買書とつんどくの日々

買書とつんどくの日々

2008年01月24日
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「谷崎潤一郎犯罪小説集」を読みました。


「柳湯の事件」妄想てんこもり。うれしくなってしまいました。
「途上」心理戦。しかし、やられっぱなしの一方的なノックアウト。
「私」最初、何を読まされているのだか分かりませんでしたが、独白の揺らぎ(ほころび?)から、こういう(どういう?)話を読みなれている現代の読者なら、見破ってしまうかも。
「白昼鬼語」暗号つき谷崎版二重ドッキリカメラ(なんだそりゃ)。

全体を通して、乱歩を想起しながら読んでいましたが、たとえば「白昼鬼語」は1918年の新聞連載、乱歩の「二銭銅貨」が1922年なんだそうです。
乱歩の怪奇と幻想の前に、こういう大作家の地ならしがあったことに感慨深いものがありました。

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Last updated  2008年01月24日 08時35分54秒
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