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朝が明けて来ました。 5時半起床、と世間で言う健康的 な生活が続いてます。9時半就寝で。 そのうち、病気になると確信して ます。人には人のペースがあって、 こんなのは僕にとって健康的でも なんでもない。 ただ、生活のペースが乱れてる だけです。 さて、固い話題や、疲れる話題が 続いたので、最近(といっても、 もう2年半ぐらいになりますが)、 定期的に読んでいるコミックの 話を。 不肖・宮嶋氏の愛読書でもあるの ですが、それと関係なく、読み続けて ます。さいとう・たかを氏の「ゴルゴ13」。 コンビニで買い物したついでに、文庫本 で新装として、初期の作品から発刊され直し たのを買い始めたのが2002年の10月 頃で。それからずっとで、つい先日買ったので、文庫本57巻 になってました。 見事に本棚の一角を占めてます。 アメリカは当然として、南アフリカやコンゴ といった僕にすればなじみのある国も結構、 出てきて。しかも、その土地の、その時代の風景 や政治情勢が正確(だと思います)に描かれて る、っていうここ35年ぐらいの国際情勢を 理解するには、漫画という特権もあって 本当にお手ごろで、推薦なのですが。 で、最新の57巻の「ロックフォードの野望 謀略の死角」(書かれたのは1984年11月) に、しびれる名セリフが登場してます。一昨年、 パチンコ屋に密かに設置され、あっという間に 姿を消した「CRゴルゴ13」にも、使われていた セリフ。 「…10%の才能と20%の努力…そして、30 %の臆病さ… 残る40%は“運”だろう…な…」 …の間合いの絶妙さ。スナイパーとしての一流の 条件を聞かれ、珍しくゴルゴがきちんと説明して いるシーンですが、これって、案外、いろんな職種、 それも個人事業主の方の職業的な成功、失敗に 当てはまるような。個人でなくてもそうかも しれませんが、とりあえずは。 副タイトルで「PERFECT MACHINE OF SNIPE」とある通り、本当に不測の事態があった 場合に何度か失敗例はあるものの、依頼に関して 99パーセント以上の成功率を誇る(漫画の世界 ですが)ゴルゴにして「運」が40%。ましてや 才能は10%。こんな比率で本当はないのは、言うまでも ないのですが、一流と言われる方は、どんな分野でも これぐらい謙虚に考えて、自分を磨く、努力をする っていうことじゃないか、と。 漫画なのに、本当に妙に納得させられるセリフでした。 おそらく、「才能」と「運」の比率は、ホンモノのプロ (どんな世界でも)なら実際には逆で前者が「40」、後者 が「10」だろう、とは思います。 それでも、ゴルゴのセリフに、僕のような者は希望を 見出してしまいます(しつこいけど、フィクションですが)。 才能がすべてでない。努力しても実らないのも、 あって当然。 なぜなら、運が「40%」もあるのだから…。 そう思って、今日も仕事に行きましょう。 どこかで、小説を始めとする自分の文章、って いうものを考えながら。 (下)ゴルゴ13の、名セリフが登場する 文庫版「ゴルゴ13」57巻目(リイド社)。 小学館漫画賞審査委員特別賞受賞、って帯に あるけど、この賞の価値が僕には分りません。
2005年04月03日
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