医師が病気になったとき-特発性大腿骨頭壊死-

医師が病気になったとき-特発性大腿骨頭壊死-

妻が区役所に行ったときのこと


私が大腿骨頭壊死となったとき、妻も迅速に対応してくれました。家に介護補助具を入れてくれたし、お風呂に入ったときに座ってシャワーを浴びれるように、老人介護用のお風呂椅子も用意してくれました。
 大腿骨頭壊死症は、厚生省の難治疾患(治りにくい病気))に指定されています。診断された段階で、私は(医師なので)知っていたし、妻も主治医から説明されていたので、厚生省の難治疾患の届出をしました。その人の収入によって差はありますが、届出をすると、治療費に補助が出るからです。
妻が保健所に電話で問い合わせたところ、病名を訊かれました。
「どんな病気ですか?」
「特発性大腿骨頭壊死症(とくはつせいだいたいこっとうえししょう)です。」
「はい・・・。あーこれですね!とくはつせいだいたいこつ、
ずかいししょうですね。」
妻は最初、なにを言われたか、意味がわからず、「いいえ、だいたいこっとうえししょうです。」と答えました。
すると先方がしばし沈黙したあと
「・・・だいたいこつ、ずかいししょうでしょ。」
このとき、妻はひらめいたのでした。病名の漢字を読み間違えているのでは?そうです。大腿骨頭壊死症は、だいたいこつ ずかいししょうとも読めますよね。
妻はこのように言いました。
「その病名は(だいたいこっとう えししょう)と読むんですよ。」
「・・・あー!」その担当者は、言いました。その後はスムーズに話が進みました。病気が重病であることは、担当の方が十分知っていたので、その後はとても親切に対応してくださり、杖まで下さり、感謝しています。ちょっとした笑い話です。

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