Tapestry

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SEABISCUIT



大恐慌時代に実在した競走馬、「シービスケット」をめぐる男達の物語。

自動車ディーラーとして成功したチャールズ(ジェフ・ブリッジス)は、
息子を事故で亡くし、妻にも出て行かれる。
しばらくして出会った女性マーセラと結婚するが、
彼女と共に、今度は競馬の世界に傾倒していく。
その頃出会ったトム(クリス・クーパー)をトレーナーとして迎え入れ、
彼が見つけたシービスケットを調教させる事にする。
小柄だが気性の荒いシービスケットを扱える騎手がなかなか見つからなかったが、
ある日、馬と同じように喧嘩しているレッド(トビー・マグワイア)を見付け、
彼を騎手として乗らせる事に。

まぁ言ってみればここから話が始まる訳なんだが、ここまでがちょっとだるかったかな。
シービスケットはどこ?いつ登場するの?と、かなりじらされた気がする。(笑)
チャールズ、トム、レッドのそれまでの人生を説明しているような印象を受けたが、
その割にははしょりすぎて解りにくかった気も。
けれども、それがなかったら後半の感動も少なかったのかなと言う気もするし、
どうせならもう少し深く突っ込んで欲しかったかな。

とはいえ、後半、特にシービスケットが一度優勝して、大の人気者になってから後が良かった。
言葉にすると、ありきたりな感動物語になってしまうのだが、
成功と挫折を繰り返しつつも諦めようとしない、彼らすべての前向きな姿勢が感動を呼ぶ。
特にレッドとシービスケットの友情は、あぁ~泣かせやがって、と解ってながらも
泣いてしまうよなぁ。子供と動物モノは涙腺に来るよ、やっぱり。
トムがチャールズと出会った時に言った
「You don't throw a whole life away」と言う言葉が、全編通して心に響いてくる感じ。

ところでワタシ、意外かもしれないけど(って誰に話してるんやら)
やっぱりトビー・マグワイアってかなり好きだわ。
実はスパイダーマンの時もファンだったりもするんだけど、
彼の外見の爽やかさと内面の強さのギャップ、みたいなところが大好き。
「サイダーハウス・ルール」のトビーもすごく良かったし。
俳優としても良い味出てると思うよ。好きなタイプと言うより、弟か息子にしたいタイプかな。
何しろ可愛い~のだ。話し方も可愛くて母性本能をくすぐるし、年上にもてるタイプだろうなぁ~。

そうそう、早口の実況中継をやってたウィリアム・H・メイシー、いい味出てたな。
彼のおかげで、より一層はらはらドキドキしながら、レースを観れたんではないだろうか。

この映画観ると、何でもいいからレースの応援したくなるよ、何故か。
勝負に勝った時の爽快感、負けた時の悔しさ、みたいなのを、現実に味わいたくなった。

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