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2003年11月30日
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 手紙を出して2日後、速達が届きました。差出人は元亭主です。


 元亭主としても「早くこの問題から解放されたい」と思っていたところへ、公正証書の提案は好都合だったのかもしれません。
 審判になれば、裁判所で只野氏と鉢合わせするかもしれない、という怯えもあったと思います。只野氏の名前を使わせてもらったのは正解でした。してやったりです。

 さて、次はどのようにして公正証書を作るか、です。

 私自身、公正証書を実際に見たこともなければ、作成したこともありません。公証人役場がどこにあるのかすら知りません。

 しかし、養育費の取り決めを公正証書で残すという話はよく聞くことです。ならば雛形が公証人役場にあるのではないか。そう考え、最寄りの役場に電話してみました。

「うーん、雛形というのはないですね。とりあえず相談に一度いらっしゃい」

 雛形がないということは、公証人のアドバイスがあるにせよ、自分で草案(?)を作らなければならないのでしょう。素人の私が作成するよりは、経験豊かなプロにお願いしたほうが安全・確実ではないか。そう考え、相談に行くのはやめておきました。



 公的書類作成のプロといえば、弁護士と行政書士です。ではどっちに依頼するべきか。一番気になるのは費用です。無料相談でお世話になった弁護士の所属する事務所へ電話して、公正証書作成の費用をたずねました。

「10万円から、というところでしょうね」

この「から」が曲者です。10万円かあ。今の私にはちょっと痛い出費だわ。

次に代理人を兼ねてくれるかどうかについては

「依頼者以外の代理人を務めることはできません」

ということは、弁護士には私の代理人として公証人役場に行き、元亭主と公正証書を取り交わしてもらうことになります。でもそこまでお願いした場合、10万円では収まらないでしょう。

 次に行政書士に費用と代理人の件を尋ねることにしました。しかし、行政書士と言っても一体誰に依頼すればよいのかわかりません。
 インターネットで検索してみると、東京都行政書士会のページ( http://www.tokyo-gyosei.or.jp/ )にたどり着きました。そしてその中にある問い合わせ番号へ電話をして、行政書士を紹介してくれるよう相談してみました。

「そういう問題だとやっぱり女性の行政書士がいいでしょ? 千代田区にいい先生がいますから、そこに電話してごらんなさい」

 紹介された行政書士に尋ねたところ、費用は5万円以内。代理人も務めてもらえるということです。私はこの人に公正証書の作成をお願いすることにしました。





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最終更新日  2012年04月10日 07時53分33秒
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