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2005年03月24日
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 今日は、本当に寒かった。

のもんで、熱い試合内容とは違って、
震えざるを得ないもんねえ。

 私は右眼に眼帯をして以来、もう全く
人の目が怖くなくなったので、堂々と真冬
と同じ黒革のコートに、黒革のパンツ、それに
黒革のブーツ。ついでに花粉症用の大き目の

おじさん”状態となって。異性の目を気にしなく
ていい、と開き直るとこうなるんだよねえ。
甲子園での寒さ対策は確かに万全だったけど…。

 花粉症が治まって、右眼が治った折には、
失われた時間の分、取り戻さないと。やはり、
人間、見映えも大事やで、と思ったりしてま
す。

 まあ、慶応高校が勝ったので、来週の火
曜日には昨日の日記に書いた友成さんとは、
甲子園で再会出来そうで良かった!

 「めっちゃピンぼけ」っていうと、やはり、

(ダヴィット社、および文春文庫)が本家、
ホンモノなのは言うまでもなく、不肖が十八番
にしていたようにタイトルをパクリ、もとい、
参考にさせてもらったのは確かです。

 で、本題。

「ロバート・キャパ最期の日」(横木安良夫著、
東京書籍=1800円)があります。これが、面白かった。
「崩れ落ちる兵士」や「ノルマンディ上陸」の写真
などで、すでに名声を得、二度と戦場の写真を撮らない
と宣言していたキャパ。1954年、日本を訪れて
いたキャパが、なぜ、急にインドシナへ行き、地雷を
踏んでサヨウナラ、となったのか?横木さんは、丁寧
にキャパの足取りをトレースして、迫っていって
ます。

 横木さんが得た結論が僕には凄く思えた。
実に丹念にトレースした結果として、横木さんは
キャパが漠然と地雷に触れたのでない、という結論
に達します。その日(1954年5月25日)、心掛けていた
象徴的な写真を撮れるベストなアングル。それが
キャパの地雷を踏んだ時点だったというパラドックス。
つまり偶然、キャパは自分の死ぬ場所を自分で選んで
しまったのではないか、という結論。

 唯一の、最高のベストショットを撮れる場所。
それが死に場所だった、というのが本当だとしたら
凄い。横木さんの丁寧な取材はこの仮説を「そう
に違いない」と思わせるものがあります。そして、
今、考えると…。

 「めっちゃピンぼけ」を読まれる方には、失礼な
のですが、小説の後半、はっきりとこのキャパに関する
横木さんの仮説を下敷きにした方が、読者を納得させれ
たかも、と思えるところがあります。
 作者(私)の技量の問題なのですが、もっといい作品
に出来たかも、と思うところも。もっとも、そう思って
書き直しても、考えた通りにいかない、って経験は何度
もしてますから、今のままでも十分合格と思ってますが。

 でも、横木さんの本を読むまで、つまるところ、
「めっちゃピンぼけ」執筆中は、キャパは偶然、地雷に
触れてしまって40歳の生涯を突然閉じる結果になった
と信じてました。同時に、日本に来ていた時点で終って
いた写真家だ、とも信じて。

 違っていた可能性が今は、高いと思ってます。キャパは最
期まで、やはりキャパだった、という方を信じます。そ
して、そう僕に見方を変えさせたという点からも、この
「ロバート・キャパ最期の日」は凄い本です。なにも、
ノンフィクションの賞、当ってないんやろか?もし、そうや
ったら日本の出版界も暗いのお、と不肖タッチで。

 (下)「ロバート・キャパ最期の日」の表紙。写真を
使わず、一見地味なカバーが作者の“文章で納得させたる”
という意気込みのように僕には取れた。さすがに、本の
本体には入れられる限りの参考写真が放り込まれている。キャパ
が最後の撮ったカラー写真の緑の草原が、目次の前で見るのと、
本文終了後にもう一度使用されているのとで、全く違った
印象で見えるのが凄い。





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最終更新日  2005年03月25日 00時09分25秒
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