文を結ぶ He went on working though he was very tired. S+V 接続詞 S+V (3) 例外的:Whyノ? と尋ねられて、Because ノ.1文で答える Why were you late? ミ Because my car broke down. (Why were you late? ミ I was late because my car broke down. )
by「~までに」とuntil「~まで」 Iユll wait here until five oユclock. 5時まで until you come back. あなたが戻るまで Iユll finish the work by five oユclock. 5時までに by the time you come back.あなたが戻るまでに byには節がつけられないのでby the timeを用いる
11/12/04 ルター、学校へ行く(私立男子高編その10):lead to「~に至る」とcause「~を引き起こす」の解釈で高1のEくんと激論するの巻 昨日は、lead to「~に至る」とcause「~を引き起こす」の解釈で高1のEくんと激論した。 Scientists also believe that global warming will lead to major changes in climate.(科学者も地球温暖化は気候の大きな変化に至ると信じている) という文章をある生徒に訳してもらったところ、 気のない感じで「地球温暖化は気候の大きな変化をもたらす」と訳したので、 私は以下のように言った。 「地球温暖化」が主語で「気候の大きな変化」が後にあるからといって、 「地球温暖化は気候の大きな変化をもたらす」のように、 適当に訳してはいかん。ここでは自動詞で「lead to ~」を使っている。 (その生徒に辞書で引かせて…) ほら、自動詞で「lead to ~」には「~に至る」という意味がある。 このように意味がとれなければテストで×にしますよっ、と 私にしてはハッキリ断言した。 すると予習をきっちりやってくるEくんが『ジーニアス英和』を引いて lead to ~の和訳に「(物事が)~を引き起こす」と書いてありますよ、 と食い下がってきた。(心ない辞書だな、『ジーニアス英和』) そこで私は、いやいや、自動詞のlead to~「~に至る」と他動詞のcause「~を引き起こす」は違う。この著者はlead to ~を使っているのだから、日本語にそのまま反映できるなら自動詞的に訳すのがよい、と応戦。 それでも不満そうなEくんは「でも×にすることはないでしょう?」と言うので、「いや、授業で約束したから、もし出題してlead to ~を『~を引き起こす/~をもたらす』と訳したら×にする」と断言し、「なんでも同じだというなら、一緒に読む意味がない。いつもはヘラヘラしているかもしれないが、ここだけは譲れない! 他の先生に訊いてもらってもかまわない」と言い放った。 Eくんは真面目でいい生徒である。だからこそ、譲れないのだ。私との授業はまだ12回で、一ヶ月も経っていないから、私の信用度は低いし、私の言葉も通じていない。これは一つの悲劇だな。しかし、大人げないとは思いながら、議論をふっかけてみた。ま、これで解雇されてもかまいませんけれど。