「ミナコの思考回廊」

「マーガリン」



 日曜の朝。

 遅い朝食を摂ろうとパンを焼いた。
冷蔵庫からマーガリンのパックを取ってくる。
(ちなみに、私はパンにはバター派だったのだが、彼に
合わせて今ではマーガリンを使うようになったのだ)

 ふたを開けて顔をしかめる。
彼は変なところで大雑把なようで、マーガリン用のナイフを縦横無尽に
使っていた。所々、山脈のようになっている。私は山脈を出来るだけ平地に
近づけようと、ナイフで削ぎ落としてはパンに塗っていく。

 そんなことが、彼と一緒に暮らし始めてからの、ささやかな幸せだ。


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