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2004年06月03日
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カテゴリ: Essay
カラオケなんて何年振りだろう。
 気持ちが沈んでいるときは、どんなに誘われても行く気になれなかったのに、二年ぶりにそろった仲間と、今、声を張り上げて歌っている。しかも心から愉しんでいた。
 わたしは過去からやっと解放されたのだ。いろんなことがあったけど、またこうして仲間と再会できた。大袈裟な話だけれど、生きてて本当に良かったと思った。
 おりしも、わたしが通信の世界に仲間入りして、八年の歳月が過ぎようとしていた。

 ワープロ代わりに買ったパソコンは、家の片隅で埃をかぶり、すでに一年近くも置物化していた。そのパソコンに命を吹きこんだのが、このわたしなのであった。
 当時すでにパソコンを自由自在に扱い、通信の世界に身を置いていた高校時代のボーイフレンドが、電話でメールアドレスを教えてくれて、
「一週間でメールを送ってきたら、誉めてあげるよ」
 といった。

「驚いた。大したもんだよ。誉めてあげるよ」
 実際には、かなり驚いたらしい。まさかできるはずがないと思っていたのだろう。
 そこからの八年なのであった。

 恐る恐る覗いた世界は、ある種、大人のおもちゃ箱のようだった。わくわく、ドキドキが際限なかった。そんな中で袖すり合った人々は数知れない。去っていった人もまた、数知れなかったが。

 目の前でマイクを握り締め歌っているのは、その当時に知り合った人たちである。
 二年ぶりの再会なのに、間の空白はものともしなかった。そこには、嘘じゃない本物があった。
 互いが抱えていた問題が解消されていることを知り、喜び合った。
 これから死ぬまで付き合っていける人達だと確信した。
 そのことが、ただそこはかとなく、わたしは嬉しかった。





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最終更新日  2004年06月04日 00時07分22秒
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