青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2017年11月03日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Seagull  PLUS FOLK  ブリッジ剥がれ&セッティングのリペアです

●Seagull  はカナダのメーカーで確かGodan社と何かしらの関係が有った様に記憶してます
 良質で安価な木材が豊富に有るカナダのメーカーで、工作技術も高く高品質なギターメーカー 
 で、PLUS FOLK  ソリッドトップで全体をオイルフィニュッシュで仕上げられており、音質も
 個人的には好きな音です。しかも、ハードケースが標準装備と天晴なメーカーです。

●既にリペア開始してます
 オイルフィニッシュは定期的にオイルを塗りませんと、高温多湿な日本では宜しく無いので
 オイルを塗った直後です。

●特徴的なスモールヘッドで、ペグは多分GOTOH製オリジナルの



◆ブリッジの接着
  何時もでしたら接着中~接着後の画像で済ませるところですが、今回から新しい方法で
 接着し行きます。

●通常使ってますスチェマ社の専用クランプですが、このクランプではブリッジ周辺の
 変形が必ずと言って良いほど有る、ビンテージギターのリペアでは張付けに悩む事が
 有りました。
  変形してるトップに対して、上下から挟み込むクランプ方式では、ブリッジの周囲
 の何処かしらに僅かな隙間が開く事が多く、クランプ5個使ってやっと隙間が無くなる
 様な事も珍しい事では有りません。
 ブリッジを貼るだけですが考えるよりも面倒な工程です。


●30分で作れて、簡単で確実に接着出来る冶具を作って見ました。

●ヒントはブレーシング全交換の時の冶具です。

●コ の字型の枠を作業台にクランプで固定して、ブレージングの接着に使うジャッキ3個を使って
 圧を掛ければ、予定通りに周囲に寸部の隙間が無く接着出来ると言う訳です。


●ブリッジピンで位置決めが出来ますので、クランプを外したらズレていて困る様な事も無く

 難点は作業台が使え無くなる事ぐらいですので、本日の作業完了お疲れ様!の20分前に
 始めれば、朝には接着完了と言う段取りが良い様です。

◆クランプと違ってサンドイッチ方式では無く、上からジャッキで圧力を掛けるので周囲に
 隙間が出来無い訳です。
 今後はブリッジ接着のリペアが、簡単なリペアの範疇に格下げになり、リペア料金も 
 値下げする事が出来ます。

◆ヘッド&ペグ周り

●ネックを再オイルフィニッシュしてペグのグリースアップをしようと思いましたら
 ペグのネジが【ポッキ】と簡単に折れましたので、折れネジを除去してから
 6mmマホ棒で修正しておきますが、竹用のドリルビットは役に立ちます

●予定通りに埋め跡が完全にペグに隠れます

●ナット交換

●流石にプラスチックのナットでは宜しく有りませんので、水牛ボーンオイル漬けに
 交換します。
 軽くドライアーで温めてから軽く【コンコン】と叩きますと綺麗に剥がれる
 確率がアップします

●弦との接点部分を減らす様にR曲面以外は同じ形で作りました
 オイルが染みて良い雰囲気です

◆セッティングが決まったので試奏タイムです
 上位機種と比較してサステーンが全く効かないのと、残念ながら寝ぼけた様な音質です
 実はこの音質は予定通りと言いますか、想定の範囲内でしたので内部に手を加えて行きます。
 経験上で判断してましたのは、バック側のブレーシングの形状で間違いが無いので、
 形状変更します。残念ながらこの画像の公開は差し控えたいと思います。

◆内部構造の形状変更も完了しましたので、改めて試奏して見ます。
 予定通りサステーンが丁度良い感じです。寝ぼけた音質が一変して
 綺麗な音質に変化してます。
 お引渡しの日が楽しみです。





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最終更新日  2018年01月17日 23時54分45秒
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