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ゆうゆうきかく

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2006.09.02
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【1日目】烏川渓谷駐車場8:12→9:00迂回ハシゴ→9:21一ノ沢登山口9:29→9:40山の神→10:25王滝ベンチ→10:47烏帽子沢→11:20笠原→12:47第1ベンチ→13:08第3ベンチ→13:20常念小屋14:02→14:478合目→15:00分岐→15:08頂上15:25→15:28分岐→16:08常念小屋


常念岳には蝶が岳や燕岳からの縦走路、登山口は一ノ沢と三俣からの2カ所がある。三俣からの登山道は先の大雨で道路が崩壊、歩行者だけは通行できるようになっているので7kmほど下の温泉施設「ほりでーゆー四季の里」に車を停めて、登山口まで3時間近く歩いて登る。これは知っていた。

しかし事前にサイトで調べていたが、一ノ沢登山口でも同様の制限があることには気付かなかった。手前の烏川渓谷緑地駐車場のところが柵で通行止めになっていて、仮設の登山相談所が設けてある。

登山相談所で、登山届けを出しながらおじさんに聞いてみた。おじさんは…
「一ノ沢林道も前の大雨で道路が崩落したからね。ここから一ノ沢登山口までは歩いて1時間半から2時間かかるね。私たちの若い頃はふもとの須佐渡から常念岳まで、まるまる1日がかりで歩いたよ」

以前に来たときは、一ノ沢駐車場に車を停めて歩いた。いったいどこが崩落したんだろう。登山道を登ると、ところどころの道路にひびが入っている。危険箇所にはロープで周囲を囲ってある。半時間くらい歩いた頃だっただろうか、アスファルト道路の真ん中に通行止めの柵がおかれ、迂回路の表示、登山道はハシゴで山の中に導かれていた。

迂回路から下を見下ろせば、ちょうど沢になった部分が土石流で流されて、10mくらいの区間、道路ごと陥没している。道路にかかるガードレールも無惨に引きちぎられたような格好で、土石流のすごさを物語っていた。

その先でアスファルト道路にもどった。道路には土手の上から流されてきた大小の石が被っている。

その地点を過ぎて一ノ沢登山口の100mほど手前のところでは、道路の真ん中に周囲2m、高さ10mほどもあるトチノキが土とともにずり落ちてきていた。ずり落ちてから1ヶ月以上もたっているのだろうか、水分や栄養をほとんど吸収することが出来ず、一部の葉は茶色く枯れ、一部は黄色く変色している。緑色を保っている葉もしおれて元気がない。



常念岳登山道は一ノ沢を左に見ながら登る水に恵まれた谷ぞいの登山道。常念乗越から約1km手前の最後の水場まで、水に困ることはない。不調が起きたのは笠原のあたり、荷物が重たくて足取りが重い。いつもは登りでも足をとめることはなかったが、この日ばかりは少し歩いては休憩し、休憩しては少しあるく繰り返し。持参してきた旧式のキャンプ用テントは、広いのはいいがかさばり重い。行動食も余分に持ってきた。そう言えば山の本には“最小限の荷物を”と口を酸っぱくするようにして書いてあったなぁ。重さは体力を奪うのだ。次は行くときはお金を貯めて山用のテントを買おう。

胸突八丁では、文字通り刃物を突きつけられているように辛い。それでも足を進めればいつかはつく。そう自分に言い聞かせて急な道を登る。山に登るのが辛いと思ったのは隊長と登りはじめた最初の2,3回、それ以降は楽しくて楽しくて、辛いなんて思ったことは無かったよな…

山が開けた。常念乗越だ。赤い屋根の常念小屋が目に入る。すぐ左にドーンと常念岳、そこから右に横通岳。正面に端正な槍ヶ岳、そのすぐ左には北穂が居住まいを正してじっとワタシを見ている。青空の中にそびえる峰々。久しぶりの眺望だ。

小屋にテントの届けをだし、設営をする。そしてワタシは空身でガスが覆い始めた常念岳を目指した。



【2日目】常念小屋6:00→6:06第3ベンチ→6:15第1ベンチ→6:25水場→6:58笠原→7:16烏帽子沢→7:55山の神→8:03一ノ沢登山口→8:55烏川渓谷駐車場


午後6時には夕食を終えて寝袋に潜り込んだ。まわりで賑やかに話す青年たちの声に目を覚ましたのは午後8時過ぎ、常念岳から下りてきたワタシは小屋で800円の生ビールを飲んだ。そして、夕食の支度をしてからもう一度、山小屋で500円の缶ビールを1本購入。一人祝杯をあげた。それで水分がたまっていたのか、懐中電灯を携えトイレに足を運んだ。東の空に星が出ている。ひとつだけ分かるのはスバルの星座。その下の穂高の町にちらほらと灯りが灯っている。

もう一度、寝袋に入り込む。薄手のフリースを羽織っていたけど上半身が寒い。ジャケットを羽織り、雨具を着込む。それからうとうとと眠っていたが、またしばらくすると寒さで目が覚める。持ってきたツェルトを寝袋の上にかける。ようやく寒さから開放されて次に目覚めたのは4時過ぎ。まわりの人がご来光を拝みにぞろぞろと常念岳へと歩き出す音えお耳にする。

4時半にようやく起き出して朝食の支度。暗がりがだんだんうす暗くなり、景色が次第に見えてくる。ご来光に湧く槍ヶ岳。懐中電灯の灯りが点り、ときおりカメラのストロボが点灯する。今朝は暖めるだけのご飯とレトルトカレー、そしてみそ汁、ゴボウとにんじんのサラダ。けっこう優雅な朝食だ。

朝陽を浴びる槍ヶ岳を正面に見ながら、朝食を済ませ、寝袋やテント、リュックを片づければはや6時前。今朝は10時から午後3時まで、烏川渓谷駐車場前の森の家で「烏の学校」の講習と自然散策がある。標準コースタイムは3時間半+1時間で4時間半くらいだけど、荷物は昨夜の夕食と今朝の朝食でだいぶ減らした。これなら時間に間に合うだろう。リュックを背負い、槍ヶ岳に別れを告げて、ワタシは朝陽のさす登山道を下りはじめた。





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Last updated  2006.09.04 23:09:07
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