Tapestry

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Finding Neverland



派手さはないし、全体的に淡々としたイメージだったけど、

心にじ~んと響く映画だった。


名作「ピーターパン」が誕生した時の作者(ジェイムズ・バリ)のエピソードが、

この映画のストーリー。劇作家のジェイムズ(ジョニー・デップ)は、

ある日、公園でシルヴィア親子と出遭う。

いつまでも少年の心を持ったジェイムズは、すぐに4人の男の子達と打ち解け、

親子共々仲良くなっていく。突然父を亡くした兄弟達の中でも、

一番難しい少年ピ-タ-を気がかりに思い、自分も少年の頃兄を亡くした経験から、

ピ-タ-を我が子の様に気にかけるようになる・・・。


そんな交流の中から「ピーターパン」が生まれた訳だが、

最初の公演が大成功する時、見ているこちらまでドキドキする。

ピ-タ-とウェンディ達が空を飛ぶ場面、拍手喝采で嬉しそうな子供達を見ていると、

自分も、いかにこのファンタジーを愛しているかに気づく。

ネヴァーランドは子供達だけのモノではなく、大人になりきれない大人や、

大人を演じている大人達もみんなが憧れる場所なんだ、と気づかされる。


映画全体も、まるでファンタジーだ、と私は思った。

製作側がその様な意図で作ったのかどうかは知らないけど、全編通しての美しい景色、

古き良き時代の英国の美しい人々、ラブシーンもないし、

汚れたものや醜いモノは一切出てこない。

そういう部分で物足りないと思う人もいるかもしれない気はするが、

私はこういう映画も大好きだ。その美しい風景にバッチリはまっているのが

ジョニデと相手役のシルヴィアを演じるケイト・ウィンスレット。

彼女の芯が通った美しさは女性から見ても惚れ惚れするよ。いい母親役を好演していた。

子供達もみんなカワイイ。大人達の(特にジョニデ)子供達に対する

愛情と優しさが垣間見れて、心が温かくなれた。

脇をしめるダスティン・ホフマンやジュリー・クリスティもいい味出してた。


子供達と一緒に遊ぶ場面で、ジョニデがパイレーツになるシーン、これはファン必見だ。

ジャックを思い出すから、一粒で2度美味しいって感じ♪


もう一つ好きなシーンは、ベッドの上で飛び跳ねる子供達のカラダが、

ふわっと浮いて窓の外に飛んで行こうとするシーン。

浮上感と興奮とで何ともいえない気持ちになった。


安心して子供達と一緒に観れる映画だと思うので、きっと何度も何度も観る事になるだろうな。

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