買書とつんどくの日々

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2009年02月08日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「テンペスト」を読みました。
といっても、もっか鋭意読書中の池上永一さんのではなくて、シェイクスピアの再読です。

「テンペスト」を読んでいたら「テンペスト」が気になったので、「テンペスト」を読みなおしてみたというわけです。(なんのこっちゃ・・・・・)

結果、「テンペスト」とはご存じのとおり「暴風雨」のことで、この題名以外に共通点はなさそうに感じました。(もう一つの「テンペスト」は、上の「若夏(うりずん)の巻」半ば、まだまだですので・・・・・)

で、シェイクスピアの「テンペスト」ですが、一体、魔女シコラクスの息子であり「化け物」「できそこない」「魚」などと呼ばれるキャリバンというのは何者なのでしょうか?
まったくイメージしにくい人物であるとともに、「テンペスト」全体を飲み込みかねないほど興味深い人物です。
どこか「指輪物語」のゴクリ(ゴラム)みたいなイメージでしょうか?

一方、ポストコロニアルというのですか、プロスペローの観点ではなくて、キャリバンの視点から描かれた「テンペスト」もいくつかあるようで、エメ・セゼールをはじめ、改作の系譜がインスクリプトの「テンペスト」に紹介されています。読んだことないけど・・・・・。

しかし、「テンペスト」に限らず、シェイクスピアを下敷きにした作品を書くというのは、やはりかなりの勇気と自信が必要なんでしょうね。


(「BOOK」データベースより)

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「ルナンをはじめ、さまざまな改作が行われたシェイクスピアの「テンペスト」。本書は、改作中最も重要と目されるセゼール「テンペスト」の本邦初訳とシェイクスピア「テンペスト」の新訳、さらに「さまざまなテンペスト」の軌跡を辿るニクソンの批評とフェミニズム的植民地主義批判を代表するルーンバの批評を併せて収録。黒人の抵抗を激しく主張するセゼールの作品をはじめ、本書収録作品は、グローバル化した暴力と地政的な格差をあらわにする現代のポストコロニアル状況を参照する際の必読文献である。」
(インスクリプトの紹介)

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Last updated  2009年02月08日 06時17分00秒
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