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模様替えランキングこんにちは。「461日振りのログインありがとうございます」に驚いた静岡の畳屋の姉さんです。 最近、インスタとfacebookへの投稿が主になってしまい、すっかりこちらにご無沙汰してしまいました。でもまさか1年以上とは!でも更に驚いたことは、こんなにご無沙汰していたにも関わらず、毎日ここを訪問してくださる方がいらっしゃるという事です。今後はこちらにも投稿しなければと反省しました。 2020年10月、弊社の駐車場だった所に、ショールーム兼ふすま、障子、網戸の張替え作業場ができました。 2021年10月、ショールーム一周年記念イベントを開催しました。 それまで弊社はたまに旧ショールームでミニ畳作りのワークショップを開催していたのですが、この一周年記念で初めてワークショップ+キッチンカーや飲食店の出店者さんというスタイルのイベントを開催しました。 これがなかなか好評だった為、その後約半年に1回のペースでイベントを開催するようになりました。 そして来る2023年6月25日(日)9~15時、「第4回わくわく感謝祭」を開催する運びとなりました 9時~12時は予約制ワークショップを行います。 9時~10時はミニ畳作り。10時~12時は、そのミニ畳に糸掛けアートまたはハスランプまたはフラワーアレンジメント作りになります。12時~は予約不要のお気軽ワークショップです。 畳表でコースター作り、小さな糸掛けアート、モザイクガラスDeco、小さなプリザーブドフラワーアレンジメント、ハーバリウムボーペンができます。 以下、出店者様の紹介です。・citta=糸掛けアートと小物の販売・handmadesalon Akane=ハスランプ、モザイクガラスDecoと小物の販売・アトリエrin-rin=和風プリザーブドフラワーアレンジメント、小さなプリザーブドフラワーアレンジメント、ハーバリウムボーペン・ヴェリテ=前世鑑定、作品リーディング・Blue bird=ヨガボディセラピー&ソルトポット腹ぽかケア・深沢種苗園芸=苔玉、盆栽、鉢植えのお花等・Pomaikai=クレープ(キッチンカー)・k’dash=炭火串焼き(キッチンカー)・CoCo OiDE=お弁当、丼、ドライカレー、ビビンバ、鶏テリ、地場野菜・Hanacaffe=コーヒー、ワッフル・まことや=かき氷、宝探し・株式会社新海畳店=畳縁と畳表の手作り小物の販売、社長による畳の手縫いの実演と手縫い体験(14時頃) 開催場所は株式会社新海畳店のショールーム前と倉庫前の駐車場です。静鉄バスの登呂一丁目バス停目の前です。雨天でも荒天でない限り開催します。 ワークショップのご予約は株式会社新海畳店のホームページのお問い合わせフォーム、インスタまたはfacebookのメッセージからお願いします。
2023年06月16日
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模様替えランキングこんにちは。前回の投稿日を見て驚いている静岡の畳屋の姉さんです。 最近facebookとInstagramとTwitterへの投稿が多く、ブログが疎かになっていました。前回のブログの投稿はなんと昨年10月ではないですか! 以前、ブログしか読んでいないというお客様から、「暫く投稿されていませんが、どうかされましたか?」と、心配のお電話をいただいたことがるので気を付けなければ。 さて、昨年10月まで話をさかのぼるのも大変なので、今年になってからのことを書きます。 私は一昨年から月に一度、煎茶のお稽古に通っています。 煎茶の面白い所は、お茶そのものが季節(月)によって変わる事です。 夏は冷茶、冬はほうじ茶、玉露の月もあります。それによって茶器も、お茶を淹れる手順も変わります。(なのでちっとも覚えられません・・・。) 1月のお茶は「大福茶」でした。 「大福茶」とは、お正月に飲む縁起がいいお茶のことで、「人々に幸福をもたらすお茶」という意味があるそうです。地域によって多少違いがあるようですが、今回のお稽古では、抹茶茶碗に梅干しと結び昆布と塩を入れ、そこにほうじ茶を注いでいただきました。 梅干しは太陽、結び昆布は大地、塩は海を表しているそうです。このお茶碗の中に、なんと壮大な世界が凝縮されていることでしょう! 私は日本人のこのような世界観、自然との向き合い方が大好きですし、毎回お茶のお稽古で感心してしまいます。 そして1月のお茶菓子は「花びら餅」でした。 「花びら餅」とは、柔らかい求肥の中に紅菱餅と白味噌餡と牛蒡を挟んだ和菓子です。もとは歯固めの儀式に使われていたおせち料理だった為、新年の御菓子として知られるようになったそうです。 白味噌餡の甘さがとても上品で、牛蒡が驚くほど柔らかかったです。 床の間風の空間(和風の引き出しの上に龍鬢表と紋縁の畳を置いてあります)には、松竹梅と日の出と鶴と亀が描かれた掛け軸と、花瓶に活けられた水仙と、今年の干支である寅の土鈴がありました。 お茶のお稽古が無ければなんとなく過ぎていってしまいそうな日々。毎月私はここで、程よい緊張感と共に季節を強く感じています。
2022年03月10日
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模様替えランキングこんにちは。実家の襖に驚いている静岡の畳屋の姉さんです。 私の実家は多分昭和初期に建てられました。20年程前まで五右衛門風呂が、10年程前までかまどが健在でした。(かまどは今でもその気になれば使えると思います。) そんな家なので、あちらこちらが痛んでいます。 襖に関しては、全体的に茶色く変色していて穴が開いている箇所もあるのですが、私が記憶する限り張り替えたことがありません。つまり、少なくとも50年以上は張り替えていないということです。 3年程前から新海畳店で襖・障子・網戸の張り替えをするようになったので、先日、勉強の為に実家の襖を張り替えることにしました。 襖をお預かりする際、一番初めに行うことは現状観察です。 もしスムーズに動かない所があれば、場合によっては襖の枠を少し削ることもあります。 そして、そもそもお客様の襖が正しい場所に収まっているかを確認します。それから、襖の住所(襖1枚ごとの位置)を、枠の上部に「右右」「右左」等と書きます。 ところで襖には実に色々なタイプがあります。その造りや材料によって「本襖」「板襖」「段襖」等の呼び方があります。芯材は障子のような木の格子になっているもの、1枚の板になっているもの、段ボールでできているもの等があります。押入れの襖は、裏が板が出ているもの、雲花紙という紺色っぽい紙が貼ってあるもの等があります。 張り替える手順としては、先ず周囲の枠を外すものと、枠が外れないものがあります。襖紙の剥がし方も、張り替えたことがある襖と初めて張り替える襖で違うことがあります。 そこで、お客様の襖をお預かりしたら、まずじっくりと観察し、その造りなどを見極め、どういう手順で張り替えるかを考えます。 我が実家の襖は枠を外すタイプでした。ところが、今まで外したことがある枠の構造と違っていた為、もう少しで破壊してしまうところでした。 表面の襖紙を剥がすと、下にもう1枚、違う紙や布が所々貼られて補修されている襖紙が出てきました。 その襖紙も剥がすと、いわゆる「下地」の紙が出てきました。下地の紙はほとんどが新聞紙でできていました。日付を見るとなんと!「昭和5年1月8日 静岡民友新聞」と書いてあります! 墨で習字の練習をしてある新聞や葉書きも出てきました。葉書きの宛名は私の父の名前でしたが、住所が現在の番地と少し違いました。「この習字の練習をしたのは誰だろう?伯父さんかな?」「襖は誰が張り替えたのかな?」と想像を膨らませながら。 私は子どもの頃、母が障子を張替える手伝いをしたことがあります。更に昔は襖も自分で張り替えていたのでしょうか。職人さんがこのようなありあわせの紙や葉書きや布を使っていたとはちょっと考えにくいです。 下地の新聞紙まで穴が開いている所が何カ所かあったので、そのような所は桟だけにして、雲花紙を貼って補修しました。
2021年10月07日
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模様替えランキングこんにちは。古民家と温泉と顔ハメが好きな静岡の畳屋の姉さんです。 今日は9月24日ですが、今から書くことは7月22日の出来事です。もう2ケ月以上も経ってしまったのか~。 丁度東京オリンピックが始まった頃で、変則的な四連休の初日でした。その頃は、静岡県民が静岡県内に旅行すると、宿泊費1万円につき5,000円の補助が出るという制度がありましたので、それを利用して主人と二人で大好きな西伊豆に行ってきたというわけです。 始めに「伊豆文邸」に行きました。 母屋も土蔵二棟も、美しいなまこ壁です! この建物は明治43年の建築で、かつては呉服商が営まれていたそうです。多分、広くて長い土間に面した小上がりの畳に着物や反物が広げられ、お客様がその小上がりにちょこんと腰をかけて反物を見て商談したのでしょう。 土間の隅には珍しい「水琴壷(すいきんこ)」が置いてありました。高さ1mくらいの変わった形の壺で、「水琴窟」と同じ原理で滴る水の音が綺麗に響くそうです。 伊豆文邸のすぐ横には、足湯と顔ハメがありました。どちらも私の大好物です。 訪れたのが夕方だった為か、それともコロナウイルスの蔓延防止の為か(この頃はまだ緊急事態宣言は出ていませんでしたが)お客さんが私と主人だけで、周辺もひっそりとしていました。 緊急事態宣言が解除されたら、再び松崎町に活気が戻るといいなと思いました。 畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。障子、襖、網戸の張替えも始めました。株式会社 新海畳店
2021年09月24日
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模様替えランキングこんにちは。パワースポットを発見した静岡の畳屋の姉さんです。 前回のブログで、西伊豆の松崎町にある伊那下神社に、「琉球畳表の碑」と、畳表を織る道具「筬(おさ)」がある事を書きました。 伊那下神社には他にも観るべきものが沢山あります! まず境内に樹齢1000年以上の大銀杏の木!なんと2本もあるのですよこのクラスの木はまるで神様が宿っているかのような迫力と荘厳さがあります。 そして境内のあちらこちらにある木像。粗削りな感じが魅力的な木像は、なんと住職がチェーンソーで削って作ったものでした!この日もずっとチェーンソーの音がしていたので、何か改修工事でもしているのかと思ったら・・・。 資料館の展示物は内容が豊富で充実しているので、是非じっくり観てほしい所です。幕末に活躍した山岡鉄舟や清水の次郎長の資料もあり、今放送されている大河ドラマ、渋沢栄一さんのことなどを思いながら資料を拝見しました。 そして、書の作品が沢山展示されていたのですが、大抵こういうのって達筆過ぎて何て書いてあるのかわからないじゃないですか。それが殆ど何て書いてあってどういう意味かということが日本語と英語で解説されていました。私は特に気に入った言葉と、私の名前が入っている書の写真を撮ってきました。「淡如雲」(淡きこと雲の如し)=物事に執着しないで流れる雲のように 些細なことで心を痛め暗い気持ちで日々を過ごしていませんか。心が暗くなると取り越し苦労するだけです。如何なる時でも心の持ち方次第で変われます。ありのままの自分を認め、自分のできることをすればよい。「祥降」(ショウコウ)=幸福が来る。 松崎町の伊那下神社は、間違いなくパワースポットだと思いました。また行きます
2021年09月17日
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模様替えランキングこんにちは。前回のブログの投稿日を見て驚いている静岡の畳屋の姉さんです。 私は普段スマホからインスタグラムやTwitter、facebookに投稿することが多いのですが、しっかり調査し、考察して書きたいことは、デスクトップのパソコンからじっくりと時間をかけてブログに書きます。 株式会社新海畳店は7月決算。プラス残暑お見舞いを800枚程書いていたら、前回のブログ投稿が何と7月15日じゃあありませんか!もう9月ですよ!! というわけでかなり時差ネタではありますが、7月22~23日、西伊豆の松崎町に行ってきたときのことを書きます。 新海家は子供達が幼い頃から、ほぼ毎年海水浴の為に松崎町に出かけていました。 しかし、最近主人と二人で出かけることが多くなり、何度も出かけた松崎町の中でも「なぜ一今まで度も行ったことが無かったのだろう???」という所を狙って行くようになりました。 その中の一つ、新海家がよく行く「さくら」というお食事処のすぐ近く、長八美術館の隣の隣くらいに「伊那下神社」という神社がありました。今まで気にとめなかった神社に足が向くようになったのは、御朱印集めを始めたおかげです。 神社の駐車場の近くに湧水が豊富に流出している所があり、「神明水」という看板と、お水をいただくときの作法が書いてありました。空のペットボトルを沢山持ってお水をくみに来ている人もいました。 私達もお水をいただきました。とても冷たくて美味しかったです。今度は空き容器を沢山用意しようと思いました。 さて、御朱印はどこでいただけるかなと境内をうろついていると、丁度私と同じ目的で神社に来た女性が、神主さんと一緒に資料館に入っていくのが見えましたので、私も一緒に御朱印をお願いしました。 御朱印を待っている間、資料館を拝見しました。松崎町の歴史を中心とした大変充実した見ごたえのある資料館でした。 そして何といっても私達畳屋が無視できない、大変興味深いものが展示されていましたそれは琉球畳表と琉球畳を織る道具である「筬(おさ)」と「琉球音頭」の歌詞です。 昔、松崎町が畳表の産地だったということは、国指定文化財「岩科学校」に畳表の織機が展示されていることから知っていましたが、伊那下神社にもこんなにその足跡が展示されていたとは全く知りませんでした。 ところで、ただの縁無し畳のことを「琉球畳」と呼ぶ方がいらっしゃいますが、本来琉球畳とは琉球表が縫い付けられた畳のことを言います。 多分昭和初期くらいまでは縁無しの琉球畳は庶民の象徴でしたが、現在は琉球表用の「七島藺」を育てて琉球表を織っているのは、日本全国を探しても大分県で5件のみ。琉球表は大変貴重な高級品になってしまいました。 たまに古民家でかなり傷んだ琉球畳を見ることがあります。表替えをしてほしい、でも元と同じ琉球畳にするにはとてもお金がかかってしまう、というジレンマに陥ります。 そんな大変貴重な琉球表が、ここ静岡県の松崎町で盛んに生産されていたなんて!途絶えてしまったことが残念だし、誰かここで琉球畳表の生産を再開してくれないかな~なんて思ったりもします。 神主さんが、境内に「琉球畳表の碑」があること、昔は毎年琉球畳表祭が行われていたことなどを教えてくださいました。(続く)
2021年09月02日
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模様替えランキングこんにちは。念願の「ポツンと一軒家」に行ってきた静岡の畳屋の姉さんです。 またまた時差ネタです。 あれは確か昨年のこと?テレビ番組で人気の「ポツンと一軒家」と「ビフォーアフター」の合同企画のような特別番組が放送されました。山の中のポツンと一軒家をリフォームするという内容です。 その現場は静岡市葵区諸子沢。工務店の下請け仕事でしたが、なんとそのお宅の畳を弊社が担当させていただくことになりました 私はその放送を観た時からずっとそこに行きたいと思っていました。 弊社が作った畳のお部屋も見たいし、現場に行くまでのスリル満点な山道も、現場の周辺の茶畑が「黄金みどり」という黄色い茶葉なこともとても気になっていたのです。 そのお宅はリフォーム後、「黄金の茶の間」という名前でお茶を提供する場所になっていました。 お茶をいただくには予約が必要です。そして、茶畑に黄色い新芽がある時期は6月が限界?です。 ということで、5月にネットで予約を試みました。自分が行ける日で空席があったのは6月19日のみでした。 ところが、前日の6月18日からかなりの雨。「明日も雨のようですが、予約はどうしますか?」と確認の電話がありましたが、どうしても行きたかったので「私は雨でも構いません!」と伝えました。 翌日はやはり雨でしたが、これが残念なことではなく、とてもラッキーなことだったのです。 というのは、通常ならば半日で4組の予約をとっているそうですが、この日の午前中は他の予約客は雨の為キャンセルしたそうです。 それで、通常ならば「黄金の茶の間」の1キロ程下の方にある駐車場からスリルある細い山道を20~30分かけて歩いて行かなければならないのですが、この日の客は主人と私だけでしたので、家主の佐藤さんが軽トラックで上まで連れて行ってくださることになりました お陰様で道中も「黄金の茶の間」に着いてからも、佐藤さんと沢山お話ができました。 茶畑の黄色い茶葉は見事でした。 きっと晴天の時も素晴らしい眺めなのでしょうが、雨天でもやっとしている景色も素敵です。 佐藤さんが薪をくべて足湯の支度をしてくださいました。黄色い茶畑を眺めながらの足湯は格別でした。 縁側でお茶を4種類いただきました。 ハンモックも体験しました。 階段上にもあがってみました。 そして弊社謹製の畳。囲炉裏のあるお部屋です。 とても寛げるところでした。 また行きます。
2021年07月15日
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模様替えランキングこんにちは。夏にもう一度西伊豆に行きたい静岡の畳屋の姉さんです。 前回の続きです。 「旧依田邸」を出て、すぐ近くの「旧大沢学舎」に寄りました。「岩科学校」の校舎に似た感じの味のある建物でした。 そして、これまたすぐ近くの「山神社」にも寄りました。「神社」と聞いて御朱印をいただけるかと思いましたが、無人の神社でした。 ここの本殿には、仁徳天皇、大山祇命(おおやまつみのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)の三祭神が鎮座されています。暗くてよく見えませんでしたが、荘厳な雰囲気がありました。 鳥居の横には「繭霊大神の碑」があります。昔、養蚕農家の人々が、良質の繭が採れるように祈願した所です。 そのすぐ隣には、二十歳になった若者が背負って山神社の石段を上がり力自慢を競った力石が二つあります。ここは境内のパワースポットだそうです。 いつも畳を担いでいる主人がその力石を持ち上げようとしましたが、重くて断念しました。でもパワーだけはいただいたと思います。 山神社を出て、途中のお菓子屋さんで松崎町名物の桜葉餅をお土産に購入し、仁科港に向かいました。facebookの投稿で見つけた「沖あがり食堂」の「いか様丼」を食べる為に!どちらも面白い名前ですね。 「いか様丼」は、すし飯に青のりと烏賊の刺身と烏賊の刺身の醤油漬けと卵の黄身が乗っていました。天草入りのお味噌汁付きで、勿論美味しかったです。 主人は1日限定10食?のいか刺身定食を注文しました。烏賊が新鮮で透き通っていました。 沖あがり食堂を出て隣の売店に寄りました。新鮮なお魚がこんなに安くていいの?という値段で販売されていました。 私は小鯵が沢山入っている1パック140円のものを購入しました。翌日南蛮漬けにしていただきました。 今回の旅行で初めて大沢温泉と仁科港に行きましたが、もっと時間をかけて周辺を散策したいと思いました。今月のオリンピック連休か来月のお盆休みに行こうかな~。
2021年07月09日
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模様替えランキングこんにちは。温泉と古民家が大好きな静岡の畳屋の姉さんです。 前回の続きです。 立ち寄りの湯「依田の庄」からは、一旦外に出ることなく「旧依田邸」に移動することができます。途中に中庭となまこ壁の蔵などがありました。 「旧依田邸」は、今から300年前に建てられた母屋と、200年前に建てられた離れ、幕末に建てられた蔵3棟の併せて5棟が、平成22年に静岡県の文化財に指定されました。 中庭の池のほとりにイ草が生えていました!そういえば昔は松崎町はイ草の産地だったようです。近くの「岩科学校」の資料館に、畳表の織機が展示されていたのを見た覚えがあります。 階段の下が引き出しになっている!古民家でよく見るやつですね。 引き出し兼階段を上って2階に上がると、えんじ色の紋縁の畳の和室になっていました。襖もモダンな柄に張り替えられていて、お庭がよく見える居心地のいいお部屋でした。 更に母屋の入口の方に向かって行くと、やはり紋縁のお部屋が幾つもありました。紋縁の畳はお寺やお城ではよく見ますがこういう所で観ることはあまりありません。高級感がありますね。 でもちょっと驚いたことがあります。紋縁の紋の模様はは畳の端で切れてはいけないと思っていました。しかしここの紋縁はあえて(わざと?)紋模様の中央で切って、隣の畳と合わせて円形になるように作っています。畳の壁側の辺(「下前」といいます)の紋縁は畳の端から端まで紋で始まって紋で終わっているのに、お部屋の中央側の畳の辺(「上前」と言います)は紋が中央で切れているなんて・・・。 こういうやり方もあるのですね。 そしてこのお部屋の襖は真ん中に障子がはまっている襖でした。私はこのような襖を初めて観ました。 (どうやって張り替えるのかな・・・。大変そうだな・・・。) あ~、気が付けば畳と建具ばかり見てしまっています。職業病です。 ここのお部屋は何年か前までは宿泊施設として機能していたそうです。 母屋の入口は広い土間になっていました。小上がりに囲炉裏がありました。そして黒光りした太い大黒柱。上を見上げると同じく黒光りした太い梁!古民家の好きなポイントです。 そして、今は残っていませんが、大沢温泉「依田の庄」の駐車場に明治時代には木造3階建ての製糸工場があったとか。観たかったな~。 旧依田邸は見学無料です。館長さんともゆっくりお話ができてよかったです。(続く)
2021年07月07日
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模様替えランキングこんにちは。毎年1回は西伊豆に出かけている静岡の畳屋の姉さんです。 かなり時差ネタになってしまいましたが、5月15~16日、西伊豆に一泊旅行に行ってきました。 思えば今まで西伊豆に出かけていたのは8月の夏休みが8割、お正月休みが2割くらいだったでしょうか。この時期に西伊豆に出かけたことはほとんどありませんでした。 そこで今回は、幾つか行ったことのない所に行き、体験したことのないことを体験しました。 15日は堂ヶ島でトンボロ現象(干潮時に島まで歩いて行ける)と、洞窟巡り遊覧船を楽しみました。 トンボロ現象で現れた道は、石ころだらけで濡れている所もあるので、水陸両用の靴に履き替えてよかったです。やどかり、イソギンチャク、エビ、カニ、ハゼの仲間等が沢山いました。 洞窟巡りの遊覧船は、主人は初体験、私は二度目でした。何度乗っても面白いです。 宿泊先は土肥にしました。大きな花時計、手湯と足湯等、散策するにはいい所です。今回、和歌山牧水さんの像を見つけました。牧水さんも土肥がお気に入りだったのですね。 16日は松崎町に行きました。目的地は「大沢温泉 依田の庄」です。 こちらのことはある方のfacebookの投稿で知りました。どうやら県指定有形文化財旧依田邸の一部が日帰り温泉に改装されたようです。 古民家好きで温泉好きの私がここに行かないわけにはいきません! 温泉施設は令和2年に改装されたばかりだそうで、とても綺麗でした。入浴者の休憩室として和室が一室解放されていたので早速利用させていただきました。中庭が見えて寛げるお部屋でした。 温泉施設の奥の方には旧依田邸があり、無料で見学ができるので行ってみました。 ところで依田さんってどんな方だったのでしょう?パンフレットをもとに簡単に説明します。 依田家はそもそも武田信玄の家臣といわれ、武田家滅亡に際し伊豆に逃れ、大沢の地に居を構えました。江戸時代には庄屋として村民の生活を支えました。 19歳で11代当主になった依田佐二平は、弟、妹を養育しながら邸内に私塾大沢学舎を開き、近隣の子弟を教育しました。 また、維新政府の殖産興業政策を受け、伊豆で最初の製糸工場を建て、農家の豊かな現金収入の道を開きました。 更に奥伊豆に通じる天城峠を開通させたり、高等教育の場として私立豆陽中学(現県立下田高等学校)を創立しました。 弟の依田勉三は、慶應義塾で福沢諭吉とも交わり、北海道十勝平野の開拓を志し、十勝では「開拓の祖」として帯広市民の尊崇の念を集めているそうです。 なんだか大河ドラマを観ているようですね。渋沢栄一もそうですが、幕末~明治にはとてもエネルギッシュに世の中を変えていこうという人達がいたのですね。 次回は300年前に建てられた旧依田邸の母屋について書きます。
2021年07月02日
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模様替えランキングこんにちは。床の間文化を大切にしたい静岡の畳屋の姉さんです。 今月9日と21日、床の間の張り替えのお仕事がありました。 9日に張り替えた床の間は、天然イ草の引目表(一般的な縁付き畳の畳表)に無地の黒い縁でした。 21日に張り替えた床の間は、天然イ草の龍鬢表(天日干しして黄色く日焼けさせたイ草で織られた目の大きい畳表)に紋縁でした。稀少価値のある本格的な床の間です。 どちらの床の間も長さは1.5畳分ありました。 今時このように大きな床の間を目にするのは神社かお寺かお城か・・・。一般住宅では床の間自体あまり見かけなくなりました。これはとても残念なことだと思います。 私は昨年から月1回、煎茶のお稽古に通っています。 お稽古をするお部屋(和室)には、床の間がありません。しかし、和室の入口から一番遠い所にレトロで和風な引き出しが置いてあり、いつもその上にお花が飾られていて、壁には掛け軸がかけられています。 そこで私は、引き出しの上に、龍鬢表に紋縁を付けた床の間風の畳を置くことを提案しました。先生は提案を受け入れてくださったので、和室に小さい床の間風の空間ができました。 そこにどのような掛け軸とお花が飾られているのか、どんなお茶とお茶菓子が用意されているのかが毎月のお稽古の楽しみになりました。これぞおもてなしの心ですね。季節を敏感に感じ、それを楽しむ日本人の美意識にも毎回感心しています。 そして、床の間の方は上座、入口の方は下座という礼儀作法、距離感、所作・・・。 慎ましくも美しい日本人の心は、床の間のある和室で育まれると思います。 床の間に(無い方は床の間風置き畳を置いて)、お花や掛け軸などを飾って季節を演出して楽しんでみてはいかがでしょう。心が静かに豊かになります。
2021年06月21日
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模様替えランキングこんにちは。しずまえトライアスロンが無事に終わってほっとしている静岡の畳屋の姉さんです。 令和3年5月30日(日)、記念すべき第1回「しずまえトライアスロンn静岡」が、静岡市駿河区用宗で開催されました。 本来ならば去年の今頃開催される予定でしたが、コロナウイルス蔓延防止の為延期になっていました。今回はコロナ対策をしたうえでの開催となりました。 株式会社新海畳店の社長は3年程前からトライアスロンの大会に出場するようになりましたが、今回は選手ではなく実行委員会のメンバーとして、計画立案から準備、片付けまで裏方に徹しました。 コースの設定については、多分2~3年前から、安全に配慮してあれこれ考え、周辺住民、自治会、商店などのご理解を得ながら、何度か試走をして決定されたことと思います。前例のないことを初めてやるのは大変なことです。 実行委員会のコンセプトは「日本一優しい大会運営」だそうです。そこで社長はピン!ときました。この熱くて痛い用宗の砂利浜に畳を敷こう!と。選手に対するやさしさですね。 実は1年前、砂利浜に試しに畳を敷いてみました。敷く位置や枚数等確認したかったからです。それが延期になり・・・。大会当日は朝5時過ぎから張り切って畳を敷いて畳ロードを作りました。 私は8時半頃スタート付近に着いたのですが、応援に来ている人やボランティアの人、選手たちで会場は活気のある明るい雰囲気と適度な緊張感に包まれていました。 スタートコールはDJロニさん!「どうか皆さん、大きな拍手と心の声と笑顔で応援をお願いします!」というアナウンスと共に、1組目の選手達が畳ロードから海に入っていきました。 選手は約170名。男女混合で年齢別に3組に分かれ、時間差をつけてスタートしました。 今回の参加者で最高年齢の選手はなんと80歳だそうです スイムは750m。選手が泳いでいる近くを、水上バイクに乗った人や用宗のサップクラブの人等、大勢のスタッフが見守っていました。 暫くして、泳ぎ疲れた感じの選手たちが次々と畳に上がり、畳ローを通ってバイクのスタート地点に向かいました。社長は何度も畳の上の砂利を払っていました。 畳ロードは大好評でした 自転車で20km走った選手は、5km走って広野海浜公園のゴールを目指します。 ゴール周辺には地元のお店が数点売店を出していました。 そしてDJロニさんがゴールする選手一人一人のゼッケン番号と名前を読み上げ、その人なりの称賛を送ってくれました。ゴールする選手が途絶えた時にも大会に関するコメントや情報を喋ってくれて。私、すっかりロニさんのファンになりました! とにかく事故も怪我人もなく無事に大会が終了したことは何よりだったと思います。 来年以降もこの大会が開催され、用宗を中心に静岡が活性化することを願います。
2021年06月01日
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模様替えランキングこんにちは。イ草を美味しくいただいた静岡の畳屋の姉さんです。 私は毎月一度、西島邸のランチ会に参加しています。初めて参加したのは昨年の11月でしたから、今月で7回目になります。 西島さんの手料理は、自家製の無農薬野菜と発酵食品が多く使われていて、品数も多く、やさしい味付けです。いただいてみると、これはもう絶対に体にいいと思えるお料理です。 そこで2回目からは、最近新海畳店でパートで働いている姪っ子同伴で、3回目からはそれをききつけた姉も一緒に参加するようになりました。 姉は西島さんの糠漬けに感動し、それ以来、月一のランチ会がささやかな楽しみになりました。今月のランチ↓ さて、特筆すべきは、今月のランチにイ草が使われていたことです。そう、あの畳表の材料であるイ草ですよ!天ぷらに添えられたお塩とお茶に粉末のイ草が入っていました。イ草入りのお茶を味噌玉にかけてお味噌汁にしていただきました。↓ イ草はビタミンやミネラル、アミノ酸など38種類もの栄養素を含む緑黄色野菜です。抗酸化作用が強く、食物繊維が豊富です。 食材100gあたりの食物繊維は、ゴボウ6.1g、乾燥ひじき43.3g、そしてイ草は77.6gです! 2006年に発表された「健康・栄養食品研究」という学術誌によると、イ草を毎食後1.5gずつ14日間摂取した被検者が平均4.6cmウエストが細くなったとそうです。( 畳の製作過程で出た半端なイ草の畳表をムシャムシャ食べたい心境です。) また、イ草は日本最古の医書である「医心方」(984年丹波康頼)に薬草としての記述があります。 更に江戸時代に編纂された百科事典である「和漢三才図会」や薬草が記載されている「本草網目啓蒙」では、煎じて飲むと感染による炎症を抑え、水腫改善に効果がある、灰を飲用することで喉の疾患を和らげると書いてあるそうです。 イ草って、敷いても食べてもいい万能な植物なんですね!畳表には使えないような短いイ草をもっと食用に加工して販売すればいいのにな~と思いました。
2021年05月30日
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模様替えランキングこんにちは。1年振りに土いじり(陶芸)をした静岡の畳屋の姉さんです。 皆さんはGWいかがお過ごしでしたか? 私は久しぶりに主人と一緒に陶芸の工房に制作活動に行きました。主人はマグカップを作りたくて、私は小さな植木鉢を作りたくて。 なぜ植木鉢かというと...。 あれは4月18日(日)のこと、朝8時過ぎにヨガをするために街中に出かけたところ、青葉シンボルロードに長蛇の列ができていました。周辺のお店はまだ開店しておらず、人通りが無かっただけに、この行列が異様な光景に見えました。しかもこのコロナ禍で。 約1時間後、その人達は多肉植物を買いに来たのだという事がわかりました。皆さん籠に多肉植物の鉢を幾つも入れています。1会計あたりの個数制限があるらしく、何度も並びなおして購入している人もいました。 どうやらおうち時間が増えて多肉植物がブームのようです。そこで私は思いつきました。そうだ!小さな植木鉢を作って我が家の多肉ちゃん達を植え替えて、ミニ畳とセットで販売しようと。 まず4月29日、成型をしました。私の植木鉢は電動轆轤で、主人のマグカップは板作りで。 主人の作品のこだわりは、取っ手を斜めに付けたところです。飲むときにカップを傾けると取っ手が水平になる予定です。 そして5月8日、再び工房へ。私は電動轆轤で削りをしました。主人のマグカップは素焼きができていたので、「釉薬をかければ?」と言ったのですが、主人は結局おしゃべりをしてお茶を飲んでお菓子を食べて、近くに販売に来た生しらすを買いに行って食べて終了。 でも私はこの工房のこの自由さが大好きで、もう30年以上幽霊部員を続けているのです。 植木鉢、もう少し沢山作りたいので、また工房に行きます
2021年05月11日
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模様替えランキングこんにちは。一人でも温泉に出かける静岡の畳屋の姉さんです。 2月27日、この日は主人と一緒に「名湯御朱印帳」を持って静岡市清水区の「やませみの湯」に行きました。 主人が以前バイク(自転車)仲間とここに来た時、支配人さんと色々お話をしたり一緒に写真を撮ったりしたということで、こちらでも支配人さんを探してご挨拶をしました。そして畳の小物のお話をすると、どうぞ置いてくださいとのこと。ありがたいです。 ただ、この日は小物を持っていなかったので、また後日伺うことを約束し、温泉に入って「わさびコロッケ」をいただいて帰りました。 3月14日、この日は主人は器械体操のコーチの会合があったので、私一人で「やませみの湯」に出かけました。 そして早速売店に畳の小物を置かせていただきました。 これから月一でやませみの湯にも行きます! やませみの湯の駐車場周辺には春の花々が咲いていました。 次に行く時には新緑かな。
2021年03月22日
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模様替えランキングこんにちは。御朱印集めやスタンプラリーが好きな静岡の畳屋の姉さんです。 見ての通り、私達夫婦は温泉巡りが好きじゃないですか~って見えないし、見えたところであの人たちは温泉巡りが好きそうだなってわからないんです!(静岡で放送されているラジオK-mixの「モーニング ラジラ」のパーソナリティー、ずみさん風に読んでください。) 昨年11月に「さがら子生まれ温泉会館」に行ったとき、「名湯御朱印巡り」という冊子を見つけました。 静岡県内の11カ所の温泉御朱印シールを台紙の冊子に貼って集める形式のものです。 冊子の有効期限は始めに御朱印シールをいただいてから1年間です。 勿論、早速その冊子とシールをいただきましたよ。 3月7日(日)、名湯御朱印帳を持って静岡市葵区梅ヶ島の「黄金の湯」に行きました。昨年11月3日にここでイベントをさせてもらって以来でした。 支配人さんにご挨拶をしようと探すと、新しくできたバーベキュー棟にいらっしゃいました。 バーベキューをしている方々の中には、偶然主人の知人が二人もいらっしゃったので、バーベキューに飛び入り参加させていただきました。地元で捕れた鹿を食べたことが無いと言うと、鹿肉を用意してくださいました。感謝です。 バーベキュー棟ではピザ窯を作っている最中でした。今後が楽しみです! 丁度この日は車に畳の小物を幾つか積んでいたので、支配人さんに、これらを売店に置かせていただけないかと尋ねると、すぐにOKでした。早速売店に小物を置かせていただきました。 初の試みでどうなるかわかりませんが、少しでも売れるといいなと思います。 ところで黄金の湯は、お湯につかるとぬるぬるすべすべします。とてもお肌が潤った感じがします。 お風呂上りには畳の広間でお決まりのストレッチと体操をします。体全体が整いますよ!
2021年03月19日
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模様替えランキングこんにちは。お茶のお稽古で褒められた静岡の畳屋の姉さんです。 私は1年程前から月に1度(やらない月もありましたが)煎茶のお稽古に通っています。 煎茶道の面白いところは、ほぼ毎回お茶が違うことです。 夏は水で淹れる冷茶でしたし、冬はほうじ茶、1月は昆布と梅干を入れて飲む大福茶でした。 そして今回は初めての玉露でした。 玉露は低い温度のお湯で淹れるお茶なので、お湯を冷ます手順が加わります。しかも今回は初めての角盆。拭き方もいつもの丸盆とは違います。 お茶のお稽古をするお部屋は普通の(一般的な)和室です。床の間はありませんが、入口から一番遠い辺りに床の間に見立てた場所があります。 そこには和の雰囲気の引き出しが置いてあり、その上に弊社謹製の龍鬢表に紋縁を付けた畳が置いてあります。そこに毎回季節のお花と掛け軸が飾られているので、先ずそれを鑑賞するのが楽しみの一つです。 今回は掛け軸は立雛の絵、その斜め前に桃のお花が白い花瓶にいけられていました。 そしてお茶菓子はお雛様型の練りきりとぜりーの菱餅!可愛くて食べるのがもったいないくらいです。 掛け軸、お花、お茶、お菓子、全てのものが季節感たっぷりで美しい!それを五感を使って静かに味わう日本人の感性は素晴らしいと思います。「新海さん、お茶を始めてどのくらい経つ?」「丁度1年くらいです。」「1年経つとこうなるんだね~。」(褒められた) 次回のお茶のお稽古も楽しみです。
2021年03月05日
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模様替えランキングこんばんは。体重増加に恐怖を感じた静岡の畳屋の姉さんです。 2月2日は私の誕生日でした。一生に一度、誕生日が節分と重なりました。 プレゼントにケーキをいただいたり、誕生日会と称して外食し、デザートプレートを注文したり、歳の数だけ餃子をサービスしてくれるラーメン屋さんに行ったり・・・。そんな事が続いたら、体重がどんどん増えてしまいました。その増加のスピードに驚いたというよりは恐怖心が芽生えました。心を入れ替えてダイエットしなければ。 さて、昨年10~12月に行われていたスタンプラリーの続きです。 静岡県藤枝市の岡部宿大旅籠柏屋がチェックポイントになっていたので、12/13に初めて行ってみました。ここは登録有形文化財で、以前から気になっていた所でした。 まず初めに、別棟と屋外に展示されていた昔の御籠に惹きつけられました。 狭い籠の中には茣蓙が敷かれていて、小さい座布団とひじ掛けが置いてありました。まるで小さな和室のようです。 籠の周囲には畳表が付いていました。 それから母屋の歴史資料館へ。入口の土間に面して小上がりの畳の間があり、旅人二人(人形)が土間に足を下して腰かけていました。畳の上に三度笠と旅人の荷物と「野郎畳」という札が置いてありました。 (これが「野郎畳」?違う。これは目積表を使ったただの縁無し畳だ。)と心の中で思いました。 まもなく職員さんが見学者に説明に来てくださったので、とりあえず黙って聞いていました。 いよいよ畳の説明が始まりました。↓ 「野郎畳」は、本当はもっと太いイ草で織られた畳表の縁無し畳だということ、現在ではその太いイ草が入手しにくくなってしまい、本当の野郎畳を再現しようとするととても高価なものになってしまうこと、縁無し畳は庶民のもので、土間を挟んで向こう側の和室の畳には縁が付いていて、身分の高い人の部屋であることが説明されました。 職員さん、畳についてよく勉強されていました!説明を聞く前のモヤっとした気持ちが一変し、とても嬉しくなりました。 その他に、入口のくぐり戸が付いた大戸を毎日開閉していること、「蔀戸(しとみど)」と「半蔀(はじとみ)」の説明、急な階段を女中さんがお膳を持って昇り降りしたであろうこと、屋内の土間に井戸がある理由等、大変興味深いお話を分かりやすくしてくださいました。角度が急な階段↓これを和服でお膳を持って昇り降りするなんて私には無理!縁無し畳のお部屋の様子↓身分が高い人用の縁付き畳のお部屋(本座敷)↓台所↓江戸時代にこの建物ができた時には、この井戸は屋外にありました。道路拡張により建物が後退し、井戸が屋内に入ってしまったそうです。この方が使い勝手がよさそうですが・・・。 この日は一人で訪れましたが、今度は誰かを誘ってまた訪れたいと思いました。 スタンプラリーにつられて出かけるのも面白いものです。
2021年02月11日
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模様替えランキングこんばんは。一つ歳をとってしまった静岡の畳屋の姉さんです。 今まで、誕生日は2月2日というと「じゃあ節分の前の日だね。」と言われることが多かったのですが、今年は一生に一度、誕生日が節分になりました。こんなこともあるんですねぇ。 さて、話は昨年の12月に遡ります。家で新聞紙と広告を片付けていたら、「GO TO 第9号 スタンプラリー特集」と書いてあるチラシを発見しました。期間は10月10日~12月13日、静岡県中部の5市2町(静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、吉田町、川根本町)の観光施設等15カ所のスタンプを集めると、景品がもらえたり、抽選でプレゼントが当たるというものでした。 うわ~、気付かなかった!平日は仕事だから、スタンプが押せる所に出かけられる日はあと2~3日しかありません。それでも行けるだけ行ってみようと思いました。 今からその中の一か所、「グリンピア牧之原」について書きます。ここに行ったのは12月12日です。 大きな建物には、牧之原がお茶の産地になった理由と歴史、お茶の製造工程の解説、古い製茶の機械の展示、「深蒸し茶」の解説等盛り沢山のことが展示されていました。 ガラス越しにお茶工場とチョコレート工場を見学できるエリアもありました。 別棟には売店があり、お茶の葉は勿論、お茶のスイーツや関連商品が販売されていました。抹茶の濃さが7段階もあるジェラードで有名な「ななや」さんもありました。そこそこ濃い抹茶のジェラードを食べましたよ。 外には色々な種類のお茶の木が栽培されている畑とハウスがありました。お茶の木には白い花が沢山咲いていました。 庭にはお茶の仲間である椿も花を咲かせていて、丁度見ごろでした。 季節によってはお茶摘み体験もできるようです。 私も主人も初めて行きましたが、なかなか面白かったですよ。 私達は帰りに「さがら子生まれ温泉」に寄って帰りました。P.S茶箱を利用したこんな椅子?がありました。
2021年02月03日
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模様替えランキングこんばんは。やっとお正月気分を味わった静岡の畳屋の姉さんです。 畳替えをさせていただいたお客様のご縁で、私は去年から月に一度煎茶道のお稽古に通っています。 大体いつも先生一人と生徒二人(私と、煎茶道の先輩生徒Mさん)の少人数でお稽古しています。場所は先生のお宅の普通の和室(茶室ではありません。床の間はありませんが床の間に見立ててミニ畳にお花と掛け軸が飾ってある所はあります。)です。 毎回お稽古の度に掛け軸とお花が変わっていて、お部屋に入った瞬間にいつもそれに見とれてしまいます。 今日の御軸には、初日の出と鶴のつがいと亀と松竹梅が描かれていました。そしてその斜め前には青磁の花瓶に長くすっと伸びた黄梅と松と水仙と千両が生けられていて、水仙の香りが部屋中に漂っていました。 先生が「四種類になっちゃったけれど・・・」とおっしゃっていましたが、掛け軸とのバランスや季節感溢れる演出に、どの花も枝も外すことは難しいと思いました。 お茶そのものも毎月違います。夏は2回冷茶のお稽古をしました。その時の茶器はガラスの器でした。 今日は今年最初のお稽古日なので「大福茶」を習いました。 「大福茶」とは新年の喜びとその年の無病息災を願って飲むお祝い茶で、縁起のいいお茶です。 起源は平安時代で、空也上人が疫病が流行していた京の都で病人にお茶を振舞い、それによって多くの病人が回復したとか。これにあやかり元日にお茶を飲む習慣が広まったそうです。 梅干しと結び昆布に煎茶を注いで飲むのですが、地方によっては山椒や黒豆が入っていたり、煎茶ではなく玄米茶やほうじ茶でもいいそうです。 今日のお稽古では、煎茶の葉をほうじ器でほうじ、梅干しと結び昆布と塩を茶碗に入れて、そこにほうじ茶を注ぎました。 梅干しは太陽を、結び昆布は地平線を、塩は海を表すそうです。 お茶菓子は「初みそら」という名前の羊羹のようなお菓子でした。上の方がうっすらとピンク色で、これは初日の出の前の空が明るくなってきた様子を表現しているそうです。下の方は茶色っぽくて甘くて柔らかい黒豆が入っていました。大地や実りを表していると感じました。 お茶碗は富士山の柄のものと、日の出を表した柄のものと、椿が描かれたものがありました。どれも大振りでお正月らしい茶碗でした。 掛け軸、お花、お茶、お菓子、茶碗、全てのものから季節と自然とそれを慈しみ感謝する日本人の感性が感じられます。 作法はなかなか覚えられませんが、適度な緊張感と、心静かにお茶と御菓子と季節を味わうこの時間が私は大好きです。 大晦日も元旦もなんだかバタバタしていて、忙しいまま流されて今日まで過ぎてしまいましたが、煎茶のお稽古でやっと心底お正月を祝う気持ちになれました。 先生のおっしゃった「生活に句読点は大切。」という言葉が心に響きました。お茶のお稽古の時間はまさに「生活の句読点」ですね。
2021年01月23日
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模様替えランキング今年もよろしくお願いします。年末年始が忙し過ぎる静岡の畳屋の姉さんです。 わかっているんです。毎年こうなるって。でもなかなか「前もって」「早めに」ができなくて。ブログもなかなか書けなかったので、今から去年の11月に遡って書きます。 前回のブログで、静岡市清水商工会主催の「個店塾」で、望月人形さんにお雛様のお話を伺ったことを書きました。 お雛様のお話を伺った後、同じく「個店塾」の2講座めを受講しに、すぐ近くのさんに行きました。こちらの塾のタイトルは「桜えびしらす紅白ピザ作り体験」です。 お店に行くとピザの生地はもうこねて発酵されていたので、それを丸く薄く伸ばすところからやりました。 そこにピザソースを塗って、桜えびとしらすとチーズを乗せてピザ窯で焼いていただきました。 焼き上がりを待つ間、予定外に桜えびのかき揚げも教えていただきました。 かき揚げは家で作ってもバラバラになってしまったり、サクッと揚がらずにべたっとしてしまうので、コツをきけて良かったです。 揚げたての桜えびのかき揚げと焼きたてのピザは美味しかった~!全部は食べきれなかったので、半分くらい持ち帰りました。 桜えびしらす紅白ピザとしらすピザ合計2枚と桜えびのかき揚げ2枚を作らせていただいて材料費500円のみって、超お得じゃないですか! 受講生は主人と私と女性2名の計4名のみ。定員4名でしたので、参加できてよかったです。 家でもかき揚げを復習しようと思います。
2021年01月09日
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模様替えランキングこんにちは。畳からの知識欲が止まらない静岡の畳屋の姉さんです。 先月、ヨガの先生から静岡市清水商工会主催の「個店塾」のことを伺いました。主に清水区の様々な分野の個人店が、得意分野の講座を開催するものです。 私は、ヨガの先生が開催する「マスクスプレー作り体験」も気になりましたが、「多肉植物の寄せ植え」も「アロマタッチテクニック」も「ラテアート講座」も「桜えびしらす紅白ピザ作り体験」も気になりました。 中でも一番気になったのは「お雛様のお話」でした。講座の説明文「私達の身近にあって意外と知らないお雛様。元のモデルは誰?男雛は向かって右?~」 それそれ、いつもどちらだったか迷うんですよ。これはお話を伺わなければ! でも本当のことを言うと、お雛様が座っているきらびやかな台(八重畳)の方が気になっていたのかもしれません。いつもながらの職業病です。 11月22日の午前中、主人を誘って清水区由比の望月人形さんにお雛様のお話を伺いに行きました。 お雛様は元々禊(みそぎ)の時に使われた草木で作られた人形(ひとがた)でした。それが雛遊び用の立雛になり、座った「寛永雛」➡きらびやかな冠の「享保雛」➡「次郎座衛門雛」➡「有職雛(ゆうそくびな)」➡「古今雛」(江戸~明治)になりました。ここまでは男雛が向かって右です。 ところがその後、皇室の儀式に合わせて男雛が向かって左になったそうです。 ちなみにこのお雛様の台は、ござを八重に重ねた「八重畳」といい、そこに付いている縁は「繧繝縁(うんげんべり)」といいます。本来ならば天皇、三后、上皇しか座れない玉台です。 ということは、やはり現在のお雛様のモデルは天皇陛下、皇后陛下ですね。 この男雛の左右問題の他に、五節供(旬)の話、お雛様の衣装や道具の説明、陰陽五行説のお話等、とても内容が濃くて勉強になることばかりでした。 また友人を連れてお話を伺いに行きたいです。
2020年12月26日
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模様替えランキングこんにちは。期間限定が大好きな静岡の畳屋の姉さんです。 前回のブログまで3回にわたり法多山のことを書いてきました。今日はその法多山シリーズの最終回(かな?とりあえず一旦終了します)、法多山のライトアップのことを書きます。 法多山のライトアップは11月21日~12月13日でした。その期間限定、しかも17時~夜間限定で、墨に金泥粉が混じった特別な御朱印があるということで、行こうかな~、どうしようかな~、いつ行こうかな~と思っているうちに12/13の最終日を迎えてしまいました。 この日は午後、長男が出演する吹奏楽の定期演奏会が清水マリナートで行われました。主人と演奏会を満喫した後、法多山に直行しました。 東名高速道路を西に向かって走っている時、夕焼けがとても綺麗でした。 法多山の参道は、青や緑や黄色等、様々な色のライトが点在していてそれはもう幻想的今まで色々なお寺やお城、桜等のライトアップを観てきましたが、こんなにカラフルなライトアップは初めてかもしれません。 参道の途中には、竹筒に穴が開けられた灯りが並んでいるエリアもありました。 そして本堂前のライトには華やかな和傘が とても工夫されたライトアップで感動しました! そしてお目当ての一つ、期間限定の特別な御朱印もGET(左側です↓) お土産に紙に書かれている御朱印を購入できるかと尋ねたところ、これはお詣りした人のみということでした。 ちょっと頑張って観に来てよかったです!
2020年12月16日
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模様替えランキングこんにちは。限定販売の厄除けだんごにつられて出かけた静岡の畳屋の姉さんです。 11/7に「厄除け茶だんご」を購入した際、11/28~12/6に期間限定の「厄除け栗だんご」と、店内お召し上がり限定・数量限定で「厄除けみたらしだんご」が販売されることを知り、11/29に買いに行こうと決めていました。 どちらも整理券販売が8時~で販売が10時~という情報を得たので、9時頃法多山に到着すれば、店内で「厄除けみたらしだんご」を食べて「厄除け栗だんご」をお土産に持ち帰られるだろうと思っていました。 ところが、9時過ぎに参道に着いた時には参道の隅に長蛇の列!しかも皆さんかなりの防寒着を着込み、中にはレジャーシートや小さな折り畳み椅子を用意して並んでいる方も そして目的の一つ、「厄除け栗だんご」の整理券はすでに終了していました。 仕方がないのでせめて「厄除けみたらしだんご」だけでも食べたいと早歩きで進みました。 本来ならば先ず本堂にお参りをし、それからお団子を求めるべきですが、人の集まり具合と動きを見て、これは先ずお団子の整理券を買いに行かないと買えなくなると判断しました。 そして券売機と売店の前に行ったとき、これは主人と協力しないと買えなくなるという更なる危機感を感じ、主人は売店の行列に、私は券売機の行列に並びました。 主人の行列の方が進む速度が速くてヒヤヒヤしてしまいましたが、どうにか整理券を購入して売店入口まで進んだ主人に走って届けた頃に「厄除けみたらしだんごは売り切れました。」の放送が。ギリギリセーフでした。 初めていただく「厄除けみたらしだんご」。柔らかくて美味しかったです。寒い中、行列に並んでいたので、温かいお茶も有難かったです。 このとき「厄除け栗だんご」を購入される方はまだ寒い参道に並ばれているようでした。どうやら「厄除け栗だんご」と「厄除けみたらしだんご」は、それこそ家族や友達と連携して協力しないと両立はできないようです。 私達はお腹が温まったところで本堂にお参りに向かいました。 11/7に訪れた時よりも紅葉が赤くなっていて、更につわぶきやさざんかが咲いていて綺麗でした。 帰り道、近くを歩いていた人が、「厄除け栗だんご」を持っている人に「何時から並んだのですか?」と尋ねていました。これは興味深い質問ですね。なんと、答えは「僕は6時半から並びました。でももう100番くらいでしたよ。」これを聴いた時、「厄除け栗だんご」は諦めようと思いました。 あと気になるのは11/21~12/13のライトアップの期間限定の、文字がキラキラ光る御朱印です。夜は寒いし、どうしようかな・・・と現在悩み中です。
2020年12月08日
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模様替えランキングこんにちは。法多山の奥深さを垣間見た静岡の畳屋の姉さんです。 私は恥ずかしながら、今年9月に久しぶりに法多山に訪れるまで、「法多山=厄除け団子を売っているお寺」という曖昧なイメージしかありませんでした。 そこに「尊永寺」という名前があったことを今更知ったのですが、更に境内に他の名前のお寺や神社があることを、訪れて初めて発見したのです。 尊永寺の本堂に向かって右の手前には「諸尊堂 北谷寺」がありました。 靴を脱ぎ、木の階段を数段登って天井を見ると、かなり色褪せてはいましたが正方形に格子で仕切られた中に円形で草木の絵が描かれていました。 中央には葵の御紋と干支の絵が描かれていました。 天井近くの壁に、「歩兵第十八?隊出軍之図」という板絵が飾られていました。 奥の方には格子に金網が張られていて、しかも薄暗かったのですが、「子安観音菩薩」「青面金剛」「聖徳太子」「神変大菩薩」「卯歳文殊菩薩」「酉歳不動明王」「辰巳歳普賢菩薩」・・・沢山の仏様がいらっしゃいました。 調べてみると、この「諸尊堂 北谷寺」は安政4(1857)年に建立されたもので、旧本堂だそうです。こじんまりとした静かな空間の中に多くの絵画と仏像と歴史が詰まっています。このお寺については更に勉強したいと思いました。 尊永寺本堂の向かって左の少し下がった所には「二葉神社」がありました。小さな赤い鳥居が沢山並んでいます。ここは女性の守り神です。 もっと下がった所、だんご茶屋の奥の方には「不動明王像」と「蛸薬師堂」があります。 この迫力ある不動明王は、「一意一願」といって、一つの願い事を熱願すれば必ず成就するそうです。(一つだけか・・・。難しいな・・・。) 蛸薬師は美肌や皮膚の病の平癒にご利益があるそうです。(こちらは何度もお詣りしないと・・・。) このブログに掲載した画像は、11月7日に撮影したものです。この日、11/28~12/6に秋限定の「厄除 栗だんご」と「厄除 みたらしだんご」が販売されることを知り、11/29に再び法多山に出かけたのでした。 (つづく)
2020年12月04日
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模様替えランキングこんばんは。やっとブログを書けるようになった静岡の畳屋の姉さんです。 10月12日、(株)新海畳店の敷地内西側にあった畳のショールームから北側の道を挟んで斜め向かいの新ショールームに引っ越しました。それからネット環境を整える工事に一か月以上待たされてしまい、ようやくパソコンでホームページを更新したり、ブログが書けるようになりました。 というわけで、久々の投稿です。 日付はかなり遡って9月20日(日)のこと。法多山尊永寺のインスタで「星満夜」というイベントが行われるのを知りました。夜空にスカイランタンを沢山上げるそうで、境内にマルシェも出ると。 そこで、何十年振りに主人と法多山に向かいました。 夜空にスカイランタンが上がるなら、夕方法多山に行ってそのまま暗くなるのを待てばいいと思い、御朱印帳を用意し、厄除け団子も買う気満々で行きました。 ところが、16時過ぎに到着したら、御朱印もお団子も終了していました。スカイランタンが上がるのにはまだまだ時間がかかるし、結構人出も多かったので、その日は不完全燃焼のまま帰宅しました。 次に法多山に行ったのは11月7日(土)でした。この日は「お茶湯日(おちゃとうび)」であり「正観音御縁日」でした。 この日は尊永寺本堂近くで甘酒とお茶と神棚に捧げるお茶の枝と杉の枝のサービスがありました。 そしてこの日は、普段は白いお餅の厄除け団子が緑色の茶団子になる日でした。 お茶湯日は2/28、3/4、4/18、5/18、6/18、7/10、8/24、9/20、10/19、11/7、12/19です。 日によって違いますが、お茶湯日にお参りをすると、90日~6000日お参りしたのと同じだけの御利益があるそうです。 お茶湯日は大体月に1回ありますが、それが土日になるとは限らないので、11/7が土曜日だったのは貴重でした。初めて厄除け茶団子を買うことができました。 そして、ラッキーなことに御朱印も期間限定の紅葉の印が押してある特別バージョンでした。 (続く)
2020年11月29日
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模様替えランキングこんばんは。なかなかブログを書く時間が作れなくて夜中に会社に来た静岡の畳屋の姉さんです。 8月のお盆休みの少し前、私の姉から「お父さんの部屋の畳にカビが生えちゃった!どうしたらいい?」と連絡がありました。そこで、お盆休みに社長と一緒に私の実家の畳を綺麗にしに行きました。 私の実家の父は大正13年生まれの96歳。昨年5月に誤嚥性肺炎で救急搬送されて以来、病院、老健施設、福祉施設等のお世話になりながらどうにか暮らしています。 現在は福祉施設に入所しているのですが、そこは最長3か月しか入所できないので、3か月お世話になると1か月は自宅で生活し(その間もデイサービスやショートステイにはお世話になるのですが)その1か月が過ぎるとまた3か月入所という生活を送っています。 さて、問題の父の部屋ですが、父が5月中旬から6月中旬まで過ごした後はそこに出入りする人が殆どいなくて、窓の開け閉め等もされなかったのです。そして7~8月の長雨と猛暑。気付いたらカビが生えていたということです。 父の部屋の畳は、最近表替えをした畳と古い畳が混在していましたが、古い畳にはカビが生えていなくて、新しい畳に集中していました。新しい畳の方が湿気を沢山吸い込んでしまうのですね。 カビた畳は社長が担ぎ出し、庭を通って駐車場のコンクリートの上に広げられました。 まず亀の子たわしで全体をブラッシングし、アルコールを霧吹きで吹き付け、ボロタオルで拭きました。縁の際は特に念入りに。あとは日に充分当てて乾燥させました。 これでひとまず解決しましたが、同じ条件を繰り返せば、またカビは生えてしまいます。特に父の部屋は、ガラス戸1枚隔てて庭に接しています。つまり湿気が上がってきやすいのです。 そこで対策としてエアコンを取り付けました。姉には時々エアコンをつけたり窓を開けたりするようにと伝えました。 今月半ばに父が実家に帰ってきます。その時まで居心地がいいように部屋を整えておきたいです。
2020年09月05日
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模様替えランキングこんにちは。古民家が大好きな静岡の畳屋の姉さんです。 6月28日(日)、facebookのイベントページで、静岡市葵区水見色にある古民家カフェにセラピストが来るというのをみつけ、社長とお茶をしに出掛けました。 ナビを頼りに山道を行くと、「お茶農家の古民家カフェ」という看板を見つけました。 母屋の手前に作業小屋をリノベーションしたようなお店があり、何人かのお姉さま方が忙しそうにお茶の準備をしていました。facebookを見て来たことを伝えると、セラピストさんが朝の大雨の為に来なくなったと・・・。でもせっかくなので、お茶と御菓子のセットを注文し、母屋の方で待ちました。 鴨居の上に掛けられた書、古めかしい小さな引き出し、一部摺りガラスの鍵をぐるぐる回す式の戸・・・。上から下からきょろきょろ見ては写真を撮影しました。お座敷の各テーブルには小さな花瓶にその辺に咲いているようなお花がセンスよく飾られていました。 私達は廊下に設けられた席に座りました。お庭もその向こうに広がる山の景色もなんだかほっとしました。 畳は比較的綺麗で、畳表は天然い草でした。あ~よかった。こういう所に来て化学表が使われているとがっかりしてしまいます。でもあるんですよ、そういう所が。 私は「極上やぶきたと干し柿とマーマレード」のセットを、社長は「つゆひかりと抹茶アイス」のセットを頼みましたが、どちらのセットにもきゅうりの酢の物とメロンが一口付いていて、ちょっと得した気分になりました。 お茶は一煎め、ニ煎め・・・とその都度味が変わりました。五煎くらい飲んだところで、急須に炒った玄米を入れてまた味わいます。「極上やぶきた」と「つゆひかり」も飲み比べました。「極上やぶきた」の方が苦みが強かったです。 是非またゆっくり行きたいと思いました。
2020年07月20日
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模様替えランキングこんばんは。最近毎日針仕事をしている静岡の畳屋の姉さんです。 4月は毎日のように襖の張替えをしていましたが、それが一段落した5月はずっと畳縁で小物を作っていました。小物作りはずっと前からやりたかったのですが、なかなかそれに専念する時間がとれなかったのです。 まず着手したのはコサージュとブローチです。数冊の手芸本やネットを見て、色々な方法でお花を作ってみました。 次に作り始めたのはバッグです。裁縫があまり得意ではない私にはちょっとハードルが高いものでした。 そうこうしているうちに6月になりました。畳縁と毎日のように格闘している私を見て、社員の山崎君が、「畳縁でマスクケースって作れませんか?」と提案してきました。山崎君のお子さんが、マスクをその辺に置くのが気になるとのこと。「マスクケースの蓋はどうしようか?」「二つ折りで四隅をボタンで留めるような形でどうでしょう?」 せっかくの社員からの提案をスルーするわけにはいきません。すぐに試作して社員に見せました。 皆の反応が良かったので、早速facebookに投稿し、量産開始です。 暫くして社長が「い草入りのマスクケースはできないかな・・・。」と言うので、早速い草入りのマスクケースもを作りました。 い草は抗菌作用があるのと、いい香りがするので、そこにマスクを入れたら香りも移ると思います。 するとこのマスクケースが評判になり、毎日のようにお問い合わせや来客が ありがたいことです。 これからの季節は暑くなるので、マスクを外せる時には外した方がいいです。(熱中症対策です。) では、外したマスクはどこに置きますか? マスクケース、重宝しますよ!
2020年06月20日
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模様替えランキングこんにちは。面白いお店を見つけた静岡の畳屋の姉さんです 5/31(日)午前中、県立美術館にバウハウス展を観に行った後、「園庭カフェ」に向かいました。午後13時~「園庭カフェ」で英会話のプライベートレッスンを受講する為です。 英語の永田先生に教わった「園庭カフェ」。お食事もできるということでしたので、早めに行くと、そこには「炎のギタリスト」こと原さんがいらっしゃいました。丁字屋さんの寄席のイベントや、蒲原の木下邸のイベントで原さんの演奏を聴いたことがあります。原さんが「園庭カフェ」の店主さんだったのですね! 「園庭カフェ」は元幼稚園の園舎を利用しているようです。園庭カフェの他に、手作りの小物や古着を販売しているお店もありました。 店主の原さんに元保育室の畳の間に案内されました。すでに乳幼児を二人連れたご夫婦がお食事されていました。このくらいのお子さんを連れて外食するには本当にいい所です。 お食事メニューは、ランチプレートとカレーライスの2つのみ。主人と一つずつ頼んでシェアしました。 発酵玄米、ハンバーグ、澄まし汁もとても美味しかったです。 ランチの後、私だけ「園庭カフェ」に残り、コーヒーをいただきながら英会話のプライベートレッスンを受けました。 プライベートレッスンのいいところは、レッスン内容をリクエストできる所です。「英語で畳の説明をしたい」とリクエストをして予習していったので、とても有意義な時間になりました。 園庭では先程の親子と原さんが竹とんぼを飛ばして遊んでいました。微笑ましい光景でした。 また行こうと思います。
2020年06月05日
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模様替えランキングこんにちは。久々に濃い一日を過ごした静岡の畳屋の姉さんです。 5/31(日)、静岡県立美術館に「バウハウス展」を観に行きました。 「バウハウス」とは100年前のドイツの美術学校のことです。近代美術を勉強する時に避けては通れない「バウハウス」。しかし私はよく理解していないという自覚があったので、この展覧会は絶対に観に行きたいと思っていました。 展示内容は、「バウハウスの教育」として7人の芸術家の授業内容や作品、「工房教育と成果」として家具、金属、陶器、織物、壁画、彫刻、印刷・広告、版画、舞台、建築の工房と作品、「バウハウスの日本人学生」として4人の日本人芸術家の作品等、盛り沢山な内容でした。 私が一番強く印象に残ったのは「アルバースの授業」のコーナーです。 彼は特に材料研究に力を入れました。これは、次の段階である工房教育の土台となります。材料そのものを精密にデッサンさせる時には、先ず材料を触らせてからデッサンさせたそうです。(なるほど! 畳を作る前にまずはその材料を徹底的に理解するということですね。) 展示されていた「触覚板」には、目積表の畳や洗濯板もありました!(日本で再現されたものです。)残念ながらコロナウイルス感染防止の為、「触覚板」に触れることはできませんでしたが。 そして彼の授業のキーワードは「経済性」です。 素材の特性を活かし、材料を無駄なく使い切ること、最小の工程で最大の効果を得ることが求められました。(なるほどなるほど。これは全ての製造業に言えることですね。) よく知られる課題に、紙を扱う演習があります。ここでは加工法を「切る、折る、曲げる」に限定しており、材料(紙)を残したり、後から付け加える(糊などで貼り付ける)ことは禁じられました。こうして紙という材料の新たな可能性を試行錯誤させます。この授業で学生たちは、生涯にわたって影響を及ぼすような創造力を引き出されます。 確かに、ほんの少し条件や制限が与えられると、人はそれでもなんとかしようと創造力を働かせて工夫しますね。 長い試行錯誤の末に世紀の大発見だと思ったものが、実はすでに知られていたと学生が気付いたとしても、それは失敗ではない。アルバースは述べている。「究極的な成果は、学生がみずから獲得し、それゆえに彼のものになった経験自体なのだから。(以下、略)」 大変学ぶ所が多い「バウハウス展」でした。 「バウハウス展」のエリアを出ると常設展があります。静岡県立美術館が所蔵している作品が定期的に交換されて展示されているのですが、そこになんと、大学の時の恩師で今でも「めぐるりアート」や懇親会でしばしばお会いしている白井先生の作品がズラリと展示されているではありませんか! 「せんせ~!」と思わず駆け寄ってしまいました。 (続く)
2020年06月03日
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模様替えランキングこんにちは。襖の張替えのクオリティーが上がった静岡の畳屋の姉さんです。 時間(日数)制限、人材、環境・・・人は追い込まれると知恵が出てくるものですね。 そして、毎日毎日緊張感をもってやり続けるとクオリティーが上がります。 始めのうちは、張り替えた襖が翌日になったら角に皺が出ていてやり直し、ということが数枚ありましたが、やり続けるうちにそのようなことが殆ど無くなりました。 糊の濃さ(加える水の量)や練り方、塗り方も、毎日数をこなしていくうちに適切な頃合いがわかってきました。 襖の張替えは、古い襖紙を剥がして本体を綺麗にしたら、「茶チリ紙」という薄い紙を下張りします。 茶チリ紙は周辺1cmしか糊を付けません。そこで、サイズが同じ茶チリ紙数枚をこのように↓1cmずつずらして置いて糊を刷毛で塗ります。そうすると2枚目以降は2辺だけに糊を塗ればいいです。 茶チリ紙を貼ったら1日ゆっくり乾かします。貼った日よりも乾燥して紙が縮むのでピンとなっています。 茶チリ紙を貼った襖を乾燥させている間に、次に貼る襖紙を襖のサイズに合わせて切って準備をしておきます。同じサイズの襖が数枚ある場合は、数枚の襖紙をキッチリ重ねて、1アクションで数枚同時に切ります。 糊は、外側約1cmに塗る濃いめの外糊と、その内側全面に塗る水のようにシャビシャビした中糊の2種類を用意します。 新海畳店では、外糊担当者と中糊担当者を決め、綺麗にした作業台に伏せて置いた襖紙に二人がかりで糊を塗り、そこに下張りした襖を置いて「せーのっ!」でひっくり返してブラシをかけて襖紙の下の空気を抜き、外糊が付いた部分をしっかりと本体に抑え付けます。 下の画像は、糊をしっかり押さえ付けるときに襖紙を汚さないように、茶チリ紙の切れ端を角に当て、その上を指でこすっているところです。 糊をどこから塗り始めるか、作業台をどちら回りで回るか、2人でやるのと3人でやるのとどちらが効率的か・・・。ここでも試行錯誤を繰り返して最善の方法が定まってきました。 今まで畳の製造しかしてこなかった社員も、襖の張替えがある程度できるようになりました。 株式会社新海畳店は、今後納期が短い大量な襖の張替えの仕事が来ても、自信をもって対応できます
2020年05月08日
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模様替えランキングこんにちは。連休中も出社してパソコンに向かう静岡の畳屋の姉さんです。 まず行うことはメールのチェックです。沢山の迷惑メールを含むメールを慎重にチェックしていくと、ありました!ホームページからのお問い合わせメールが。ホームページをリニューアルしてからボチボチ来るようになりました。 さて、大量の、しかも納期がシビアな襖替えをいかに効率よく綺麗に進めるか。 前回のブログでは、弊社独自のルールを作ったことを書きました。 それ以外にどんなことをしたかというと・・・。その1=道具の購入・刷毛を2種類買い足しました。特にこの「中糊用」の大きな刷毛は優れものでした。使い心地が今まで使っていた刷毛と全然違います。一度に多くの水分を含むため、糊の継ぎ足しの回数が少なくて済み、幅も広いので一回のストロークで広い面積の糊が塗れます。・取っ手の釘抜きを2種類購入しました。今までは「縁敷き」(裁縫用具の「目打ち」のようなもの)とバールとペンチで釘を抜いていましたが、これで楽に早く抜けることが増えました。その2=作業環境の改善・車庫の車を移動し、作業台を2台直角に配置し、トラックの荷台を切った襖紙と襖置き場にしました。糊を使い始めたら、車庫には風と埃が入らないように締め切って作業を行いました。その3=ストッパーの装着・万力と巨大クリップでアクリル定規を固定し、枠を外す作業をやりやすくしました。その4=作業ベルトを装着し、道具は常に身に付けました。 「塵も積もれば山となる」 少しの工夫と改善でも積もればかなりの時間短縮になります。そして、道具は拘るべきと痛感しました。(続く)
2020年05月06日
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模様替えランキングこんにちは。ようやく残業から解放された静岡の畳屋の姉さんです。 4月は残業と休日出勤の嵐でした。なぜならば、2年くらい前からぼちぼち襖・障子・網戸の張替えを始めた株式会社新海畳店に、未だかつて経験したことのない程、短期間で大量の襖の張替えの仕事が入っていたからです。 襖の張り替え作業は、その襖の造りによって周囲の枠を外すものと外さないものがあります。今回の張替えは枠を外すタイプでした。 襖は畳程シビアではありませんが、部屋や場所によってサイズが異なります。なので、外した枠は襖紙を張り替えた後は必ず元の襖に取り付けなければなりません。 そこで弊社独自のルールを幾つか作りました。ルール1=枠を外す時には天(襖の上部)を東に向け、表を上にして作業台に平置きする。ルール2=枠を外す前にマスキングテープを1本1本の枠に貼って「上」「下」「左」「右」を明記する。ルール3=外した釘は決めた箱の中へ。枠は丁寧に拭き上げる。ルール4=外した枠は襖1枚ごと畳の縁で縛る。その時、上の枠に書いてある襖の住所(場所を表す「82北右右」等の表記)が見えるように縛る。ルール5=畳の縁の色は1戸1戸変えて、1戸ごと段ボール箱に立てる。ルール6=外した取っ手は釘とセットにして養生テープで留める。養生テープに襖の住所を書き、一戸ごとに箱に入れる。 襖の枠と取手をひたすら外して拭いたら、次は襖紙を剥がす作業にかかります。 襖・障子・網戸部長の長男と副部長の私新海祥代は、工程ごとに常に時間を測っていました。襖の枠を外すのに何分かかったか、襖紙を剥がすのに何分かかったかというように。 そして、一人で作業を行うのと、二人一組で作業をするのとどちらが早く綺麗にできるか、作業台の向きや道具の置き場は・・・?試行錯誤をし、ルールを作り、それを社員に伝達して教育しながら作業を行うようにしました。 また、長男と私は、長期的な作業の見通しを立てる為に先行して1枚の襖の張替えを最後まで完成させました。 襖は新しい紙に張り替えたら、じっくり時間をかけて乾燥させた方が綺麗に仕上がります。急激に乾燥すると、反ったり皺が出たりします。 その結果、4月初旬に長男と私が立てた見通しは・・・毎日残業をし、毎週休日出勤をしないと納期に間に合わないでした。 そして腰痛と戦いながら怒涛の一か月が始まったのでした。 (続く)
2020年04月29日
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模様替えランキングこんにちは。襖張りのスキルが上がった静岡の畳屋の姉さんです。 今月は毎日襖の張替えをしていました。しかも常に時間に追われながら。いかに早く、いかに綺麗にと追及し続けると、知恵が出るし技術も身に付くものですね。詳しいお話はまた後日。 3月27日のワークショップには、お母様と小学校高学年のお兄さんと低学年の弟さんが参加されました。 始めにお母様からワークショップ参加希望の連絡をいただいた時、二人のお子さんを預かってくれそうな方の都合でどうなるかわからないとおっしゃるので、お子さんの年齢をお聞きし、それなら是非ご一緒にとお誘いしました。 ワークショップでは、お母様にはミニ畳作りを、息子さん達には畳表でコースター作りをしていただきました。 事前に連絡をいただいた時には、お母様は「男の子だしこういうことに興味があるかどうか・・・。」と心配されていましたが、全くノープロブレム!お二人とも夢中になって作っていましたよ。 作品ができた後は作業場の見学です。 春休みのいい思い出になっていれば幸いです。
2020年04月24日
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模様替えランキングこんにちは。足腰が痛い静岡の畳屋の姉さんです。 いつから足腰が痛いかというと、昨年末に畳を沢山運んでからです。治療に通う程ではないのですが、原因が仕事だけにほぼ毎日社長にマッサージしてもらっています。 3月25日のワークショップには、お二人の女性が参加されました。お二人ともマスク着用で作業です。1時間ほどで作品が完成! その後、作業場の見学をしていただきました。 お二人とも畳製造の様子をご覧になるのは初めてです。でも、ミニ畳を本物の畳と同じ工程で作っていただいたので、 「あの時こうしたのはこういうことだったのですね!」という目で見て頂けました。 コロナが終息したらまたワークショップを開催したいです。
2020年04月20日
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模様替えランキングこんにちは。ワークショップを安心して開催できるようになってほしい静岡の畳屋の姉さんです。 祐子先生が新海畳店のワークショップでミニ畳を作っている時、ご近所のご婦人が様子を見に来られました。「外の黒板を見て来たんだけど、どんな感じかなと思って。子供向けではないのね?」「はい、お子さんでも大人の方でも対応できますよ。」「じゃあ今度来るわ。」ということで、次のワークショップの時間にご婦人は参加されました。 ミニ畳にご希望のサイズはあるかと伺うと、乗せたいものがあるとおっしゃってお宅に取りに行かれました。 ご婦人は趣味で小さな着物を縫っていて、それを飾りたいということでした。そこで、飾りたい着物を置いてみて、それに合わせて畳床を切りました。 完成作品がこちらです。 素敵ですね~。これはミニ畳があって正解だと思います。 タグ :ワークショップミニ畳作りミニ着物ハンドメイド株式会社新海畳店
2020年04月15日
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模様替えランキングこんにちは。無料ワークショップを楽しんだ静岡の畳屋の姉さんです。 3月下旬のことです。この頃はすでにコロナウィルスの感染拡大を防ぐために、不要不急の外出は控えるようにという風潮でした。学校は休校になり、卒業式はできるのか心配になったり、子供達は遊びに行きたいのを我慢して家にいなければならなかったり・・・。 そんな状況の方々に畳屋として何かお役に立てることは無いかと考え、無料でワークショップを数回開催しました。 ワークショップの内容は、ミニ畳作りまたは畳表のコースター作りと作業場の見学です。 3/19のWSに参加してくださったのは、私のヨガの先生の一人である祐子先生でした。 祐子先生も、こんな時だからこそと、県立美術館下の芝生広場で週に2回程青空ヨガを開催してくれています。実は私は昨日、祐子先生の青空ヨガに参加しました。 さて、こちらが祐子先生のミニ畳の作品です。 左右違う縁を付けたところが素敵ですね。 祐子先生にはこの後作業場の見学もしていただきました。 丁度社員が手縫いで畳床の補修をしていたので、手縫いも少しだけ体験していただきました。 畳用の大きな針を藁の畳床にさしてもらうだけでしたが、とっても力がいるということがわかっていただけたようです。 畳の製造工程も見ていただきました。 そして、お茶の畑に使いたいということで、古ゴザと藁床の切れ端とい草の切れ端も沢山お持ち帰りいただきました。どれも処分しなければならないものなので、お役に立てて良かったです。
2020年04月13日
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模様替えランキングこんにちは。コロナウイルスの早期終息を願う静岡の畳屋の姉さんです。 2月下旬頃から数回にわたり、2/14~16に九州に研修に行ったことをブログに書いているのですが、研修に行っていた時はまさか世の中がこんな事態になるなんて全く想像もできませんでした。 次回九州に行くのは7月初旬の藺草刈り取りの頃と心に決めていたのですが、どうなんでしょう・・・。 さて、2/16のお話の続きです。 午前中、国東半島の諸冨商店で七島藺の畳表(琉球畳表)などの見学をさせて頂き、昼過ぎに急いで別府に戻り、静岡出身の友人と原さんと主人と私でランチをしました。友人が元気そうで何よりでした。とっても優しそうなご主人にも赤ちゃんにも初めてお会いすることができました。 私達はその日の夕方、新幹線を乗り継いで静岡に帰らなければなりません。その前に一か所だけ、別府在住の原さんと友人おススメの市営「竹瓦温泉」に行くことにしました。 「竹瓦温泉」とは・・・。 明治12年、竹瓦葺きの温泉が建てられた。後に瓦葺きに改修されたため、当時の姿を偲んで「竹瓦温泉」と呼ばれるようになった。現在の建物は昭和13年に造られたもので、唐破風(からはふ)造りの屋根と昭和初期の面影をのこす、別府温泉のシンボル。 竹瓦温泉の入口には、大正10年にできたという日本最古のアーケード街である「竹瓦小路アーケード」がありました。 まるで昭和初期にタイムスリップしたようです! 「竹瓦温泉」は、入浴だけならなんと110円!砂風呂は1050円です。どうせなら砂風呂に入りたいと思ったのですが、入浴時間が決められており、定員8名ですでに順番待ち。新幹線に遅れると困るので、今回は諦めました。 湯船がある方に入ると、なんと本当に湯船だけで、蛇口が一切無いのです。常連のお婆さんが先に入浴されていて、湯船からお湯を汲んで体を綺麗にしてから湯船に入る事、湯船の縁には腰かけない事などルールを教えてくださいました。 私も他の観光客も「熱~い!」と言いながらそ~っと入りましたが、お婆さんは「今日はぬるい方だよ。」と言いました。 お風呂から出て別府駅まで歩きました。駅の近くには、これまた趣のある「駅前高等温泉」や、足湯ならぬ「手湯」がありました。 原さん曰く、別府の公民館には大体温泉が付いていて、会合の後にそのまま入浴して帰る人が多いとか。昨年の資料によると、市内中心部だけで立ち寄れる温泉が211カ所あるそうです。 今度別府に行ったときには、幾つか温泉巡りをしたいです。
2020年04月06日
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模様替えランキングこんにちは。ブログを書くのに時間がかかる静岡の畳屋の姉さんです。 私は現在、インスタ、ツイッター、facebook、ブログを書いています。インスタはスマホからどこにいても投稿するのですが、ブログは会社のパソコンの前に腰を据え、文章も画像もじっくり吟味してから投稿する為、どうしても時間がかかってしまいます。 今から書くことも一か月以上前のことになってしまいました・・・。それでもじっくり書きたいことなのでお許しを! 2月16日、大分県行きの最大の目的は、国東半島の七島藺を栽培して畳表を作っている諸冨商店さんの見学でした。 今の時期、田んぼには何もないということで、作業場のみの見学となりました。 こちらが七島藺で畳表を織る織機です。↓ 前日見学させていただいた熊本県八代市で作られている一般的な畳表の織機とどこが違うでしょう? 最大の違いは、七島藺の織機は織機の左右から藺草が中央に向かって飛んでこないということでしょう。 七島藺は八代の丸藺草よりも丈が長くて太いので、縦に半分に割いてから加工します。だから飛ばせないのかな?とにかく手作業の工程が多いです。 織り上がった畳表を見せていただきました。社長も私も思わず「わ~綺麗」と声を上げてしまいました。 七島藺で織られた畳表=琉球畳表なのですが、私達が知っている琉球畳の畳表はもっとゴツゴツしていて荒々しい感じでした。でも諸冨さんの畳表はとても繊細で美しかったです。 長さが足りない等の理由で畳表にできなかった七島藺は、同じ作業場内にいらっしゃる七島藺作家の岩切さんの手で素敵な円座や民芸品になります。 七島藺と丸藺草で引っ張りっこをする動画を撮ったり、七島藺のお話を伺っていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。急いで大分空港のバス停に向かわないと、別府で待つ私の友人との約束に間に合わなくなってしまいます。 ご挨拶もそこそこに諸冨さんの車に乗せていただくと、岩切さんも車に駆け込んできて、車の中で主人と原さんと私の為に七島藺でリストバンドを作ってくださいました! 岩切さんがなぜ七島藺作家になったか、いきさつを伺い、私は岩切さんの考え方と男気に惚れてしまいました。(岩切さんは可愛い女性ですが。)それ以来私は七島藺のリストバンドをずっと付けています。 大分県、今度は七島藺が生えている時期にゆっくり行きます!
2020年03月30日
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模様替えランキングこんにちは。独特な雰囲気の仏様からパワーをいただいた静岡の畳屋の姉さんです。 初めて国東半島に行くにあたり、御朱印コレクターの私としてはどこか一カ所でも神社かお寺に行きたいと諸冨さんに相談したところ、七島藺学舎から諸冨商店に行く途中で両子寺(ふたごじ)に寄ってくださいました。 両子寺はとても敷地が広く、全てを回ることはできませんでした。足を運んだ中で私が特に印象に残ったのは「奥の院本殿」です。 そこに行く途中、石でできた小さな仁王像が立っていたのですが、これが怒った顔をしている割にはちょっとユーモラスな仁王像で。思わず写真を撮りましたよ。 さて、登りの石段が現れました。ふもとの左右には石の獅子がいて、その足元に「ご参拝の方で足腰の悪い人はこの獅子の足をさすって強い足にあやかってください」と書いてありました。獅子が乗っている石の台には「慶應〇年建立」のようなことが書かれていました。 石段を登り、山道を歩いていくと、「奥の院本殿」が見えてきましたが、その造りに驚きました。建物が半分山の岩に埋もれていて、屋根も壁も岩の凹凸に合わせて作られているのです。 この薄暗い建物のような洞窟のような中に入っていくと、石仏が幾つか並んでいました。 優しい表情の仏様、ちょっぴり怖い表情の仏様・・・。京都や奈良にあるような木像や乾漆像とは雰囲気がまるで違いました。 石仏の奥には、飲むと不老不死になるというお水がちょろちょろと流れており、小さな杯のようなものとスプーン程のひしゃくが置いてありましたので、そのお水をいただいてきました。 山道を戻る途中、「お山巡り 七不思議 百体観音霊場へ」という看板がありました。なかなか細くて険しそうな道です。こちらは次回、お天気が良ければ行きたいです。 次回国東半島に来る時には、もっと時間に余裕をもって来たいと切に思いました。
2020年03月26日
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模様替えランキングこんにちは。素敵な出会いに感動した静岡の畳屋の姉さんです。 確か2/14~15の研修旅行の数日前だったと思います。fakebookで大分県の藺草農家の諸冨さんと「友達」になりました。そして、もうすぐ熊本県八代市に研修に行くことや、足を伸ばして大分県別府市まで主人と私それぞれの友人に会いに行くことをメッセージしました。すると、諸冨さんから是非国東半島の七島藺も見に来ていただきたいと連絡をいただきました。 さて、2/16のたった一日で、いつどうやって二人の友人に会い、国東半島に行けばいいのでしょう。悩んでいたところ、諸冨さんが丁度15日に大分市にいらっしゃるので、国東半島に戻る時に別府で私達を車で拾って行ってもらえることになりました。(ラッキー!) 2/16朝、私達が泊まっていたホテルに先ず主人の友人の原さんが来てくださいました。原さんは、優しそうで芯のある女性でした。 私とは初対面、主人とは20年振りくらいの再会です。 そこに諸冨さんが車で来てくださいました。 初めてお会いする諸冨さんは、作業着に麦わら帽子のfakebookの写真とは違った感じて、ダンディーで素敵な方でした。 諸冨さんと原さんと私達夫婦は、諸冨さんの車の中で自己紹介や知り合った経緯などをずっと話しました。 七島藺を育てて畳表を作っている農家さんは現在たった6件しかないことや、諸冨さんは5年前に脱サラし七島藺を作り始めたこと等、驚く話ばかりでした。 原さんはと主人とは20年くらい前、旅行先の韓国で偶然出会ったこと、現在棚田を保存する活動をされていること・・・。こちらのお話もびっくりすることばかりでした。 お二人とも素晴らしいエネルギーに満ちた方だと思いました。 さて、車で1時間くらい走ったでしょうか。「七島藺学舎」に到着しました。元小学校の校舎の一角にある七島藺の資料館です。 教室の黒板には七島藺の説明等が書かれており、七島藺の作品や織機、田んぼで使う道具などが展示されていました。 七島藺は八代で勉強した藺草(丸藺草)よりもかなり太くてゴツゴツした草です。畳表や円座等の民芸品に織る前に、草を半分に割いて使います。その丈夫さから昔は柔道畳に使われることが多かったようです。 鍋敷きやそれを連続させた敷物を編む為の道具は、板に釘が沢山刺さっているもので、私が最近興味を持っている「糸掛け曼荼羅」を連想させました。 籠やすだれ、色を染めた七島藺の民芸品もあり、丸藺草とは違う使われ方も多いということがわかりました。 他の教室には、段ボールアートがあったり、可愛くてふわふわした人形の教室があったり・・・。NHKの朝の連続テレビ小説「半分青い」に出てくる元小学校の校舎がシェアオフィスになっているのと同じ感じでした。 この施設、諸冨さんが私達の為に鍵を開けて見せてくださいましたが、もっと多くの人に見てほしい所だと思いました。 (続く)
2020年03月22日
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模様替えランキングこんにちは。温泉巡りができなかった静岡の畳屋の姉さんです。 2月14(金)~15日(土)の八代での研修が終わり、研修生は現地解散となりました。 私はなかなか九州まで行くことが無いので、このまま静岡に帰るのはもったいないと思い、16日(日)に大分県の国東半島に行き、七島藺の見学をさせていただく計画を立てました。そしてその前後で別府在住の友人知人とも会うことにしました。 予定では17:23新八代発の新幹線さくらに乗り、福岡県の小倉で特急ソニックに乗り換え、別府到着は19:52。別府駅近くのホテルを予約してあるので、別府に着いたら近くのお店で美味しいものを食べ、温泉巡りをするつもりでした。ガイドブックによると、駅近くに幾つか温泉があり、0時まで営業している所もありました。コースを上手く考えれば2~3か所の温泉に行けるかも! 小倉駅では乗換え時間が10分しかないので、新幹線を降りたら急いでソニックが来るホームに移動しなければなりません!! ところがホームに着くと、「到着時間遅延のお知らせ」が表示されていました。始めは9分遅れだったのが、15分遅れになり、20分遅れになり・・・。ついに「18時41分発のソニック~は、只今人身事故発生により運転再開の見通しが立っておりません。」というショッキングなアナウンスが! そこで駅員さんに、他に別府に行く方法は無いかと尋ねたのですが、要するに無いと。もしかしたら今後運転が再開するかもしれないので待つようにと。もうすでにホームで1時間くらい待ちぼうけです。寒さと空腹を紛らすために、私は主人と交代で列に並びながら、立ち食いソバを食べに行ったり、売店を見に行ったりしました。駅弁が半額引きになっていたので一つ購入しました。 電車が予定時間よりも2時間以上遅れると払い戻しがあるそうですが、結局この日は1時間45分待ったところでソニックが来ました。まあ、来てよかったですけど。 車内で半額引きの駅弁を主人と半分ずつ食べてこの日の夕飯は終了。 さて、ちょっとおしゃれなデザインのソニックは、お手洗いや洗面所があるエリアの入口の柱の一部が小さなショーウインドになっており、そこに七島藺の民芸品が展示されていました。 そんなこんなでどうにか別府に着きましたが、ホテルの部屋に入ったのは22時少し前。もう疲れてしまったのでホテルの温泉に入ってこの日は休みました。 (続く)
2020年03月17日
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模様替えランキングこんにちは。畳表を見る目が肥えた静岡の畳屋の姉さんです。 2月15日、い草農家さんの吉田さんにすっかりお世話になった後、畳表の問屋さんである肥後物産株式会社さんに戻り、研修の総まとめをしました。 まず研修室でい草のリラクゼーション効果について学びました。 国産と中国産の畳表の香りの違いや、い草の香りが人の生理と心理に与える影響等、様々な実験結果を教わりました。 特に印象に残った実験は、い草の香りが睡眠時のヒトに与える影響です。被検者の脳波と心電図の測定、唾液採取、血圧測定、体動測定などから、い草の畳で眠った方が副交感神経活動が活発になり、質の良い睡眠になることが証明されました。 もしこのブログを読まれた方の中に不眠でお悩みの方がいらっしゃったら、私は声を大にして言います。 お部屋の畳を天然い草の畳表で表替えしてください!フローリングの方は畳のお部屋に模様替えしてください! 研修室での座学の後は、畳表が沢山保管されている作業場?に異動して、どの畳表が一番いい(高価な)畳表かを研修生皆で見極めました。 まず五八サイズ(関東サイズ)の畳表から。4枚の畳表が机上に並べられてありましたが、どれも綺麗で高品質な畳表で、甲乙つけがたいくらいの難問でした。 吹奏楽に例えて言うならば、全国大会常連校の愛工大名電と柏高校と天理高校のどの高校の演奏が一番上手かと尋ねられているようなもので・・・。 今回の研修で、左右の髭の長さはいかようにも操作できると知りましたので、織の綺麗さや草の綺麗さをじっくり観察し、最後には自分が一番美人だと思える畳表を選びました。 一つ一つの畳表について「これが一番だと思う方は?」と尋ねられ、挙手をしていきました。28人の研修生の意見が3つの畳表に分かれました。そして一人一人なぜそれを選んだか理由の述べていきました。 正解発表。・・・私、正解しました! 次は京間サイズの4枚の畳表です。関東間よりも幅が広く、更にどても高品質で難問でした。今度は研修生の意見が4通りに分かれましたが・・・今回も私は正解でした!2問とも正解だったことは、私にとって大きな自信になりました。 八代での研修を終えて、私達夫婦は他の畳屋さんと乗り合わせて肥後物産さんの社員さんに駅まで送っていただきました。何から何まですっかりお世話になりました。 新八代の駅は畳のベンチやい草の置物が置いてありました。 この後、私達は別府に向かいました。途中予想外のハプニングが・・・。 (続く)
2020年03月15日
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模様替えランキングこんにちは。復習をしながら思い出に浸る静岡の畳屋の姉さんです。 八代での研修2日目の午後。い草農家の吉田さんの作業場で織り上がった畳表の再検査と田んぼの見学の後、お宅にお邪魔させていただきました。 玄関の靴箱の上には、い草でできた可愛い飾りが置いてありました。 二間続きの和室には、立派なお雛様と、吉田さんが作った畳表が「農林水産大臣賞」等を受賞した時の数々の賞状や、金閣寺の畳に吉田さんの畳表が使われたという新聞記事等が飾られていました。 そして私達は居間?(茶の間?)に集まり、更に吉田さんを質問責めにしました。 私はそのお話の中で、肥料のことが印象に残りました。 農家さんによって違いがあるようですが、吉田さんは牛の皮粉や骨粉等を発酵させた「ぼかし肥料」を使うそうです。でも肥料を与えるのは4~6月で、その後は水だけで肥料はやらないということでした。なぜならば、葉が伸びすぎると(株が張りすぎると)日光が根元に当たらなくなり、「根白」になってしまうからです。 その辺の匙加減は難しそうですね。そもそもちゃんと手をかけ愛情をかけていい草を育てないと、いい畳表は織れないということです。 そんなお話を伺いつつ、私達はお茶と野沢菜漬けと辛子蓮根といきなりもちをいただきました。奥様、ご馳走様でした!(続く)
2020年03月12日
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模様替えランキングこんにちは。食べることが大好きな静岡の畳屋の姉さんです。 2月15日、い草農家さんの見学後、昼食をとる為に皆で車で道の駅のような所に出かけました。 そこのレストランは、入口でお盆を持って好きなおかずを乗せ、メニューによっては注文して作っていただいて会計を済ませてから着席して食べるというシステムでした。 私はなるべく野菜のおかずを沢山選びました。そして、これは絶対に食べようと思ったのが「い草のだご汁」です!い草の勉強をしに熊本まで来ているわけですから、食べて確認して研修を深めなければなりません いわゆる「すいとん」ですね。多分小麦粉を練ったようなもちもちしたお団子が薄っすらと緑がかっていました。ここにい草の粉が混ぜてあるようです。味は・・・普通のすいとんの味です。勿論美味しいですが、い草の味はよくわかりませんでした。 食後のデザートはい草のソフトクリームです。「い草は葉緑素・ポリフェノール類・フラボノイド等を含む、健康的な食べ物です。」と書いてありました。いいことづくめじゃないですかダイエット中でも罪悪感0です。 味は・・・薄い抹茶ソフトクリームの味でした。 午後、再びい草農家さんの作業場に戻り、畳表の仕上げ作業を体験させていただきました。 織り上がった畳表をよ~く見て、茶色や白い草が混じっていたらその草だけを抜き取る作業です。これがなかなか繊細な作業で、私達のような慣れない人がやると、抜かなくてもいい草まで切ってしまったり傷つけてしまったり・・・。綺麗な畳表に仕上げるには本当に手間がかかるということがよくわかりました。 い草の田んぼにも連れて行っていただきました。い草はまだ長さが30cm程でした。昨年末頃、苗畑から植え替えられたもので、今は根を張らせる時期だそうです。 私は、このい草たちが伸びて青々としているところを是非見に来たいと強く思ったのでした。 (続く)
2020年03月10日
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模様替えランキングこんにちは。初めてのい草農家さんに学ぶ事が多かった静岡の畳屋の姉さんです。 2月15日(研修2日目)は、研修生が7人ずつ4件のい草農家さんに分かれて、田んぼや作業場の見学をさせていただきました。 社長は過去に何度かい草農家さんを訪れたことがありますが、私は見るもの聴くことほぼ全て初めてです! い草を刈るトラクター、藺草を選別する機械、乾燥させる所、織機・・・。い草農家の吉田さんは、動かせる機械は動かして、丁寧に説明してくださいました。 説明をうかがった後、私達畳屋も少し体験させていただきました。 一人一握りずつのい草を持ち、床にトントンと軽く落として揃えます。その根元と穂先を切りそろえたら湿り気を与え、い草を扇形に広げて観察し、折れているい草や茶色いい草、細すぎ又は太過ぎるい草を1本1本手で取り除いていきます。この手作業による選別作業をしっかりやらないと、綺麗な畳表は織れません。 い草は選別が終わったら、織機の左右になるべく同じ量になるように、内側に根元が来るようにセットします。セットされたい草は織機のグルグル回転している部品の辺りからうまいこと1本ずつ織機に向かって飛ばされていき、布でいうと横糸になって畳表に織られていきました。 私が手掛けた畳表は、はじめに根元と穂先を思い切って切りすぎた為、横幅がいっぱいいっぱいになってしまいました。 ここまででお昼休みです。お昼ごはんは熊本県ならではのあれをいただきました! (続く)
2020年03月09日
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模様替えランキングこんにちは。研修旅行を振り返る静岡の畳屋の姉さんです。 2月14~16日の研修旅行in九州 一日目の問屋さんでの研修で頭がいっぱいになり、夜の懇親会でお腹も心もいっぱいになり、ホテルでしっかり休むことができました。 15日早朝、社長はホテルから海の方までランニング。(8km。45分。) 私はホテル周辺の散歩に出かけました。(1~2km。30分。) まだ薄暗く、人通りも少なかったので、とにかく迷子にならないようにホテルがどちらにあるかを常に意識しながらあてもなく歩きました。すると、歩道や駐車場入り口に人影が! 一瞬ドキッとしましたが、彫刻でした。 更に歩いて行くと、歩道に手形のある石碑が幾つも並んでいました。 「原辰徳」「木田優夫」「井上真二」・・・。これは巨人軍の選手の手形かなと思ったら、「コメディアン 南原清隆」「内村光良」!もしかして、熊本県出身の方々でしょうか? 暫く進むと、ちょっとおしゃれな公園がありました。まずトイレの造りがお洒落で、色々な方向から写真を撮ってしまいました。 公園内にはC57169の動輪があったり、タツノオトシゴが2匹並んでいる金の彫刻があったり。 タツノオトシゴが並んでいる彫刻には「並駕斉駆(へいがさいく)」と名前が付いていました。轡(くつわ)を並べて共に前進するという意味だそうです。 八代海沿岸や中国北海市のトンキン湾に広く生息するタツノオトシゴは、真っすぐ立った姿勢で泳ぎ、性格は穏やかで優しいそうです。八代市と北海市の共同発展と両市民間の友情が永遠に続きますようにという願いが込められた彫刻とのことでした。 公園の向こうには「やつしろハーモニーホール」がありました。 そのあたりを歩いていた時に社長から電話で呼び出しが。急いでホテルに戻る途中、消防署のシャッターにくまモンが描かれていたので、写真を撮って戻りました。(全然急いでいない?マイペースな私。) 社長もランニング中にくまモンの看板の写真を撮ってきたのには笑えました。(同じような事してる!)
2020年03月02日
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こんにちは。初めて熊本県に行った静岡の畳屋の姉さんです。 現在、国産天然い草の畳表は90%以上が熊本県で作られています。全国の畳店がトラックにくまモンのステッカーを貼ったり、くまモンのイラスト入りののぼり旗を立てているのはその為です。畳店は常に熊本県に思いを馳せています。 なのに私は、まだ一度も熊本県に行ったことがありませんでした。社長や長男は何度か行ったことがあるのに。 い草農家さんにお会いしてお話を伺いたい! い草のことをもっと知りたい!い草の田んぼを実際に見てみたい! 畳表の勉強をしたい!畳表が織られているところを見たい! 私のこの思いは年々膨らむばかりでした。 そしてついに、今月14~15日に行われた八代市の畳表の問屋さんである肥後物産(株)さんの研修会に社長と一緒に参加することができました! 肥後物産(株)さんの玄関を入ると、正面に大変稀少な「中継ぎ表」が飾ってありました。 い草を畳表の中央で継いで織られた「中継ぎ表」は、京都迎賓館の「桐の間」にも使われている畳表ですが、これを手織りできる職人さんはもう全国で3~4人しかいないそうです。 研修室に向かっていくと、壁や扉に刈り取られたい草やい草の株がわかりやすく展示されていました。 2月14日の研修内容は、畳表の品質の見分け方です。 天然い草は、皆さんご存知の通り「経年変化」があります。そして、品質の違いは時間経過と共に現れます。 新しい畳表は綺麗で気持ちがいいのは当たり前。でもその数年後の畳表の様子を的確に予想し提案力を高めるのがこの研修の目的なのです。 この「先見の目」を養うために、い草の芽の出方、新芽と古芽の見分け方と退色の違い、品種の特徴と耐久性の違いなどをみっちり勉強しました。畳敷き込み後の問題事例と対策も。 なんて濃い勉強会でしょう!何度も目からうろこが落ちそうになりました。わかっているようでわかっていなかったことが沢山ありました。 脳みそが疲れてきたところで一日目の研修は終わり、夜は楽しくてためになる懇親会です。全国から集まった28名の畳やさんと4名のい草農家さんと問屋さんが交流を深めました。 (続く) 模様替えランキング
2020年02月21日
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こんにちは。お寺に入っても下ばかり見てしまう静岡の畳屋の姉さんです。 清見寺の五百羅漢像を拝見した後、本堂の中に入りました。入口に珍しい「仏手柑」が置いてあり、爽やかな香りを放っていました。 廊下を歩いて本堂に行きました。 あれ?絨毯の下はもしかして・・・ やはり・・・。紋縁の畳の上に絨毯が敷き詰められていました。(T_T) 格式の高いお部屋の畳にしか使われない紋縁を隠してしまうなんて。紋の模様にも意味があるのに。隣の畳と紋の模様を合わせたり、紋の途中で畳が終わらないように細心の注意と技術力をもって作られた紋縁の畳が・・・。 ちなみに玉座はこちらです。↓ は~、よかった。ここにも絨毯が敷いてあったらどうしようと思いました。 お部屋は紋縁、廊下は無地の縁になっているのにもちゃんと意味があるのです。 そしてなんとトイレも畳敷き! このトイレは身分が低い者は使用できなかったトイレだと推察できます。なぜならばこの縁は「九条縁」という格式高い模様の縁だからです。 あ~、ある意味職業病ですね。 お寺で下ばかり見て歩いている人は、何かいいものが落ちていないかと考えている人か畳屋さんのどちらかですね。(私は両方?!)
2020年01月28日
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